街の再生~故郷への帰りかた~
昔住んでいた街は、古くて、シャッターだらけで、活気がなくて、路面が傷んでボコボコしていて、高齢化が進んでいて、交通の便がわるくて、往来を歩く人などおらず、およそ先端文化など指先に触れることもできないくらい、どうしようもない街、だった。中学生の私からは少なくとも、そう見えた。大人たちの娯楽といえばパチンコだけ。駅舎もちいさくて、レトロと呼べればいいのに、中途半端に新しくて古い。
その街に今年、新しいカフェができたと聞いて行ったのだ。
***
そのカフェは、私の人生から見て