心理カウンセリングとピラティスは瓜二つ〜後編〜『己と向き合う』
(前編はこちらをご覧ください↑)
『己と向き合う』
心理カウンセリングにもピラティスにも、どちらの世界にもこの言葉は本当にピッタリ合う言葉だな〜と日々痛感しています。
まずは、ピラティス。
よく間違われやすいヨガと違って、(もちろんピラティスとヨガには多くの共通項もありますが・・・)ピラティスはより背骨にフォーカスをして動かすことを意識していきます。
私は解剖学の専門ではありませんが、ピラティスを習う度に、
「尾てい骨、仙骨、骨盤・・・と順番に動かしていって〜」と体に関する言葉を日々耳にするので、これらの言葉は日々勝手に覚えていきました。
そしてこうした骨や筋肉は、日常生活の中ではあまり意識して動かそうとしないために、結果ピラティスをしていると、自然と自身の体に向き合わざるを得ない状況になっていくのです。
そして体に関すること以外にもピラティスではよく聞かれる言葉、"ニュートラル"。
「骨盤をニュートラルポジションに」
よくインストラクターの方が仰る言葉です。
"ニュートラル"とは"中立的" "偏っていない"という意味です。
つまりは「骨盤をニュートラルに」というのは、安定したポジションに、骨盤をまっすぐに立てるように、ということを指します。
誰しも日々感じているかもしれません、人それぞれの癖によるものも含めて、骨盤は歪んでいきます。その歪んだ骨盤をまずはまっすぐに(つまりはニュートラルに)してから、筋肉や骨を動かそうとする意識がピラティスにはとても大事になっていきます。
そしてこのニュートラルな骨盤を保つ、という動作は自分自身で意識をしない限り、なかなか保てないポジションであると私は考えています。
こうして、普段の生活からは意識しない動作をピラティスにはたくさん取り入れていくので、結果自然と己と向き合っていくと私は思うのです。
では、心理カウンセリングの世界ではどうでしょうか?
『己と向き合う』
この言葉は一見悩みを抱えた相談者だけに向けられた言葉のように聞こえますが、同時にカウンセラーにもとても必要とされる言葉なのです。
「えっ?カウンセラーにも己と向き合うことが必要なの?」
こう思っている人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
私も初めて、心理の先生からこの言葉を聞いたときには、正直言って「はぁ??」と思いました。
でもカウンセリングを勉強していくうちに、自分自身と向き合うことがいかに重要か、私の場合、自分で自分のことを知る瞬間に、カウンセラーとしての深い学びを得ていると感じていくようになりました。
もちろん、日々カウンセリング技術の研磨のために、知識としてインプットはしています。
それはそれとして覚えていくことが増えることは為にはなりますが、ある場面を振り返り、自分自身がその時に何を感じ、何を考えていたかを見つめることが、結果カウンセリングへの学び、気づきを得られると感じ始めました。
またカウンセリングを行う際、その支援方法は内面の成長を求める手法が多く用いられます。
来談者中心療法、交流分析、ゲッシュタルト療法、認知行動療法・・・などなど。
こうした手法、"心の成長"を求めるカウンセリング場面では、相談者に心の成長を求める以上、それを支援するカウンセラー自身も心の成長しないと、支援ができないのです。
こうして、前編・後編と通じて、心理カウンセリングとピラティスの共通点が実は多く潜んでいる、ということに私は気がつきました。
今後もピラティスで教わったことが、「これってカウンセリングに同様に通用するんじゃない?」と、あるいは、カウンセリングを学ぶときに、「これってピラティスにも同じこと言えるよな〜」と思えることは、このnoteに記していきたいと思います。
by なっちゃん