さかり　第8話　咲恵

咲恵はしばらく放心状態で自堕落な生活をしていた、生活の為にパートには行っているが、なんの励みも無く、癒しもなく、荒廃した心を整える術も無かった

そして咲恵は恭二のところへ行こうとしていた
不倫後の定番になっているが、
復縁要請である、、、

咲恵の思いは

わたしは葵に騙されていた
わたしは悪くない、騙した葵が悪い
何故そんなわたしを助けてくれなかったのか❓
教えてくれたら助かったのに
大切なのは恭二だけ
恭二とやり直したい
もう二度と裏切らないから
恭二の為ならどんな事でもする

まずはメールで想いを伝えた

しかし、返信は無い、、、

電話しても出ない

ブロック、着信拒否されているのだろう

何とか想いを伝えたい‼️

もう一度、あの頃の生活を取り戻したい

そんな思いを募らせながら恭二のところを訪れる

ピンポ〜ン🎵

その時は偶々、梨沙がリビングにいたので、インターフォンの画面を覗いて固まっていた

梨沙「ど、どちらさま、、、ですか❓」

咲恵「あーっ、梨沙ちゃん、、、
お母さんだよーーーっ」

梨沙「ええっ⁉️、、、いや、、、
お母さんじゃあないよ、、、
お母さんじゃあない」

咲恵「何言ってんの❓お母さんじゃん」

その時恭二がリビングに入って来た

恭二「梨沙、どうした⁉️」

梨沙「こ、これ、、、」

恭二「お母さんじゃないって、、、❓
あー、咲恵じゃないか、、、何しに来たんだよ、、、もう終わっただろう❓」

咲恵「なに勝手に終わらせてるのよ‼️
わたしは騙されてたのよ、、、
悪いのは葵よ、わたしじゃない‼️」

恭二「いまだに全く反省もしてねーんだなぁ、何がわたしじゃないだよ‼️
騙されたかも知れないけど、
それに乗っかって不倫しまくったのは
誰だよ‼️おめーだろうがぁ‼️
たとえ騙されたとしても不倫する時点で歯止めがかけれなきゃダメなのさ‼️
終わってんだよ‼️」

咲恵「そんな、、、わたし、、、
ちゃんと反省するから、、、
許してーーーっ、お願ーーーい💦💦」

ドンドンドンドン

恭二「話しにならんよ、帰れ‼️」

咲恵「いゃーっ‼️、いゃーっ‼️」

ドンドンドンドンドンドンドンドン

見えないところで美咲に警察へ通報するように指示、美咲が通報

5分後、警察官によって確保されて連れて行かれた

美咲「お姉ちゃん、ダメだなぁ、、、」

恭二「梨沙にお母さんじゃないって言われてたよ、、、」

美咲「はぁ、、、わたし、、、ちょっと話しして来ようかなぁ❓」

恭二「危ないから、止めときなよ、
ヘタすると殺されちゃうぞー」

美咲「お姉ちゃんは、わたしが恭二さんと再婚した事まだ知らないんだよねー、
実家にも言わない様にお願いしといたからね、、、」

恭二「じゃあ、オレが変装してサポートすることがOKなら良いよ」

美咲「うん、分かった、それで良いは
じゃあ、連絡取ってみるね」

その週末の夕方、美咲は咲恵に会う事になった

子供達を実家に預けて変装サポートに入る恭二

ふたりが会ったのはいつものファミレス

美咲「お姉ちゃん、久しぶりだねー」

咲恵「久しぶり久しぶり、元気だったあ❓」

美咲「うん、元気、元気、、、」

咲恵「はぁっ、、、」

美咲「元気ないのはお姉ちゃんじゃん」

咲恵「そうなのよ、、、離婚しちゃってねー、、、でも復縁するんだぁ」

美咲「てか、不倫して離婚したんでしょ❓それって許されるの⁉️」

咲恵「許してもらうのよ、絶対‼️」

美咲「てか、何にそれほど執着してるの❓、新しい相手探した方が早いんじゃないの❓」

咲恵「勿論、恭二よ、、、彼はわたしでしか幸せになれないは‼️」

美咲「なんで不倫相手は執着しないの❓、、、」

咲恵「あんなの、回数ばっかりで、
ちっとも良くないんだもん、、、
わたし、ほとんど逝って無いからね‼️」

美咲「いやいや、それ、自慢する事じゃないよ、お姉ちゃんwww」

咲恵「だって、恭二だったら、何回も何回も逝かせてくれるからねー」

美咲「じゃあ不倫なんてしなきゃ良いのにね、、、残念でした、、、」

咲恵「だから許してもらって、復縁するんじゃない‼️」

美咲「許してもらえないでしょう❓
そんな簡単なもんじゃないよ」

咲恵「あんたには関係ないでしょ‼️」

美咲「分かった分かった、ちょっとトイレ、行って来るね、、、」

実は恭二は裏で接近禁止命令を準備していた、、、弁護士を使ってその宣告を
行う、、、

変装サポートの恭二が連絡し弁護士が入って来る

弁護士「はじめまして、私は弁護士の〇〇と言います、本日は恭二さん代理人として咲恵さんにお伝えする事がありますがよろしいですか❓」

咲恵「代理人なんて、、、なんで本人が出て来ないのよ‼️」

弁護士「不要な衝突を避ける為に有効だからです。
あなたに恭二さん、その子供達、美咲さんに対する接近禁止命令が裁判所から出ています、今後、これらの方に接近すると無条件に警察が動く事になりますからよろしくお願いします」

咲恵「詰んだはね、、、
でも、なんであの子が入ってんのよ‼️」

弁護士「美咲さんは恭二さんの再婚者だからです」

咲恵「何ですって‼️、どう言う事なのよ‼️あり得ない‼️あの子まだ戻って来ないの⁉️」

弁護士「もう戻って来ませんよ
咲恵さん、もう少し、自分が犯した罪と向き合いませんか❓
不倫は人の心を殺すと言います
あなたの行った不倫行為は当時の婚姻相手である恭二さんの心を殺してしまったんですよ、だからあなたがいくら復縁を望もうとも、あなたを愛し受け入れる心は蘇らない、
さらに美咲さんは恭二さんが離婚してから婚姻関係を確立しています。あなたの様に不倫を行ってはいません。
不倫をして裏切ったあなたが、美咲さんが恭二さんと再婚した事をとやかく言う資格はありません。
美咲さんは、恭二さんを真摯に愛しています。そして子供達の良き母でもあります。あなたは良き妻でしたか❓良き母でしたか❓
もう、ご自分のありのままの姿をよくよくご覧になってください。
答えはもう出ていますよ、、、」

弁護士のマシンガントークに

咲恵は撃沈していた

二度と浮かび上がる事のない
深い深い海底に沈んでいった

…つづく…