薬をやめる決心


これは私の体験談です。
2001年の1月は短期間にいろんなことが起こった年でした。
弁護士に相談しなければならないほどの仕事上での大トラブル、離婚、本当に親しかった友人の死というのが1ヶ月ほどの間に集中しました。

1歳半だった子供を1時期親に預けたり、離婚に伴う引越しと借りていた事務所をたたむことを同時進行でやりながら、なんとかやり過ごしたのですが、夏くらいから精神的に軽い鬱のような症状が出始めて、やる気が全く出ず仕事を続けるのが辛いという時間が続きました。
そして年末の健康診断で再検査ということになり、病院で検査した結果、胃炎、十二指腸炎、十二指腸潰瘍という診断結果がでました。
胃カメラで撮影した胃の中は真っ白だったんです。

そして帰りに抱えるほどの大量の薬を渡され、確か1〜2回は飲んだ記憶がありますが、実はその後にその大量の薬を全部ゴミ箱に捨てたのです。
なぜかというと、この薬を飲み続けるということは、自分が病気であることを認めることになるので、自然治癒力を信じて気持ちを切り替えていこうと決心したのです。
少し時間はかかりましたが、それから精神的にも立ち直ることができて通常の生活に戻すことができました。

基本的に私は今も薬を服用しません。
昨年初めてインフルエンザにかかったときも、初日だけ言われた通りに薬を飲んだのですが、翌日からはやめました。
病状によっては薬が必要なこともあるとは思いますが、もともと人間に備わっている自然治癒力を信じることは大事なことです。
体が不調なときには何かしらの原因があります。
精神的にバランスを崩したり、我慢が続いたり、自分を責め続けたりすると必ずそれが体調面にも現れます。
だからその症状を薬で抑えるよりは、根本のところを改善していくことで本来の健康な生活に戻れるのだと思っています。

一歩間違うと薬も依存の対象になります。
薬はあくまでもサポートしてくれるものであって、正常に戻すのは自分の力ですから、調子悪いとすぐ薬というのは避けたいものです。
病気もメッセージのひとつですから、自分のセンサーが働いて何かキャッチするものがあるのなら、対応策を考えるなり受診してみるとか行動に移していけばいいと思います。
自分の体のことですから、本当は自分がいちばんよくわかっているんだと思うんですね。
何か違和感があるとか何か変だとかね。
でも基本は多少のことがあっても自分で治せるということを信じていることですね。
信じる力は本当に「力」を発揮しますから。



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