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【大人】華麗なるフィボナッチ数列

中学生のハローワーク9月番外編のゲストは、中学生に人気のユーチューバー、スタフリの先生が、数学の授業をやってくださいました。その中で出てきた「フィボナッチ数列」。1,1から初めて、順番に隣の数を足して行ったらできる下記のような数列です。

1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, …

法則、わかります? 前の2つを足したものでつながっていく数列です。
1+1=2
  1+2=3
    2+3=5
      3+5=8…。

「これがどーしたん???」と思いますが、図に書くと、もうちょっとわかります。面積が許す限り、広げて描きたくなる図です。

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これ、なんとなく見覚えのある形じゃないですか? たとえば、胸の毛づくろいしている小鳥の頭。昔学校で習って妙に心に残っている不思議シェイプの「オウムガイ」にもちょっと似てます。

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キレイだな~と思って、あれこれ調べてみました。自然界には、この法則に則った美しいものがいっぱいあるようです。

たとえば、松ぼっくりの裏側の並び、

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小学生の時に子どもが、シェフにわざわざ「これ、カリッコリーっていう名前ですよね?」と確認していたブロッコリーの仲間「ロマネスコ」(残念、ハズレ!)。

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これ、めっちゃ美しい~~。

これはどうかな? 大根の葉っぱの付け根。

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他にも、ひまわりの種の並び方とか、丸いサボテンのトゲの並び方とか、地表に平行に樹をスライスした時の枝の数の増え方とか、ウサギの赤ちゃんの増え方とか…。自然界の中にフィボナッチ数列はいっぱいあります。

「黄金比」も、なんとその数字に依っていて、建築デザインにも生かされているそうです。

らせん階段

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面白くなってアレコレ調べていたら、理屈は全然わからないけど、なんと株のトレードにも生かされているようです。謎だ…。

あと、フィボナッチの魔法のかかった大きなものでは、台風とかも、そんな図になることがあります。気候の変化が気になりますが、あんまりひどい台風が来ませんように。

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そして、台風よりもっと大きな時空を超えたものとしては、こんな図も!!

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たまたま偶然驚きー、行きあたりばったりー! 図書館で借りた本をパラパラ見ていたら発見。おおっ、なんと! これ、『シュタイナーの黒板絵』(筑摩書房)という本の最初の図で「人智学の宇宙論」とタイトルがあります。

添え書きに曰く
「宇宙を認識したければ、汝自身を知るがよい。
 人間を認識したければ、宇宙を見るがよい。」

マクロコスモスとミクロコスモス。
宇宙の法則を知るためには、自分のことを知ることが手掛かりだと思って、自分のことをわりと真面目に見ているんですが、この、たったこれだけの小さな自分が、まるでわからないんですよね…嗚呼。

こうやって、キレイな図をいっぱい並べてみると、「数学って、無味乾燥でややこしいだけだと思ってたけど、わかれば美しい法則を示すものなのね」と驚きます。美しいってことは、それ自体、何かの真実を含んでいるのかもしれません。

「スタフリ」の先生、ステキなきっかけをありがとうございました。


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▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
書く人、聴く人、考える人、作る人、遊ぶ人。小さな勉強会や仕事、普段の暮らしの中で、ちょっと立ち止まって考え、言葉にし、行動してみる。少しずつ、みんなで幸せになっていけたらいいな。
ブログ毎日更新中。「自由の哲学を読む」~日々の暮らしから~
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