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STEPN二大バグ技の共通点 単なるデバッグ不足? それとも……

このnoteでは、STEPNの色々な話題について「ちょっと深読みなんじゃないの?」と思うくらい考察を重ね、運営の意図に迫っていきたいと思います。

〈今回の要点〉
STEPNにおけるバグ技「0.5走法」「ステルス走法」
本当に単なるバグなら、運営のデバッグは相当ずさん
もしかしたら狙いがあって用意されたのかも?

※本記事は、↓↓↓の記事の続きです。

2つのバグ技

STEPNには、使うことでエナジー量を水増しできるテクニックが2つ確認されています。
1つ目が、過去の記事でも言及した「0.5走法」です。

エナジー量が「○.5」のときにゲームスタートし、そのままエナジーを消費しきると、0.1エナジー分余計に歩くことができる

という技で、比較的有名かつ簡単なので、多くの人が使っています。

そして2つ目は、最近になってSNSをにぎわせ始めた「ステルス走法」というテクニックです。
こちらは新しく出てきた技なので、知らない人もいるかもしれません。

エナジーを使い切る前の特定のタイミングで機内モードをオン・オフにすることで、0.2エナジー分余計に歩くことができる

という技です。
詳しくは後述しますが、これもかなり絶大な効果を持つ技です。

余談ですが、これらの技はいずれもバグ技だと言われています。
人によっては、これらの技を使うことはチート行為にあたり、垢BANされるのではないか? と考えている人もいるようです。
しかし、過去に行われたAMAにて、運営は
「システムの不備を使って利益を得る行為はBANの対象にできない」
と明言していますので、垢BANの危険は少ないと考えてよいでしょう。

新技「ステルス走法」とは

さて、ここで一旦「ステルス走法」について詳しく解説しておきましょう。
この方法は「機内モード走法」「機内モード法」と呼ばれることもあります。

STEPNまとめ速報に紹介されているスレッドより)

まず、STEPNをプレイしている最中は1分おきにエナジーが0.2消費され、GSTを獲得する処理が行われます。
残エナジーが0.2になれば、当然1分後にエナジーが0になって計測終了です。
しかし、残エナジーが0.2になった直後に機内モードをオンにし、本来エナジーが0になるはずのタイミングをまたぐと、どういうわけかエナジー消費が行われず、GSTも増えないまま計測が続行されます。
そして、その後で機内モードをオフにして歩き続けると、本来エナジーが0になるはずのタイミングから1分後、いわばエナジーが-0.2になるタイミング(?)でエナジー消費処理が発生するのですが、エナジー消費量はいつものように0.2ではなく、機内モード中だった間の消費量も含めた0.4となります
獲得するGSTも、このタイミングで0.4エナジー分が一度に加算されるのです。
この段階で残エナジーを見てみると、本来は-0.2となっているはずなのですが、STEPNのエナジーはシステム上マイナスの値を取れないので0となっています。

まとめると、

①普通にゲームをスタートする
エナジーが0.2になった直後、機内モードをオンにする
それから1分半後、機内モードをオフ

という手順で「ステルス走法」を行うことができます。
しかも、「ステルス走法」は「0.5走法」と併用が可能で、併用すれば実に1プレイ当たり0.3エナジーも水増しすることができるのです。

ただ、「ステルス走法」はたまに失敗することもあります
手順や理屈がやや難しいため「0.5走法」ほどお手軽な技ではなく、発生する仕組みもイマイチ不明です。
なお、2分以上機内モードのままにするとエラーが発生してしまうようです。(「【M2E】STEPNスレッド【ステップン】44足目」より)

「0.5走法」「ステルス走法」の共通点

さて、ここでこの2つの技について考えてみましょう。
面白いことに、いくつかの共通点を発見することができます。

①得はあっても損はない

どちらの技も、ユーザにとって純粋に得です。
これらの技を使うことで得をすることはあっても、何らかの損を被ることはありません(垢BANとかにならない限り)。

これは奇妙な偶然です。
ゲームにバグがあったとして、それが必ずしもプレイヤーにとって有利なものとは限らないはずです。
奇妙な空間に挟まって身動きが取れなくなったり、アイテムが勝手に減少したり……といったバグも発生しうることでしょう。
STEPNではありがたいことに、そういったプレイヤーに不利なバグは報告されていません。

②「歩いている人」が得をする

どちらの技も、使うためには「歩く」必要があります。
つまり、ミント→転売で利益を得ていたり、靴を誰かに貸して賃料を取っていたりする人には、これらバグ技を使うことができません。
また、これらのバグ技はエナジーを水増しするだけなので、多くのGSTを得ようと思ったら結局それだけ長い時間歩く必要があります。

運営は以前から、ゲームをプレイせずに投資家的な立場で得をしている人ではなく、実際に「歩いて」ゲームをプレイしている人を大切にしたい、という意向を示していました。
近々実装される予定の新アイテム「ミントスクロール」にも、そうした意向は表れています。
つまり、STEPNに存在する2つのバグ技は運営の理念にかなっているということです。

③小額投資者が得をする

どちらの技も、所持靴数が少なく最大エナジー量が小さい人にとって有利に働きます。
例えば、最大エナジーが2の人の場合、1日に4回「0.5走法」と「ステルス走法」を併用することで、

{0.5+(0.1+0.2)}×4=3.2

と最大3.2エナジー分も歩けてしまいます。
本来は2エナジー分しか歩けないので、実に1.6倍もの効果です。
これに対し、最大エナジーが4の人の場合、「0.5走法」は使用不可になるので、「ステルス走法」だけを使ったとして、

(1+0.2)×4=4.8

と最大4.8エナジー分歩けることになります。
本来は4エナジー分なので、1.2倍の効果がありますが、倍率は最大エナジーが2のときよりも下がっています。

また、最大エナジーがそれ以上大きい人たちは、一応「ステルス走法」を使うことはできるものの、
「そんなに長時間歩きたくないよ……」
と思ってしまい、そもそも「ステルス走法」を使わないかもしれません。
ただでさえ長時間歩ける量のエナジーがあれば、ほんの0.2エナジーのために面倒な手順は踏みたくないでしょうからね。

これにより、2つのバグ技はともにプレイヤー間の経済格差を縮める方向に働く可能性があります。
大量の靴を持っている資産家よりも、1足の靴で頑張っている平民のほうに多くのGSTを与えるわけですからね。

④1日4回歩く人が得をする

どちらの技も、最大限活用しようとすると1日に4回ウォーキングしなくてはなりません
つまり、毎日4回エナジーが回復する時刻の間を縫って、こまめにゲームをプレイするのです。

前の記事でも書きましたが、1日に4回ウォーキングすると生活習慣が規則的になり、早起きの習慣がついてより健康になると考えられます。
これもSTEPNの理念にかなっていますね。

⑤運営に黙認されている

どちらの技も、どうやら運営はその存在を関知していながら、黙認状態にあるようです。
先ほど述べたように、AMAで運営が
「システムの不備を使って利益を得る行為はBANの対象にできない」
と明言したことからも分かりますね。
いずれ修正する意向だとは表明しているものの、2022年5月24日現在ではいずれも修正されていません。

やる気あんのか、運営??

さて、これらのバグ技が本当に意図せず発生してしまったバグだとしましょう。
恐らくSTEPNの運営はこのゲームを1回もデバッグしなかったんでしょうね……。
なにしろ、「0.5走法」は偶然に遭遇する機会が多いバグですから、まともにプレイしていればすぐに気づきます。

そして、今に至るまで運営はバグを修正していないわけですが、運営は本当にコーヒーを飲む暇もないほど忙しいということになります。
なにしろ、「0.5走法」と「ステルス走法」の両方に一発で対処できる実に簡単な方法があるのに、それをやっていないからです。
その方法とはズバリ……エナジーがマイナスの値を取れるようにする
どうでしょう、これだけでバグの対処はできるはずじゃないでしょうか?

やっぱり「仕様」じゃないのか

以上のことから考えて、やっぱりこれら2つのテクニックは運営がわざと用意したのでは? と考えます。
運営とプレイヤー両方にとってメリットのあるバグが偶然存在し、それが偶然黙認されている……というのは出来過ぎ感がありますよね。
もし仮に、はじめは本当にバグ技だったとしても、運営が今黙認しているのはわざと、という可能性もあります。
「あれ、このバグむしろいい感じじゃね? 修正しないで黙認しとこう」
みたいな感じです。
STEPNの運営なら、このくらいの悪だくみは考えていてもおかしくないと思っています。

以上、今回の記事では「0.5走法」「ステルス走法」の共通点から深読み考察をしてみました。
あなたは、これらの技はバグだと思いますか?
この考察を信じるか信じないかは、あなた次第です。


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