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きびす返さず 友梨奈の場合 第2話
友梨奈は優作の浮気にかなり長い間気づかなかった、、、やはり仕事に多くの精神を集中していると、流石の女性でも気づかない事があるのだ、、、
それを良いことに、優作は咲との逢瀬を重ねていった
しかし、長い間そんな事をしていればいつかはボロが出る、、、
最近、友梨奈は優作の行動に怪しさを感じ始めていた
気づいた理由は色々ある
まずは香水の香り、、、すれ違いざまに匂った香水は優作のものではない、、、
あれは女物である、、、
そして夜の営みを断っても怒らなくなった、、、前は結構キレてたのに、、、優しくなった❓、、、もしや、他でしている❓、、、となった
また友梨奈が稀に優作とした時の行為の内容が明らかに違って来ている、、、
端的に言うと必ず逝かされるのである
それも前戯で、、、更に挿入後、、、
体位を変える度に、、、
そして友梨奈も色々調査している
(調査方法は伏せておくが、、、)
その結果として、優作の浮気は黒だと確信した友梨奈だった
しかし、友梨奈はそんな優作を一方的に責める事はしなかった、、、
それは自分が余りにも仕事優先で、優作の事を男として立てることも、労わる事もして来なかったからである。
結婚というのは形式的なこと、、、
仕事しいのふたりが一緒に暮らしているだけ、、、そんな状態を作って居たのは自分なのだから、、、仕方ない
そんな諦めにも似た友梨奈の想いは、優作の浮気に気付きながらも、やらせておくしかない虚しさを孕んでいた
悔しさ、憤り、虚しさ、嫉妬、執着
そんなものが入り混じった感情を押し殺しながら生活している友梨奈だった
そんな中でも仕事には一切の妥協なく取り組む友梨奈、、、
ある日突然、得意先でのトラブル対応に出かけなければならない事になった
その案件は部下の亮太が担当しており、彼を連れて得意先へ行かなければならなかった
友梨奈「亮太、行くよ、準備はいいの❓」
亮太「は、はい、準備出来ました。」
友梨奈「何時の新幹線とれた❓」
亮太「16時27分発です」
友梨奈「じゃあ、すぐに出発よ‼️」
亮太「はい‼️」
ふたり急遽の出張で出来る限りの準備をしての強行軍、、、上手く行くのか❓
誰もがそう思っていた
得意先についたふたりには得意先の購買部の担当と使用部署の役職者が出て来て対応してくれた
購買部員「いらっしゃい、、、早いご対応、ありがとうございます。」
友梨奈「この度は、ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。まずは現場の状況を確認させていただこうと担当と共にやって参りました。今日はよろしくお願いします。これが担当の亮太です。」
亮太「営業担当の亮太です。この度は申し訳ございませんでした。よろしくお願いします。」
購買部員「ご苦労様です。堅苦しい挨拶はこのくらいにして、早速現場へ行きましょう」
そう促されで現場へ行くと、使用部署の役職者が待っていた
役職者「これなんですがね、、、」
それを見た亮太が
亮太「これは、、、」
その場で少し作業をして原因を探す亮太
亮太「あっ、、、この部品ですね、、
、破損して、、、機能しなくて、、、」
役職者「破損、ですか、、、」
亮太「ええ、、、この部品が破損するのは、規格外の物を入れると、、、こう、、、こうなります、、、」
役職者「ああっ、なるほど、、、っことは、、、あいつ、、、やったなぁ、」
亮太「そ、そうですね、、、でも、部品さえ交換したらすぐに直りますから、ご安心ください」
役職者「ええっ、部品って、そんな簡単に、、、❓」
亮太「はい、大丈夫ですよ、準備して持って来てますから、、、」
そう言って亮太はその場で修理を始め、
あっという間に直してしまった
役職者「ありがとうございます。これでなんとか業務に支障なく出来ます。」
購買部員「ありがとうございました。ホント助かりました。友梨奈課長、貴女は良い部下をお持ちで羨ましいですよ、、、遠いところありがとうございました、費用はまた請求ください」
友梨奈「大丈夫よ、保証期間でもありますから、サービスとさせて頂きます。」
購買部員「すみません、ありがとうございます。〇〇課長(役職者)、アイツにしっかり言っといてくださいね、、、もう、迷惑掛けちゃったんだから」
役職者「ああ、そうだなぁ、よく言っておくよ、、、」
友梨奈「まぁ、まぁ、穏便にして頂ければと思います、、、」
と言う事で、なんとか業務に支障なく、トラブル対応を終える事が出来た
こんなに素早く対応出来たのは理由がある、、、亮太という男は今は営業部に居るが元は技術部で仕事をしており、内容に詳しく、今回のトラブル対応も現象を聞いて、予測した部品を予め持って来ていたからである
帰路に着きながら歩いて話をする友梨奈
友梨奈「ふぅ、亮太、やったね〜っ
流石元技術部だわwwwわたし、惚れちゃったわぁ、アハハハーーーッ」
亮太「アハハハ、そんな、それ程じゃないですよ、、、もう」
友梨奈「アハ、照れてる照れてる」
亮太「それより、いまネットで新幹線の予約取ろうとしたんですが、、、今日の予約出来る便は、、、もう、ありません、、、在来線も今からですと〇〇までしか、、、行けません、」
友梨奈「そう、仕方ないわぁ、、、泊まりましょう、、、どこか宿を探してよ」
亮太「はい、そう思って探してはいるんですが、、、あっ、ありました、、、なんとかふたりふた部屋でありますね、ココにしましょうか❓」
友梨奈「ええ、泊まれればいいから、そこで、、、」
亮太「分かりました、ポチッと、、、予約済みですぅ」
友梨奈「じゃあ、食事でもして、宿へ行きましょうか」
亮太「そうですね、今からの予約ですから素泊まりですので、、、はい」
友梨奈「亮太、何食べたい❓」
亮太「う〜ん、僕は、、、友梨奈さん
、、、、、の好きなもので良いですよ」
友梨奈「そ、、、そう、じゃあどっかレストラン探そう」
友梨奈はドキドキしていた、亮太に何が食べたいか聞いた時、、、友梨奈さんと言われて、、、想像してしまっていた
あるレストランに辿り着いて夕食をとるふたり、、、
仕事も無事に終わって、安心して食べる夕食は格別である、、、それも上司ながら美人付きなら半端なく幸せである
亮太はそんな心持ちでニコニコしながら食べていた
そこで友梨奈が電話をしだす
友梨奈「今日は泊まりだって、連絡しとかなきゃ」
亮太「ああ、そうですね、旦那さん心配しちゃいますからね」
友梨奈「あっ、あなた、、、うん、何とか終わったわ、、、それでもう電車が無くて帰れないから泊まるけど、、、うん、、、そう、、、今どこ❓、、、えっ❓なにハァハァ言ってるの❓、、、ジムなの❓、、、誰❓、、、誰といるの⁉️、、、その声、、、女❓、、、何してるのよ‼️、、、違うって❓、、、何が違うのよ‼️、、、違うって、、、」
電話は切れた、、、
亮太「大丈夫ですかぁ❓」
友梨奈「大丈夫なわけないでしょ‼️もう最悪、、、💢」
亮太「旦那さん、、、もしや、、、」
友梨奈「そう、それそれ、う、わ、き」
亮太「マジですかぁ‼️」
友梨奈「いま、真っ最中みたいよ」
亮太「真っ最中⁉️」
友梨奈「そう、、、だって、ハァハア言ってて、そばで女の声で、ハァハア言ってるのって可笑しくない⁉️」
亮太「そ、それは、、、許せませんね、、、💢、、、それ、いつからなんですかぁ❓」
友梨奈「分かんない‼️、でも、多分一年くらいかなぁ、、、わたしが仕事優先で放っといたからなのよ、、、💦」
亮太は友梨奈が隠した涙を見逃さなかった
亮太「でも、それって、このままじゃあ、、、」
友梨奈「仕方ないのよ、もう、、、わたしが悪いんだから、、、」
亮太「そ、そんな事ないですよ‼️、、、」
友梨奈「、、、💦」
そんな会話をしながら予約済みのホテルに到着、、、フロントへ行くと
亮太「あー、予約してました〇〇ですが、、、」
フロント「あー、すみません、、、今、大変混み合っておりまして、、、」
亮太「えっ⁉️予約してるんですよ⁉️」
フロント「は、はい、、、しかし、、、今、もうお部屋がなくて、、、」
亮太「そ、そんな⁉️」
友梨奈「全く無いんですかぁ❓」
フロント「ひと部屋だけなら何とか可能ですが、、、」
亮太「それじゃあマズイでしょ」
友梨奈「いや、そ、それで良いわ‼️」
フロント「よろしいですか❓」
友梨奈「はい」
亮太「そんな、大丈夫ですかぁ⁉️」
友梨奈「大丈夫よ、あなた、大丈夫でしょ❓」
亮太「、、、は、はい」
フロント「では〇〇〇号室でお願いします」
そんなわけでひと部屋に入る事になったふたり、、、フロントでチェックインを済ませて部屋に入ってゆく
友梨奈「あー、一応ダブルの部屋なのねー、、、良かったぁ」
亮太「良かったぁ、じゃないですよ、、、ちゃんと予約したのに‼️」
友梨奈「まぁ、いいじゃない、、、亮太、わたしとじゃあ、イヤ❓」
亮太「そんなわけないですよ‼️、、、
憧れの友梨奈さんと同じ部屋なんて、、、嬉しいですけど、、、」
友梨奈「憧れなんだぁ、、、嬉しい、、、あー、わたし先にシャワー浴びていい❓」
亮太「ええ、どうぞどうぞ、、、」
という訳で、同室に宿泊する事になってしまったふたり
シャワーを浴びに行った友梨奈
その時、友梨奈のスマホが鳴る
呼び出し音は友梨奈に聞こえない
スマホの表示は"優作"
亮太「さっきの旦那さんからだ、、、ど、どうしよう⁉️」
・・・つづく・・・
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