バーベル戦略
こんにちは、ステラ・システムズCEOの原です。当社はスタートアップの資金調達や事業計画の策定を支援しています。この会社は2019年8月から副業の状態で続けています。今日は僕が意思決定をする際に目安としている「バーベル戦略」について話をしたいと思います。
1.バーベル戦略とは何か?
皆さんは「バーベル戦略」という言葉を知っていますか?これは金融専門家のナシム・ニコラス・タレブ氏が提唱している戦略で、ハイリスク・ハイリターンの資産とローリスク・ローリターンの資産など対照的な資産を組み合わせる投資手法です。例えば、投資の90%を安全なもので運用し、残り10%をハイリスク・ハイリターンなものに投資する方法です。
2.バーベル戦略はキャリアにも応用が利く
このバーベル戦略は投資以外にも、例えばキャリアの選択にも使えます。例えば、NIKE創業者のフィル・ナイツ氏は、昼間は会計事務所で働きながら、NIKEの事業を営んでいました(Amazonではフィル・ナイツ氏の半生を書いたShoe Dogという本が売っているので興味がある方は是非読んでみてください)。
また、アインシュタインは特許庁で働きながら、自分の研究を続けました。現在は知らない人がいない有名YoutuberであるHIKAKINさんは、スーパーで働きながら、Youtubeの活動をしていました。
3.自分のバーベル戦略、メリットと課題
僕の場合は、平日は大企業で働きつつ、週末は副業としてスタートアップを経営しています。大企業で働くのがローリスク・ローリターン、スタートアップ経営がハイリスク・ハイリターンです。起業前からバーベル戦略は知っていたので、本業8割くらい、副業2割くらいになるように設計して始めました。
バーベル戦略のメリットは、副業のスタートアップ経営の独自性を維持できます。僕は自分の会社の方向性と違う場合には仕事を断ったりすることもあるのですが、これは他に仕事があるからで、スタートアップ経営しかしていなければ選択の自由はなかったでしょう。また、経営者的視点は、サラリーマンやってても役に立つことは多いです。
一方で、課題もたくさんあります。例えば、時間配分のバランスが難しいです。本業が忙しくなると、どうしてもスタートアップ経営が後回しになりがちです。また、経営の方は、ハイリスク・ハイリターン部分なので、もう少しリスクをとって外注に出したり、広告宣伝をした方がいいかなと思うのですが、元の性格が保守的なのでなかなか動けずにいます。ここは少しずついろんなことを試せるようにしていきたいです。
以上、バーベル戦略の紹介でした。投資だけでなく、色んなことに使える考え方なので(旅行等)、何か新しいことを始める際の参考にしてみては如何でしょうか?
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