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見せかけの失敗

1.概要

フェイントに関する議論の中でフェイントとフォールス・ソリューションの違いを議論しましたが、これはどちらも観客が怪しいと感じる、または分かったと感じる瞬間を提供するものでした。
 【フェイントの例】
 ・トップ・チェンジをあえて目立つように行う
 ・スライディーニが手を近づけ、怪しげな動きを行う
 【フォールス・ソリューションの例】
 ・ライプチッヒがカラーチェンジを行った後のパームしているような手
 ・スパイダー・バニッシュを行った後の軽く閉じた手

本議論では、類似の概念として「見せかけの失敗」について議論していきたいと思います。今回の議論の目的は、「怪しさの意図的な誘発」をフェイントとフォールスソリューションに分解したように「見せかけの失敗」をその特性に応じて分類することにあります。

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