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AVと女性向け漫画は、欲望の具現化だということ

マンガアプリ、何種類入ってますか?

私は日常的に見ているもの、ほとんど使わないものも含めて8種類くらいのマンガアプリがスマホに入ってます。

マンガアプリがある事で、出会える作品が増えたのは確かで、試し読みとはいえないくらい全部読めるやんって作品もあるし、チケットやポイントが貯まるのを待ちきれなくて購入しちゃった作品も結構あります。

身近で手軽。しかも無料で合法的に読めるとあって、初めて漫画に触れた人がマンガアプリをきっかけに読み始めた人も多いと思う。

でも、自分の子供や身近な若年層がマンガアプリで漫画を読んでたら、どのマンガアプリを入れてるか絶対気になる。

そしてちょっと不安になる。マンガアプリによるけど、無配慮なエロ作品に変な形で出会ってないか、ちゃんと判別できるか、それに出会った時にどう感じるのかが想像できないからです。

話は少しズレますが、幼少期に親の性行為を見せられた子どもは異性との距離感がおかしくなるそうだ。近くなりすぎたり、嫌悪感を抱いたり、様々な影響があるそうです。

それに近い事がマンガアプリで起こると私は思う。

要は、その読書体験が現実世界と同じだと勘違いしそうで不安なのだ。

男性の性の捌け口がAVや風俗だとすれば、女性の性の捌け口はそういうシーンの多い女性向け漫画に反映されてるんだろなと思う。

ありえない設定で、ありえないくらいヒロインを愛でるシチュエーション。

ありえない設定で、ただただ自分の欲望を叶えてくれる相手の立ち居振る舞い。

漫画は世の中にあるありとあらゆる全てのジャンルにフィットしてしまう柔軟性があり、どんなことでも受け止めてしまうので、ある意味需要が可視化されやすい。

そして、秘めたる需要がありありと浮かび上がってくる魔法のコンテンツだ。

決してそれだけが原因ではないけれど、女性向け漫画は、女性の求める様々な捌け口が、二次元(漫画)に集約されやすいんだろうなと思う。

男性向けより選択肢が少ない分野だから余計漫画に反映されているのかもしれない。

それが、年齢制限のない形でどの世代でもアクセスできるとなると、ちょっと怖い。しかも、漫画というフォーマットに乗ってることでより目につきやすく、身近なものに潜んでいるとなるとどうやって避けたらいいのかよく分からない。

 書店の本棚に大人向けも子供向けも雑多に置いてあってどちらかと言えば大人向けが多い書店みたいなイメージだ。

 漫画は世の中を映す鏡だと思う。どんなものが流行っていて、流行りの裏にはどんなニーズが隠れているのかは、きっと漫画を通して予測できるだろう。

それくらい人々の欲や希望が反映されていると思う。

それは単純に数やランキングで可視化されやすく、そして視覚に入る情報から、無意識に誘導もされやすい。

マンガアプリの広告やトップ画面に不倫やエロを扱った女性向け漫画がババーンと紹介されていると、なんだかそういう作品しかないのかなと勘違いしてしまいそうになる。

マンガアプリによってたくさんの作品に出会えるようになったけど、同時にアプリをよく選ばないと欲望の捌け口では無い作品をアプリで偶然出会うのが難しい・・・とも思うのだ。

一部を全体だと思ってしまうのは、とても危険。
手軽に合法的に読めるマンガアプリはいまじゃなくてはならないものだからこそ、子どもや若年層向けのマンガアプリは、YouTube的な年齢に即したコンテンツが表示されるようにして欲しいなと思う。


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