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ガラケー契約+スマートフォンを持つ(2)

前回、ガラケーを持っている人がスマートフォンに変更したいと考えたとき、おすすめする方法として「ガラケーの契約をそのままにスマートフォンを新たに契約する」という提案をしました。

それは、大手の携帯会社ではありません。格安SIMというものを使います。
(本当はMVNOという言い方をしますが、わかりやすく格安SIMと表現しています)
格安SIMは、元をたどれば大手の携帯会社に行き着きます。だから電波の届き具合は同じです。でも、圧倒的なメリットとして料金が安い(ことが多い)のです。
細かい話を始める前に、とある概算をお伝えします。

大手携帯電話会社でスマートフォンを契約(1GB)→1980円/月+機種代
ただし最初の1年は980円

大手携帯電話会社の通話契約→1280円/月
某格安SIMでスマートフォンを契約(1GB)→480円/月+機種代
合計1760円/月+機種代

最初の1年こそ大手のほうが安いですが、その後を見ると格安SIMと組み合わせたほうが220円安くなりました。と言えば聞こえはいいですが、最初の1年に780円の差が出ているのは無視できないかも……
そもそも目的はスマートフォンが合うかどうかを確かめるのもあるので、そのリスク回避から考えると、安いというよりトントンでも良いかという考え方もあり。苦しいか。
あと、1GBで済まなかったときに契約変更したリスクヘッジも考えると。2GBの場合は最初の1年でも同等の金額、2年目以降は900円ほど格安SIMのほうが安いという違いが出ます。
ただ、他の割引だとかもあったりするので金額との釣り合いについては要確認というところ。

でもなぜ2つの契約を持ちながらしてほぼ同等な金額が実現できるのか。
イメージとして、新幹線の移動に例えるなら……

・携帯電話会社と直接契約するのは「1座席ごとに購入すると通常の料金がかかる」
・格安SIMと契約するのは「1両を貸し切って料金をシェアする」

ちょっと違うんですけど、おおよそこんな感じだと思えば良いと思います。ツアー料金みたいなものですかね。
でもいいことばかりではないのは当然のこと。デメリットも先に伝えておきます。
さきほど「1両を貸し切る」というイメージをお伝えしましたが、その1両に何人乗るかの定員は決まっていないのです。
ガラガラな時間帯もあれば、ぎゅうぎゅう詰めになる時間帯もある。ぎゅうぎゅう詰めだと何が起こるか。スマートフォンで調べものをしたときに結果が出てくる速度が遅くなります
ではその時間帯とはいつか。みんなが一斉に調べものをするという、定員オーバー状態になると思われる時間帯を考えます。
・朝の通勤ラッシュ時の8時〜9時
昼休みにあたる12時〜13時
・夜のラッシュ時の18時〜19時
特にピークにあたるのが、太文字にした通り12時〜13時。
格安SIM会社の力量が問われる時間帯でもあります。各格安SIM会社は貸し切る編成数を決めることができるので、満員ギリギリにすれば会社の負担を減らしユーザーのイライラも無くせるわけで、その理想を目指し努力しているのです。
(ちなみに大手で契約していたとしても、格安SIM会社ほどではないにしても遅くなるのは同じです)
あと、一斉に殺到するというイメージ通り、人が大勢集まるところも弱いです

でも正直、これからスマートフォンを始めようとする人にとっては、動画をガンガン見ようという気持ちはないでしょうし、ちょっと調べものをしたいというくらいであれば(よっぽど安すぎたり変な会社を選ばない限り)体感上さほど変わらないというのはあるかと思います。

はじめの一歩としてはイオンモバイルかな

ではどこの格安SIM会社と契約すればいいだろうか。
私の個人的な見解で言えば、イオンモバイルがいいと考えます。
・イオンの店内で対面契約できる
これが大きいです。初めてスマートフォンを持つということはインターネットに触れていない可能性も高く、ほとんどの格安SIMはインターネット上で手続きをするので難しいと考えます。他の人のスマートフォンやパソコンがあるならば、他の候補をその人に詳しく聞いたほうがいいでしょう。
・プランが豊富
ユーザの利用量に対応した、あらゆるプランを網羅しています。まずお試しに使いたいという人のための最低限のプランが用意されているのが、イオンらしいというか初心者向けで良いです。
・バックボーンがIIJmioかOCN
ややこしい話ですが、イオンモバイルは直接大手携帯電話会社の回線のことを管理していません。大手携帯電話会社の回線を取引をしている会社と取引をしています。具体的に言うと、
docomo - IIJmio - イオンモバイル(docomoタイプ1)
docomo - OCN - イオンモバイル(docomoタイプ2)
au - IIJmio - イオンモバイル(auタイプ1)
の3パターンが存在します。
IIJmioは格安SIMの草分け的な存在で、信頼性高め。OCNはNTT系列ということもありユーザも多いです。OCNはちょっと微妙とも言われますが、とあるメリットがあって使えるかも……って感じています(話すと長くなるので今回は割愛)。

次回、(3)にて契約の方法とかかる金額に関してお話ししてみたいと思います。


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