臭い‼️ 第1話 思春期
浩二は45歳 会社員、妻 香代子43歳と長女 綾乃15歳の3人家族
思春期を迎えた娘を持つ浩二は
最近悩みを抱えていた
浩二「ただいまぁ〜」
香代子「あなた、お帰りぃ」
浩二は荷物を部屋に置いて食卓につく
綾乃「ふむ、なんか臭い‼️、、、
お父さん臭いよ、、、もう‼️」
そう言って綾乃は自室へ入ってしまう
浩介「はぁ❓なんだよ、、、
オレ、臭いかぁ❓、、、」
香代子「ふっw、そう言う年頃なのよ、、、
どこの家庭でもあるらしいはよ、
あなたももう良い歳なんだからさ」
浩二「なんだよ、加齢臭でもするってかぁ❓、、、マジで言ってんのか❓」
香代子「そんなの冗談でしょ❓
気にしない、気にしない」
それはそんな些細な事から始まった
、、、いや、些細ではないなぁ
風呂から上がると、次に娘が入ろうと
風呂の湯を捨てている
綾乃「あーっもう臭い臭い‼️
早くこの汚水、流れて行かんかなぁ、もう‼️」
頭をタオルで拭きながら出て来た浩二
香代子「あなたが先に入ると、お風呂の湯を入れ替えるのよ、あの子、、、
水道代もガス代もバカにならないのよ
何とかして欲しいはぁ、、、」
浩二「これも、思春期のあれか❓」
香代子「そうね、、、だからあなたも
ちょっと考えてよ〜」
浩二「ちぇっ‼️やってらんねーなぁ」
浩二はブツブツ言いながら、テレビを観ながらビールを飲んでいた
翌朝、、、
浩二「じゃあ、いってきま〜す」
香代子「あー、いってらっしゃい」
綾乃「………ちゃんと稼いでこいよ
クサレオヤジィがぁ〜」
浩二「………」
、、、とまぁ、こんな時を過ごして
月日は過ぎてゆく
浩二は会社の若い女の子に気になって
聞いてみた事がある
浩二「あのさ、オレって臭いかなぁ❓」
女子社員「はぁ❓なんの匂いですぅ❓、、、ニンニク食べ過ぎたとか❓」
浩二「いやいや、娘がさぁ、臭いって言うんだよ、、、オレに、、、毎日毎日そんな事言われてさぁ、、、そんなに臭いのかなぁって、気になるじゃん」
女子社員「はぁ、、、別に臭くは無いし、、、
てか、最近、香水とか付けてますよね、
アレ、わたし、好きなんですよ」
浩二「ああ、臭いが気になってさ、
香水、買っちゃったよ、、、
それも良いやつwww」
女子社員「でしょ❓、、、臭いって
思春期のアレでしょ❓」
浩二「まぁ、そうなんだろけど、
あんまり毎日毎日言うもんだからさぁ
聞いてみたのさ、、、」
女子社員「アハハ、それなら大丈夫ですよー、臭くないです、、、てか良い匂いですよ、何て言う香水ですか❓」
浩二「ああ、これ❓、、、
えっと、、、そうそう、ムスク、、
ロイヤルコペンハーゲンのムスクだな、アハハハーーーッ」
てな事もあって、家で娘に言われる事が全く根拠のない事なのだと確信を持った
しかし、状況は綾乃が高校生になっても悪化の一路を辿るばかり
浩二が帰宅後、食卓に付くと
綾乃「うわっ、来た、もう食欲無くなるから来ないでよー、
オエーーーッ🤮
気持ち悪くなって来た、、、もう食べれないはぁ〜」
香代子「アハハ、そりゃ可哀想にね、
じゃあ、部屋に行って食べるかい」
綾乃「もういい、コイツの顔見たら食欲無くなったは、このクソガァ‼️」
この頃になると、妻の香代子も同調する様になる
綾乃「こんなヤツ、ただのATMなんだから、お金さへ稼いでこればいいのよ
あれ❓ATMって機械だよねー、
臭っさい機械って何よ、、、変なの‼️」
香代子「そうね、お金だけよね、、、
アハハハーーーッ」
綾乃「でしょ、アハハハーーーッ」
あんまり酷くなって来たので、叱った事もあった、、、
浩二「いい加減にしろ‼️
臭い❓、ATMだぁ❓、、、
お前らの為に仕事して、生活出来る様にしてるんだろう⁉️」
綾乃「おー怖、、、もう冗談、真に受けてやんの、バカじゃない⁉️
アハハハーーーッ」
香代子「そんな事も分からんバカ、、
アハハハーーーッ」
、、、で終わった、、、
娘は思春期、と言っても、もう高校を卒業してフリーターもう直ぐ20歳になる
もういい加減、嫌になって来たが、、、
その頃、浩二はある事に気づいた
それは、香代子の動向である、、、
…つづく…
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