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釣り糸を垂らすその池は

「色んな所に釣り糸を垂らしてるだけだよね」

話の前後はあまり覚えてないが、私が今日かけられた言葉だ。
つまり、何かを得ようとしてる割にはとっ散らかってるよねってこと。

確かに私は中途半端に向上心があるため、あちこちに手を出す癖がある。
写真、デザイン、ファッション、語学(英語、タイ語、韓国語)、動画編集、ギター...
統一感があるようでないこれらの"池"に対して、私は釣り糸を沈めたり、浮かせたり、フワフワと漂っている。

いや、漂っているつもりは自分ではなかったのだ。
自分的にはそれなりの時間を投下したし、その時間に対し何か"大きな魚"を釣りたいと(傲慢にも)思っていた。

趣味のことだけではない、会社、友達、恋愛、これらの池にも釣り糸を垂らしたり、引っ込めたり、時には池から水が勝手に干上がることもある。悲しい。

魚の種類は何でもいいから、何か大きなものを得たい...こんな漠然とした気持ちで悶々と池の周りをグルグル放浪していた。
でもそうか、周りから見ると私はただ釣り糸を垂らしてるだけに見えたのか!そりゃ魚が釣れないわけだわ!なるほど!

そもそも釣り糸を垂らしているこの池には魚がいるかも分からないし、釣れた魚は自分が欲しかった魚なのかも分からない。
人生はかく難しき。

せめて何の魚を釣りたいのか、ちゃんと考えてから池を選ぼう。
本当はいい餌を作ったり、ちゃんとした釣具を手に入れる努力も大事なんだろうけど、それが出来ていたらもう何かしらの魚は釣り上げてるはずだろう。
ちゃぷちゃぷ。

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