ス…イ…タ…(極怖い系)2章

目が覚めた時は病院のベッドに寝ていた…

なにがおこったかわからなくてここが病院だとわかるまで少し時間がかかった

あーそうだ、首都高を走ってたらスゴい衝撃があったんだ

たぶん突っ込まれたんだな…

体を動かそうとすると首と手とお腹にスゴい激痛がはしった

ダメだ…起き上がることすらできない

外は暗い

首都高にいたときはまだ昼間だったから半日くらい意識がなかったのか…

横になったままボーッとしていると嫁と子供が病室に入ってきた

嫁『あっ、パパ起きた!よかっっったー…』

その場で泣き出す

子供『痛い痛いなの??』

俺『うん、体が痛くて起きれないんだよ。意識がなかったんだけどやっぱり事故?』

嫁『そーだよ。完全に相手の過失だけどね』

俺『そっかー、車は?ボコボコ?』

嫁『うん後ろはぺちゃんこ』

ゾッとした

よくそんな事故なのにこの程度のケガですんだな

エアーバックってすげー大事なんだね

嫁『とりあえず今日は帰らないといけないから、ゆっくり休んでなよ』

俺『わかった。悪かったな』

子供『バイバーイ』

しかし病室ってほんと暇だよな

なんもやることがなくて、天井をただ眺めていた

あーそうだあの現場での出来事はなんだったんだろうか

まさかあれが原因で突っ込まれたのか?

まさかな…

俺は重大なことに気がついた

あの時背後から女の声がして車に飛び乗ったんだよな

仕事の道具置きっぱなしだ……

ってゆうことはまたあの現場に行かないといけないのか……

最悪だ

でも次行く時は相方もいるだろうし、一人じゃなければ大丈夫だろう

俺は再び眠りについた







次の日、見舞いにきてくれた嫁に昨日の出来事を全て話した

嫁は怖いのが苦手なので、最初俺が怖がらせようとしているのかと思ったらしくまともに聞いてくれなかった

でも俺があまりに真剣に話しているので、徐々に信じていき病室をでて誰かに電話をしに外にでた

15分くらいして帰ってくると

嫁『おじさんに電話しといたから、今度一応見てもらって?』

おじさんは嫁のお父さんの弟で、なんかそーゆー心霊系の仕事をしているとかなんとか

俺は詳しくは知らないけど一度だけ会ったことがある

面白くてとてもいい人だった

俺『うんわかった……』

なんか変な予感がした

おじさんに見てもらうのはいいけど、変なことにならないだろうか

知らぬが仏みたいな

でも嫁と子供にも変なことがおこっても嫌だし…

とりあえず二人っきりで会うことにしよう

なにもなければいいが…







その後俺は徐々によくなっていき、1週間ほどで家に帰ることができた

あの現場であんなに帰りたいって思ってたのに帰るのに1週間もかかっちまった…

とりあえず相方や会社など迷惑をかけてしまった人達にお詫びの電話をした

相方には事情を全て話したが、半信半疑だった

まーべつに家族だけでも親身に話を聞いてくれればいい

その日の夜におじさんと二人で会うことになった

場所は人目を避けて個室の居酒屋

あの日のことが気になっていたのもあって待ち合わせの時間より20分ほど早く着いてしまった

一人でメニューを見てたりして過ごしていると個室の扉が開いた

おじさん『おぉー!久しぶりだなー』

俺『あ、お久しぶりです!下らないことに付き合わせちゃってすいません…』

おじさん『困った時はお互い様だよ、まーとりあえず飲むか。酒飲めるんだろ?』

俺『あ、はい。ありがとうございます!』

なんだろーな。雰囲気?物腰?なんか好きだなこの人

二回目なのに気まずさとかは全くなく、しばらく嫁の話や下らない話で盛り上がった

お互いに酒が進み店に着いてから1時間以上経っていた

なかなかあの話を切り出せなかった

おじさんもなんにも言ってこないし、嫁は詳しいことは言ってないのかな?

そーこーしていると

おじさん『じゃあそろそろ行くか』

!?

やっぱ嫁からなんにも聞いてないのか…

まーなんかこの空気を壊すのも悪いからもーいいか

後日神社とかに相談してみよ

嫁が車で迎えにきてくれる手筈だったので嫁に連絡をして俺とおじさんは近くの公園で待つことにした

おじさん『明日は二日酔いだなこりゃ』

俺『ですね、でも楽しかったです。また誘ってください!』

おじさん『おう。また飲もうな。ところで、事故にあってからは変なことはないか?』

心臓が飛び出るかと思った

ちゃんと嫁から聞いてたのか…

俺『いえ、なんにもないですよ?』

おじさん『そうか…いや、言いにくいんだけどな?なんか変な体験したんだろ?そこにいた霊がおまえのこと気に入っちゃってるみたいなんだわ』

頭が真っ白になった

気に入ってる…?

どーゆうことだよ…

俺『じゃああの事故も…』

おじさん『あぁ、確実ではないけど恐らくそいつの仕業だね。今はいないんだけどおまえに憑いてるんだよ』

俺は言葉がでなかった

おじさん『若い女。おまえが変な体験をしたところで自殺したんだな』

やっぱそうだったんだ…

じゃああの床のシミも消臭剤も俺が思った通りだったんだ…

危険な状態なのかとかどーすればいいのかとか聞きたいことは色々あったんだが言葉がでなかった

おじさん『明後日また連絡する。俺とそこに行ってみよう』

嫌だった

あの現場には本当に行きたくなかった

でも行かないと解決しないだろうしおじさんも一緒だし

おじさんの優しさに涙がでた

俺『ありがとうございます…よろしくお願いします…』





2章はここまでとなります、読んでくれてありがとうございます!
次で完結です


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