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「1杯の酒。」~アル中徒然日記 その23~


☆今晩下ろし切らなかった話です、少し長いです☆


大学に行っていた頃の話。
同じサークルのYちゃん。
近くのコンビニでレジ打ちのバイトしていたのね。
顔は知っていたし、あんま話した事無かったけど。
髪をバッサリと切って、ソバージュかけたのね。
可愛かったのですわ。
俺「髪、切ったんすね」
Yちゃん「そう、切ったの!どう?」
俺「(しばし考えて)………プードルみたい。」
Yちゃん「…………(絶句)」
(後述すると、Yちゃんは「なんという感性の持ち主なんだ!」と半分感嘆して半分落ち込んでいたそうだ)

と、こんな感じで仲良くなり。
お互いの部屋を行き来して話したりお酒を呑んだり。
で、ある日酔った勢いでキスしてしまったのですわ。Yちゃんは何も言わずに帰ってしまい。
少し寝てから考えましたね。
ま、ず、い、と。
まー真面目だわ当時の俺。

夕方、Yちゃんの部屋に行き「順番は違ってしまったけど、Yちゃんの事が好きだと思う。」と告げると。
Yちゃんは「ちょっと考えさせて。明日返事するね」と。
まーその夜は飲みましたね。
「あー言っちゃった恥ずかしー」とか
「なんで明日に返事なんだよー」とか思いながら。

で、次の日。
Yちゃんに「私も好きだと思う。」と言われて。
嬉しくて2人で呑むという暴挙に出ました(笑)

当時の自分を振り返ると典型的な「俺が俺が」タイプ。
そして酒を飲んでも呑まれるな、みたいな。
Yちゃんは天然でホワワンとしているけど、芯はしっかりとしているタイプ。
お酒は人並みに飲める人。

結果、6年付き合って。
楽しかった思い出ばかり。
だけど酒が必ず付いてくる思い出達。
(あ、「新婚さんいらっしゃい」見てたら「ウチらも将来出演しようね♪」と言われた時は正直ドン引きした色んな意味で(笑))
このまま結婚するのかなー、したら子供は二人は欲しいよねー。
と、思うのと。
このまま結婚していいのか?って考えていて。

これ、言い訳。
大学のそばに「街路樹」って田んぼの中にポツンと佇む昼は喫茶店夜はBARっていうお店があって(今もあるのかな?)
そこで「ボンベイサファイア」というお酒に出会ってしまったのですよ→この出会いでも一話書ける自信があるのは別の話。

で、お酒にハマった。
大学の授業にも行かず、当時ハマっていたお芝居に力を注ぎ→このお話しも一話書けるので別の話。
夜は街路樹に行って呑む生活で。

いよいよ、その時はいきなり来て。
朝のドアを開けると実家から来た両親が立っていて。
「実家に帰るぞ」と。
両親に拉致同然で新幹線に乗り、大阪から埼玉へもどり。
監禁生活が1ヶ月位だったのかな。

「○○(本名)の行動がおかしい」って実家に連絡したのはYちゃんだったんです。

荷物を出すために大阪にまた両親と戻り。

両親にYちゃんと二人きりにさせてもらって。
泣きながら「ごめんね、ごめんね」とYちゃんに謝ったのです。

本当の「ごめんね」の意味など分からずに。

そして、どんどんお酒の沼にハマって行くのですけど、別の話で。

今だから考えると。
当時からお酒の問題が有ったんです。
理由はHALTだったりACだったりするかもですが。
間違いない。
一人暮らしに寂しさを感じていたのかもしれないし、こんなの自分じゃないって考えていたし、もっと俺を認めてくれよ!と思っていたし。
事実、両親は「あいつは大学に行って変わった」と言っているそうです。

今、本当に叶うなら。
会ってお詫びしたい。
心の底から「ごめんなさい」って言いたい。
今なら言えるけど、会えないだろうから。
せめて祈らせて貰います。

ありがとう、そしてごめんなさい。