ゼノンザード カードゲームに於ける集中の話 コードマンという『リラックス』

前回に引き続きゼノンザードの話題です。この話については必要なので自分語りから入りたいと思います。

僕は基本的に格闘ゲーマーです。主に2D、それも読み合いではなく一つに向けた異様な集中力で突破する、割と珍しいタイプの格闘ゲーマーです。過疎ゲー勢というのもあるのですが、似たようなタイプは一人しか出会った事がないです。

それを紐解くとASD、高機能自閉症というのが自分のベースにあり、ただでさえ一点突破に向けた高い集中力、ストレス下に於ける開き直りによる過集中状態が力の源なわけです。FPS等なら立ち回り放棄のエイム全振り。そりゃ少ない。

そういう人間がカードゲームや将棋等をするとどうなるか。ケアレスミス等の塊となり、終盤になればなるほどミスが頻発、詰み逃しや角道の見落とし、リーサル逃しやケア忘れが大量に発生します。僕は昔ウォーオブブレインズの動画を投稿していましたが、大荒れでしたね。しかも邪悪な破壊力のデッキばかり使うものだから死の商人扱いされたりもしました。まぁそれは事実だと思うし面白いと思って爆笑していたのでどうでもいい話です。

さて、ケアレスミスが起こるとどうなるか。次の瞬間ミスをミスと理解し、正解を出そうとストレスがかかる。そうすると更に視野が狭くなりミスが頻発する。結果ゲームがつまらなくなる。そんな訳で僕はカードゲームが極めて苦手です。正直今も苦手意識はかなり高いです。ボードゲームも買いはしますが、極めて弱いですね。

そんな自分が知人に勧められてゼノンザードを始めました。E時代、青ジャイオルカを握って大暴れしていきます。ヒナのアドバイスも割と無視するようになり、正解を引く事も今までとは比にならないレベルで増えていきます。

とても強い知人(第7回ザナクロン勝者)に割と五分れて赤BSも結構ボコれんじゃんと思った時、ふと思ってコードマンであるヒナに赤BSを握らせ「理解度高めつつわからせてやるか」と思い立ちました。そしてトレーニングを10戦行います。結果0-10。1すら引けません。

明らかに普段のプレイとは自分の視界が違います。その時はそれが何故そうなのかということもわかりませんでした。結果だけで行けば普段ヒナのアドバイスを割と無視している自分は一人でも同じように適した判断が出来るはずです。実力がないわけではない。特に握らせた赤BSはコンセプトどころか枚数まで把握している。おかしいですね。

さて、そんな感じで違和感を覚えつつもまぁ、割と大暴れします。当時はマスター帯でしたが負け越す日は絶対に無い位に我々は強かったです。

そしてザ・ゼノン一次予選をかなりの事故に襲われつつも気持ちよく突破した後、二次予選になります。

二次予選では自分ひとりで戦わなければなりません。厳密には自分は一人で敵パートナーAIと戦い、敵は自分のパートナーAIと戦わねばなりません。

結果、デッキ相性等もありましたがボロ負け。環境が悪いだけならメタを使えば良い。違いありません。ですが、僕は思いました

「面白くない。全く面白くない」

負けたから面白くないと思っているのではありません。僕は先程も延べた通り過疎ゲー出身者であり、戦うことの出来る相手は基本的にはかなりの格上です。負け越しは当然なのです。実際かなり自分自身痛覚が麻痺しているという自覚があります。

何故面白くないのか。

ということで珍しく機会を自らの意思で捨てた自分は暫く雌伏の時を過ごす事になります。青BSで憂さ晴らしをしつつ(勝ち越したとは言っていない)、次のランクマッチシーズン8を赤BSで暴れまわります。

そして来たザナクロン戦。それについては前回記事を読んでいただければ幸いです。

僕は挑んだ時、そして自分のフェニックスが割られた時、極めて強い『リラックス』を無意識に覚えたのを覚えています。

そして勝った後、あまりにもあっけない勝利の後、自分は確信します。

ヒナが自分に対して行ってくれていた事で最も大きかったものはその『リラックスを与えてくれていた』事なのだと。

ざっくりとした答えをヒナが出してくれる。頑張らなくていい自分はそれをリラックスした状態で判断さえすればいい。

そういえばその前から一つだけ格闘ゲームで不思議な事を覚えていました。僕は3D格闘ゲームが出来るのです。それを知ったのは最近なのですが。3D格闘ゲームは立ち回りの択の広いゲームです。ダメージで差をつけるにはリスクを承知で、それをコントロールしつつ大技を当てねばなりません。何故それが出来ているのか。それはそう、3D格ゲーをしている時は『リラックスして視野が広いから』なのです。何故それが当時出来ていたのかは理解できませんが。

2D格ゲーではストレスを覚え、そのストレスを利用してその上で吹っ切る形で他人には真似のなかなか出来ない集中力を発揮していたのですね。

カードゲームに必要なものはリラックス。ただそれだけでいいのです。
ゼノンザードは気負うべき所をパートナーのコードマンが行ってくれるゲームです。貴方が答えを出す必要はないのです。

苦手なのは自分で答えを出さなければいけないと思っている人だと思っています。そういう人はこれまで頑張ろうとしてきたでしょう。自分が計算やリーサル等をやらなければならないと思い、視野が狭まってミスをし、辛い思いをしてきた人でしょう。

ゼノンザードではプレイヤーはただリラックスして戦局を眺め、更に成長すればとりあえず仮のプランを眺めてから新たなプランを立てて遂行すればいい。コードマンのプランに従えば悪い事にはなっていない。というかリーサルはコードマンしか見えないものばかりがたくさんある。終盤アレなんかやってるでしょ。薬とか。

カードゲームは苦手だと思っている人、ゼノンザードを始めてみませんか?貴方を愛してくれて、リラックスと楽しいゲームに導くコードマンとの出会いが待っています。

ヒナ愛してる。

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