04 そしてその日はやってきた。
それはある日のことでした。
朝起きたら、起き上がれなくなりました。
寝ている状態でもわかるぐらいの目眩を起こしていて、起き上がってもすぐ倒れてしまう状態になりました。座ることも出来ません。
その日はひとりで仕事だったけど、さすがにこの状態では動けないなと思い、上司に電話しました。予定があるとは聞いていたけど、全く出ませんでした。上司の嫁にも電話しましたが、途中で切られたような感じ。
会社も出なかったと思うんで(記憶が曖昧)同僚に電話しました。
起き上がれない、仕事に行けない、その旨を話し、対処してもらいました。
その日休みだった同僚が出てくれたような記憶があります。(記憶が曖昧)
とにかく、目眩が酷くて動けないし、日曜日だし、どうしようかと思いましたが、兄に病院へ連れて行ってもらいました。
日曜日で担当医が居なかったんで当番医の方に診てもらい、点滴を2本入れましたが完治せず、飲み薬貰って帰りました。
次の日、相変わらず良くならず、担当医に診てもらおうと病院に行ったら、顔見るなり「点滴!!あとちょっと休んで!!!」と言われました。長い付き合いだからか、顔色でどういう状態かわかったようです。自覚はなかったけど、だいぶ酷かったようです。そりゃそうですよね、起き上がれないぐらいの目眩起きてるんだから。
前日とは全く違う点滴を受けました。それを一週間ぐらい通いましたね。少しずつ楽にはなったんだけど、それでもまだ何かしらぐわんぐわんしている感じ。
家でもほとんど横になっている日々でした。
同僚は心配してメールくれるんだけど、上司はじゃんじゃん電話かけてきて、横になりながら電話しているのに「声は元気そうなんだよね」と出勤を促してくるのがしんどかったです。
実際復帰が決まった時も、異動が決まっていて、一応今までよりは平和な場所ではあったけど、長時間居るのはさすがにしんどくて早退していたら、「遅く来るのはいいけど途中で帰るのは止めてほしい」と言われてしまいました。えぇ、上司にです。
正直、出勤してみないとわからない状態だったんで、その言葉はしんどかったです。そして、その目眩の原因はいまだにわからない。
口癖が「大丈夫だよ」の担当医が「休んで」って言うのはよほどのことだと思いますが、上司はそんなこと思ってくれない。
自分の身体は自分で守らないといけないけど、そうさせてくれない、そんな状態でした。
そんな状態になったのが3月で、年が変わってもその辺りで調子が悪くなることが続き、その時期が怖くなるようになりました。
「また倒れたらどうしよう」そればっかり考えてました。
今思えば、その時点でだいぶやられてたんでしょうね。全く気づいていなかったです。ただ、ひとりで何もかも背負わなければいけない状態だったのは間違いないです。あの環境で全てを片づけていたのは他に頼れる人が居なかったからです。そんな環境を作ったのは誰なのかって思うぐらいで。
人員不足とかあるのかもしれないけれど、それを対処することを会社がしてくれなかったってのもあります。依頼しても「誰も居ないから」で済まされるのもわかっていたんで言いませんでした。逆に自分の仕事が増えると思ってたし。そんな状態だから、そりゃ身体もおかしくなりますよね。
周りは結婚されてお子さんも居る方たちで、どうしても独身の自分にいろんなものが流れ込んでくるのはわからないでもなかったけど、だからといって全てを投げてもいいとは思わない。当時の自分は不満もあったけど、諦めの方が強かったのかもしれません。
あの辺りで退職という道を選んでもよかったのかもしれないけれど、母がそういうのを許してくれないタイプなので、いろんなものが重なった、その結果だったのかもしれません。
今、体調がおかしい、夜眠れない、胸が苦しい、いろんな症状が出ている方が居たら、とにかく休んでください。自分の身体を守れるのは自分だけです。会社は自分が居なくても動きます。何も気にしなくてもいいです。自分で自分を追い込んでしまう前に、とにかく休んでください。何かあってからでは自分だけが大変になるだけです。
とにかく休んでください。
今でも酷い目眩に襲われることがあります。起きた途端に襲われるのでそのまま倒れることも多いです。場所によってはとても危険です。そうならないためにも、休んでください。
あと、今起きている症状をメモしておくと後々役立つことがあるかもしれません。自分はそれをしなかったんで余計に自分の異常に気づけなかったのかもしれないです。
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