見出し画像

臭い‼️ 第2話 同調の裏側

浩二は香代子の動向に違和感を覚えていた

それは次の様ないものである

①帰宅時間が遅い日が増えた

②服装のセンスが変わった

③結婚指輪をしていない時がある

④スマホの使用頻度が高くなり
いつも持ち歩いて離さない
(充電は枕の下)

①は友達と飲みに行く機会があり帰宅期限の時間に帰って来ない、遅くなった理由を聞いてもはぐらかす、

②服装は以前シックな色遣いのコーデだったのが、結構派手目な配色になってて驚きだった
また、下着もかなり凝っている、その中にTもあり、アラフィフの妻が履くところを思い浮かべると、、、〇〇かった

③友人との飲み会の後とか、休日の外需後にしていないのに気づいた事がある

④スマホを常に持ち歩き、離さない、
トイレにも、風呂場にも持って行く
使用はゲームではなく、SNSが多い様である、ロックナンバーは調査済み

こんな状態なので、一度尾行を敢行する決心をした

飲み会に行く曜日が大体決まっていたので、その日に半休を取って家の少し離れた場所から監視し、出掛けるのを待った

その日の夕刻、18:20 動き出した

そこで電話を入れる

浩二「あー、香代子かい❓」

香代子「ええ、えっ❓どしたの❓」

浩二「今日、急に出張でさ、今日は
帰れんなぁ、、、スマンが頼むなぁ」

香代子「なーんだ、そんな事、大丈夫よ、ありがとう、、、じゃあねー」

と、めっちゃ嬉しそうである

尾行すると二駅先の市内の繁華街へ入って行った、、、と思いきやそのまま通過するのかと、、、というところで、ひとりの男が登場、ある喫茶店の前でその男と落ち合い、腕を組んで歩き始める

そのまま繁華街を通過すれば、
その向こうはホテル街、、、
ふたりはその中のホテルに入って行った

これで容疑は黒、確定である

浩二はその足で予め調べて選定していた興信所に調査依頼をした

取り敢えず一週間、複数回の証拠が取れなければ延長となる
また不倫相手の男の身元調査も依頼した

浩二はこの時点で、もう家に帰るのが
嫌になっていた

帰ればあのアナーキーな娘に散々言われながら不倫妻の帰りを待つなんて、
地獄でしかない、、、

浩二(コリャ当分、ビジホ泊まりだなぁ)

浩二は一旦帰宅して、荷物をまとめた
貴重品、通帳、印鑑、など鞄に詰めて
家を出た

後の荷物は段ボールに詰めて自室において置いた

帰宅時、多分、娘は部屋に居たのだろうが、嫌われているのが功を奏して、会わずに済んだ

そして後日、マンションの賃貸契約も来月いっぱいで解消するよう手配した。

早朝にビジホから妻のスマホに電話してみる、、、

10コールくらいでやっと出る

浩二「もしもし、香代子かぁ❓」

香代子「ふぁ〜む、、、なぁにい❓
こんな早くに、、、」

背後から男の太いイビキが聞こえるwww

浩二「あー、出張だけどさ、しばらくここに居なきゃならなくなっちまったからさ、、、」

香代子「なんだ、そんな事かぁ、ハイハイ、分かりましたよー、ふむっ」

と言ってスマホを切り忘れて寝てしまった様だ、、、

切り忘れスマホ「うん❓電話❓切れたのか❓
旦那だろぅ❓お仕事頑張ってーーーっ、こっちはよろしくやってるからさーーーってガハハハーーーッ、
プチュグチュ、、
いゃぁ〜ん、ああっ、クチュクチュ
ギシギシギシギシ」 

聞いてられないので、しっかり録音して保存しておいた

一週間後、興信所から連絡が入り
やはり結果は黒、短期間で2回の証拠が確保されたとの事、
不倫相手は〇〇次郎 35歳
職業はタクシードライバー
既婚者で1人の子持ちと判明

まだ若い妻子持ちが、良くもまぁ、我が妻の様なアラヒィフに手を出したもんだと思ったら、どうもきっかけは出会い系サイトらしい

そして、いつまで出張対応という口実にも限界があるので、
浩二は一旦ビジホを出て、帰宅する事にして、生活する中で機を見て進める事にした

浩二「ただいまぁ〜」

香代子「あー、お帰りぃ」

綾乃「………臭っ‼️

香代子「ご飯は❓」

浩二「ああ、もう食べたよ、、、
どうせねぇんだろうからさぁ」

綾乃「笑笑、分かってんじゃーん
ギャハハハーーーッ」

香代子「間違いない‼️
ギャハハハーーーッ」

浩二「風呂は空いてんのか❓」

綾乃「もう入ったはよ、、、オメーの後なんか入れるかよーこのバーカ‼️
ギャハハハーーーッ」

香代子「お湯が勿体無いから
シャワーだけにしてね、稼ぎが悪いんだから当たり前でしょ
ギャハハハーーーッ」

綾乃「なんでこんな臭っさいんかなぁ⁉️オメーのDNAを持ってると思うと寒気がするは、あーもう死にてーーーっ
ギャハハハーーーッ」

香代子「もう、綾乃ったらATMなんだからDNAなんて関係ないのよ、」

綾乃「そっかぁ、人間じゃあ無かったなぁ、ギャハハハーーーッ」

香代子「ギャハハハーーーッ」





浩二「おい、、、もういいか
じゃあ、もう出て行くから、これが最後と思え、、、ほな、さいなら」

綾乃「出て行くんだってさぁー」

香代子「まぁ、お金だけ入れてくれりゃそれでいいは、ギャハハハーーーッ」

綾乃「出てけ出てけ‼️バーカ‼️

「ギャハハハーーーッ」


バタン‼️

閉じられた玄関ドア、、、

浩二が二度とこのドアを開けることは
無かった



…つづく…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?