煽りという『過干渉』

まぁゲームによくある煽りとか死体蹴りというあれやこれやの話です。デリケートな話になるのでアレ。

死体蹴りの賛否っていうのはあるんですけど、私はこの問題を賛否ではなく何が起こっているかということを軸に考えてみたいと思います。

死体撃ちや死体蹴り、屈伸煽り、その他諸々は色々対戦ゲームそのものでよく言われてます。是非は置いておきましょう。

対戦相手または煽る自分に何が起きているかというと「相手プレイヤーに関わろうとする意思」が根本にあると思います。言ってしまえばこれもコミュニケーションでしょう。ムカつく相手や弱い相手に干渉するという意思が煽りの根底にあると私は思います。通常しない挙動は伝わりやすいですよね。伝わるということであればこれもまたコミュニケーションだということです。

ただ問題はコミュニケーションであるということは伝わる相手がいるということです。別に伝わらなきゃ画面の向こうで何言っててもいいんですよ。此処で言うにははばかられる言葉とか。その場合は伝わってないのでコミュニケーションが成立しないのでもう何だろうと問題はないわけです。

では煽り行為について改めて見ていきましょう。結論から言うと煽りとは「ウザ絡み」だと私は考えます。

ウザ絡みもコミュニケーションなのは間違いがないと思います。仲良い相手ならまぁ僕も酷いことをダイレクトに言う事もあります。

対戦相手は別に友達じゃないわけで、友達じゃない相手にウザ絡みしても大体嫌われるだけで終わるんですよね。煽られたらムカつくのはあるけど煽りのリスクを相手に理解してもらうという自分の得た正当性を行使するために再戦拒否るし。

でもウザ絡みしてそれを正当化しようとする人間友達居なさそうだなぁとも思います。かわいそう。特に今の情報がガンガン伝達したり、受け取れればそれ自体が爆アドになる時代にそれやったら明らかにキャリアで損しますよね。対戦相手も居ないし情報共有する人もいない。

最終的にはまぁムカついた人が恨み言を吐きつつ煽った人を困らせる事態になるわけです。

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残念ながらゲームで人は死なない以上報復の機会はいっぱいありますよね。死んでくれるんだったら別にまぁどうなろうとってところなんですが。これ言ってるのが傍若無人が服を着てるドサ健で、キレてる方の哲さんが普段と違って単純にムカついてキレてる感じなのも面白いです。

というわけで煽り行為とは過剰な干渉であり、基本的にゲームにおいては「ゲーム以外に干渉しないほうがお互い得じゃね?」というスタンスです。

私はゲームであんまり交友半径を広げたく無いというのもありまして、つまり交友半径が広がり過剰に干渉が増える事によってゲームをやめてしまうリスクの発生を避けたいというわけですね。特に続けたいサムスピとか身内以外一切付き合いないぞ。散々コミュニティをペース考えずに入ったりして爆発したりしていますからね。リスク管理は、大事!

ではルールにあるではないかということだと、ソレに関しては私は「言い訳の余地があるか」ということだと思います。言ってしまえばリバサで小足を擦り続けるのも、クソみたいなぶっぱなしの連続も不必要な起き攻め昇竜によるわからせもコミュニティや人間によっては煽りと取られるかもしれません。実際起き上がりで小足をこすっていたらキレられてコミュニティを追い出された友人を知っていますし、最近始めた鉄拳のテクで相手がカサカサ動いていると「お前出来ないだろ?羨ましいか?ん?」と煽られているような被害妄想に陥る事もあります。いや冗談ですよ。

ではそういった行動は屈伸や死体蹴り、死体撃ちと言ったものと何が違うのでしょうか。それは「勝ちにつながる行動である可能性がゼロではない以上言い訳の余地がある」ということです。相手に正当性がない事はかなり通る形で言わねばならないということですね。対戦ゲームではそういった奇抜な行動も試さねば進展の可能性もないわけですしね。あくまで今の関係がゲームを遊ぶというものを目的としている以上、ゲーム内でのちょっとしたアレコレを言い出すとゲームやらん以外の答えは出なくなります。仕方ないですね。

繰り返しますがそのゲームにおける煽りという行動は概ね「明確な意思を持って明確に伝えようとしているゲーム外でのコミュニケーションの形態の一つである」ということです。

コミュニケーションに正解というものはない以上、それには常に何らかのリスクが付きまといます。じゃぁゲーム内で出来る小足擦りを始めとしたクソ行動も煽りではないのか?まぁコミュニケーションに正解がない以上それをあまり否定できません。が、明確にゲームと関係のないタイミングでするアレコレは煽りではないと否定するのがかなり難しいわけです。会話等をする機会もないゲームでしたらなおのことゲーム内で出来るコミュニケーションはリスクまみれのものとなるでしょう。だから過干渉は危険なのですね。

特に屈伸や死体蹴り、死体撃ちは何かしらの意図を誰かが感じ取ってもおかしくはないでしょう。何故ならそれはゲーム内でのアクションで勝ちを目指しているという言い訳、つまり正当性を手放しているからです。

煽り行為をした時点でその人は正当性を失います。煽り叩きマンや晒しマンは叩きすぎでは?という結果論でしか正当性が揺らぐことはないでしょう。だから基本的には思う存分叩けて楽しいわけですね。ファンメを勲章扱いするプレイヤーが多いのも納得といえます。正当性のある報復ほど楽しいものもそうないという自覚はあります。残念なことにファンメをもらった事はないのですが。

SNSでの色々とかもそうですよね。まぁいずれにしろ困って損するのはやらかして咎められた人間なので仕方ないと思います。

まとめると「敵のおらずという無敵ではないし結局損するのは君だけどまだ続ける?」ということです。野良で煽って来る人間は日本人だろうがどこの国の人間だろうが、過干渉をコミュ力とする人間が多い場所の人間ほど、結果的にコミュ障であるということです。人間関係の距離の測れないコミュ障と断言できます。プレイする相手が居なくなったり、その結果好きなゲームの売上や続きがなくなったりします。そういう場面に出くわした場合、私は悲しいけどまぁそういう星の巡りだったのだと諦めてやめます。リスクの適切に回る世界っていいよね。

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