鬼神の岩戸 ★★★☆☆
これもまた、ずっと読んでいる拝み屋怪談シリーズ。
今回は最初の短編集に戻ったかな?わぁい!と思ったら、短編に続きものを入れるいつものパターンでした。
突然関係ない話になったりするので、これすごい読みにくいんですよね。
あらすじはこんな。
地下室の扉を開ければ、事態はすべて収束するはずだった……
都内で起こった幽霊騒動。解決を要請された拝み屋を営む著者は、現地の地下室に騒動の原因があると判断。閉ざされていた扉を開けようとしたが、そこには残酷でおぞましい現実が広がっていて――。
このシリーズは、一応実話ということで進んでいますが、文体が創作の雰囲気なので、正直どちらかわかりません。
最初は実話でとても面白かったので、個人的には最初の方が好きです。耳袋っぽい感じ。
お勧めは「逆さ稲荷」
これはすごかった!このタイトルの話だけ、ホラーじゃない意味で面白かったです。笑ってしまった(笑)
今回は「タルパ」の話です。
この単語、初めて聞きました。
いわゆる「俺の作った架空の友達」をタルパというみたいです。
ああ、これか。
化身ってイナイレかい!(違)
前に出てきた加奈江も、それだったようで。加奈江の話は個人的には、あまり…………なんですよね。
依頼者の関わったタルパの一件は、オチがなんともまあ(泪)
話としては今回も、前回(来たるべき災禍)ほどではないですがちょっと微妙かなあ。
ただ肝試しの一件は興味深かったです。どうして、心霊スポットにはいかにもな霊が出るのかっていう。
これ、実在しないお菊さんもですよね。お菊さんもタルパなのか。そういう意味では存在するのかも。
すごい気になる展開で終わりました。
終わってない!これ続きものなんじゃ!?
初めて読む方は、この本から読んだら意味がわからないネタがかなりあるので、最初から全部読む事をお勧めします。
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