究極のラーメン屋
社会人になってからずっと今の仕事をしてるんだけど、一度だけ学生のときにバイトをしていた時期があった。
それがラーメン屋
まず面接
店長じゃなく偉そうにしてるおばさんだった
なんかすげーでかかった
三つ編みだし
この人はヤバそうだからなんか言われたら無視しようと思った
『人手不足だから採用するけど、とにかく元気に。あとサイズが合う制服がないからとりあえず代用できるのを探しとく。』
なんでこの人怒ってるんだ
次の日俺はめっちゃ元気に起きた!!!!!
お腹弱いのに朝から牛乳だって飲んだし、服だってすげー笑顔でとにかく元気に着替えた!!!!!
リズムに乗って自転車をこいでバイト先に向かった!!!!
ん?靴下が左右違うな♪でも大丈夫、元気だから♪
バイト先に着いて、あとから見知らぬ顔のやつもきた
よし、あいつのぶんのタイムカードもついでにやってやるか♪
ここで問題が2つ
渡された制服が、もーがむしゃらにちっちゃい
みんな黒なのに俺だけ深みどりだし
俺だけ蕎麦屋じゃねーか
あと、後からきたやつがタイムカード機械に挿してた
働いてねーのに働いたことになってるずりーやつがいる
まーいい、俺は今日超元気だから大丈夫
店に降りた
食器を置く場所とか、お客の対応の仕方なんかの説明をうけていると初めての客がきた
店内に緊張がはしる
ア゛ッッッッシャイヤシェェェェェェェ↑↑↑↑↑↑↑↑
誰よりも先に俺が叫んだ
客じゃなくてバイトのやつだった
思ったより高い声がでちゃったが、靴下が左右違うのをむきだしにした、ピチピチの深みどりの俺が完全に場を制した
もーすげー元気に言いすぎてアドレナリンあがりまくりの俺は店長を何回もチラッチラ見た
店長は目をそらした
でもでかい三つ編みに
『元気はあるけど、言い方がちょっと』
って、笑いを堪えながら言われた
俺は無視した
その後何人か客がきたけど、来る人全員に俺の元気を伝えた
次の日俺はバイトには行かなかった
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