エネルギー全開では本来の実力が発揮できない
歌うときにはエネルギー全開で歌っても、そのエネルギー感は伝わりにくいというか、逆にエネルギーロスするものです。
10までメモリがあるとするなら、7〜8くらいの力加減の方が伝わるし、長時間のステージでもヘトヘトになりません。
もっというと、7〜8くらいのエネルギーで10を感じさせるというか、ある意味そういうテクニックを身につけるといいんですけどね。
これは歌に限ったことではないですが、2〜3の余力を残すことが大事で、この余力の部分がいい仕事をしてくれます。
ここに余裕を持たせることで、表現が豊かになるのです。
ところがやる側としては、どうしてもエネルギー全開でいくぜ!みたいなところがあって、これは手を抜くということではなく、ちょっとだけ控えめにやったほうがスムースに進むというか、まぁ余力を残しておくというか、ハンドルの遊びの部分ですね、これがあったほうがいいのかなと。
やっぱりね、余裕がないと周りが見えなくなったり、やることでいっぱいいっぱいになってしまって、空回り的なことも起こります。
逆な言い方すると、「どうやって余裕を持たせるか」みたいなことかもしれませんが、やる気は全開でも見えないところで余力を残すということが、実はとても大事なので、心に留めておいてもらえればと思います。
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