ニンジャスレイヤーTRPGシナリオ【フォーリナー・オブ・サバト】
はじめに
本記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」第２版プラグイン環境用のシナリオを記したものである。
本シナリオは拙作FMソウルサマリー「クロヤギ・ニンジャクラン」とそれに掲載したNPCデータのテストセッション用のものであり、以下記事データからの引用・抜粋などを行っている。
NM向け記号解説
：「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
のような「：」から太字の文章が続く形になっている文は、シナリオの進行に合わせてNMが読み上げる文であることを意味する。「：」の前に発言者の名前や、読み上げるにあたっての条件が書かれていることもある。通常の太さの説明文の中に、太字の「セリフ」が挿入されることもあり、その場合は前後の文章を見てその「セリフ」を、いつ、だれが発するべきなのか判断されたし。
：「イヤーッ！」（命中判定）「グワーッ！」
のように、内部に判定や条件が書かれた（）で文章が区切られている場合、判定が成功するか、シチュエーションが条件に合致していないと、それに続く文章は読み上げられない。
：＜DKKが最も高いキャラクター＞の前に、赤黒い影が現れた。
といった「条件」が＜＞で囲まれている箇所が出現した場合は、そこにその条件に適合するキャラクターの名前を入れる。
これらの文にはＮＭの判断により、自由に修正を加えて構わないが、重要な情報が失われないよう注意されたし。
シナリオサマリー
【フォーリナー・オブ・サバト】
廃寺に集まり不法占拠するブラックメタリスト集団あり。
ニンジャ達が地区再開発の邪魔になっている彼らの排除に向かうが、その前に現れたものは……
募集人数：3～4人
募集条件：ソウカイヤからの依頼を受けられる成長の壁を3つ以上超えた～成長上限ニンジャ。
新規作成の場合は30ポイントスクラッチ(ステータス上限13、公式の28ポイントスクラッチに+2P、【万札】+30）。
キャラロスト：あり
余暇：標準（4スロット）
開催日時：YYMMDD tt:mm～
開催場所：<具体的な開催場所>
所要時間：4～5時間
その他：マップなどにGoogleスプレッドシートの使用を想定。
参加表明：開催場所で行ってください。今回のシナリオは高難易度の戦闘セッションなので、募集条件もかなり高めの能力値としている。手塩にかけて育て上げたPCの腕試しとして挑むといいだろう。
1.導入/ダンゴウ
：◆
：ここはトコロザワ・ピラー中層部のブリーフィングルーム。高位ニンジャの招集を受けたニンジャ、つまり君達がミッションの開始を待っている。
：その中には見知った顔がいるかもしれないし、お互いに知らない顔ばかりかもしれない。
：何はともあれ、これから同じミッションを与えられる者同士、まずはアイサツを済ませておくべきだろう。
【招集→アイサツ→依頼人登場】な汎用的導入。今回はベーシックにソウカイヤからの依頼でトコロザワ・ピラーでダンゴウを行っているが、PCの所属によっては依頼人や招集場所は適宜変更してもよい(例：傭兵PC達はヘヴィレインから依頼を受け、退役軍人パブ「砲声と犬」に集合した)。
各人がアイサツを行い、PC同士の会話の区切りがいい所で、依頼人を登場させてダンゴウを開始する。
：君達がアイサツを終えた時、スターン！という音と共にブリーフィングルームのフスマが開く。
：「オウ、揃ってるみてェだな。ドーモ、ソニックブームです」
：現れたるは赤地に金糸装束の大柄なニンジャ、ソニックブーム。強力なソニックカラテを武器とする、ソウカイヤ上位構成員「シックスゲイツ」の一人である。
◆ソニックブーム （種別：ニンジャ）
カラテ 12 体力 17
ニューロン 6 精神力 12
ワザマエ 10 脚力 6/N
ジツ 5 万札 50
攻撃/射撃/機先/電脳 12/10/6/6
回避/精密/側転/発動 12/10/10/-
◇装備や特記事項
『●連続攻撃2』、『●連射2』、『◉忠誠心：ソウカイヤ』、『★◉◉ソニックカラテ衝撃波』
『★◉◉ソニックカラテ衝撃波』：
手番攻撃フェイズ開始時に【体力】か【精神力】を1消費し、以下の戦闘スタイルを使用できる：
射撃用の『戦闘スタイル』として使用：
・ソニックカラテ衝撃波（連発）：連射5、ダメージ2
・ソニックカラテ衝撃波（収束）：連射2、ダメージ3、時間差
・ソニックカラテ衝撃波（乱打）：連射10、ダメージ1
素手攻撃用の『戦闘スタイル』として使用：
『近接攻撃』に『痛打＋1』と『リーチ+2』を得る。ただし、隣接している敵に対しては攻撃不能。：「それじゃあビズの話に入るぜ。今回のビズは至ってシンプルなジアゲだ」
依頼人は以下のようなブリーフィング内容を説明する。もっとも重要な4個目の太字の◎は必ず伝えるべきだが、その他の項目についてはNMが適宜取捨選択しても構わない。
◎現在、ウットコ建設によるデスタニ・ストリート再開発計画が進行中であり、そのためのジアゲ作業を＜依頼人＞が請け負って進行中である。
◎しかし、そのうち廃寺「サナツバ・テンプル」を占拠するブラックメタリスト集団排除に差し向けたジアゲ・ヤクザ部隊が壊滅。僅かな帰還者も人事不省状態が続いている。
◎工事開始までの期日も近くこれ以上の遅延は許されないことから、＜依頼人＞は現在動ける腕利きニンジャ達(つまり君達だ)でチームを構成して差し向けることとなった。
◎「サナツバ・テンプル」に向かい、テンプルを占拠しているブラックメタリスト集団を排除してこい。
◎壊滅したジアゲ・ヤクザ部隊にはニンジャも含まれており、それを返り討ちにしたとなると、ブラックメタリスト集団にそこそこ手練のニンジャが混ざっていると思われる。しかし、今回招集したニンジャ達であればベイビー・サブミッションだろう。
このシナリオはリアルニンジャがpopする実際危険なものであり、相応に強力なPC達を募集している。しかし、リアルニンジャについての情報はダンゴウ時点で判明していないため、PCから「こんな仕事に手練を大勢集める必要があるのか？」という疑問が出る可能性がある。そこで、依頼人視点ではまだそのことはわからず、「ビズ自体の難易度はあまり高くはないが、巨額のマネーが動くため確実でASAPな処理が必要だ。そこで、多少の不確定要素にも問題なく対処できるような戦力を派遣した」という形式を取っている。
NMの好みによっては、リアルニンジャが既に大暴れしていて「ネオサイタマで緊急事態が発生した」でダンゴウを始めるエマージェントなセッティングなどを組んでもいいだろう。
ブリーフィング内容を説明し終えたら、以下のメッセージを流してPCとの質疑応答を行う。
：「ここまでで、何か質問はあるか？」
敵の情報などについてはこの後の予備調査パートで開示するため、突っ込んだことを聞かれた場合は「ジアゲ・ヤクザ部隊帰還者の意識がまだ戻らず、インタビューできていないため不明」などという形でぼかしておこう。
PCとの質疑応答を終えた後、予備調査、あるいは「サナツバ・テンプル」での戦闘パートに移行する。
2.予備調査
：君達は驚くべき用意周到さと知性から、「サナツバ・テンプル」に突入する前にブラックメタリスト集団に関する下調べを行った方がいいと考えた。
：ネオサイタマIRC-NETにダイヴして、ブラックメタリスト集団に関するデータ閲覧やIRC-SNSでの書き込みといった電子的な手がかりを探すか、物理世界でのコネや知識を元に足を使って地道に調べるか。自身に向いている方法で調査を行うとしよう。
PC全員が、【ニューロン(ハッキング)】か【ワザマエ】を用いた調査判定(難易度HARD)を行うことができる。
◆廃寺を占拠するブラックメタリスト集団の調査に対する修正：
最も適した知識スキル（+2）：古代ニンジャ文明
次に適した知識スキル（+1〜2）：オカルト、現代的アートなど
調査判定で掴める情報や報酬
判定成功時に与えられる情報：
判定成功数ごとに、下記情報が1つずつ与えられる。
◎ブラックメタリスト集団は10名弱で、数ヶ月前から「サナツバ・テンプル」を占拠しており、特に本堂へは徹底して何者の侵入も禁止している。彼らは最近になって、宴会でもするつもりなのかスシやワインを買い込んでいるらしい。
◎ブラックメタリスト集団を率いているのは二人組の悪魔崇拝ニンジャ「マレフィカルム」と「レオナール」。「マレフィカルム」は精神攻撃系ジツの使い手で、「レオナール」は角の生えたアクマめいた姿にヘンゲするようだ(緊急回避ダイス+2個)。
◎「マレフィカルム」と「レオナール」はIRC-SNSに「カラテノミコン」なる魔導書の画像をアップロードしており、「サナツバ・テンプル」を占拠したのは書に記された儀式を実行するためのようだ。「カラテノミコン」は真偽は不明ながら血生臭い逸話の数々に彩られており、これに記載された儀式もまた実際おぞましいものとなることが予想される(即応ダイス+2個)。
もし、調査判定の成功者が一人もいなくても、PCPLが「ウーン、こいつはちょっとヤバイんじゃないか？」という心構えを持てないこと以外にペナルティは存在しない。
3.サナツバ・テンプル
◆サナツバ・テンプル本堂のNPC
K：クロヤギ・ニンジャ !ボス級!
M：マレフィカルム !ボス級!
L：レオナール !ボス級!
A：アンタイブディズム・ブラックメタリスト
S：スモトリ・ブラックメタリスト
k：クロヤギ・ミニオン(戦闘開始時は未配置)：◆◆
：夜、ウシミツ・アワー。君達はブラックメタリスト集団が占拠する「サナツバ・テンプル」にたどり着いた。テンプル前庭にはブラックメタリスト達が乗ってきたものと思しきバイクなどが駐輪されているが、排除対象である彼ら自身の姿は見当たらない。
：その一方で、本堂にはいくつもの気配。その中にはニンジャのものも混ざっている。
：「カツ・ワンソー！ イヤーッ！」KRAAASH！「カツ・ワンソー！ イヤーッ！KRAAASH！」「カツ・ワンソー！ イヤーッ！」KRAAASH！」 さらには本堂の中からは得体の知れぬシャウトと何かの破砕音が響き渡る。
：なにやら嫌な予感はするが、それで仕事を放棄するわけにはいかない。ASAPで本堂にエントリーしよう。
：スターン！ 君達がショージ戸を開けて本堂にエントリーすると、そこにはボトルネックカットされたワイン瓶を捧げ持つブラックメタリスト達、古く不気味な書物を手にした魔女服の女、奇怪な魔法陣の中心で砕けたボンサイにチョップを繰り返す司祭服の男の姿。
：「ブッダセイタン？」「アアアダブ？」「ドッソーイ？」違法薬物でキマっているブラックメタリスト達が、君達を見て訝しげな表情を浮かべている。
：「ドーモ、レオナールです。……オイ、これがグレーターデーモン様なのか？」アイサツを終えた司祭服男は、君達を指さしながら魔女服女に問いかける。
：「……ドーモ、マレフィカルムです。こ、こいつら儀式を邪魔した！つまり、敵対する神の下僕！ エート、こういった時の対処法は……」慌てた様子で書物をめくりだす魔女服女。君達はアイサツを行ったこの2人がニンジャであることを理解するだろう。
：「こういった時の対処法は8節に……アチッ！」マレフィカルムは突然書物を取り落とす。床に落ちたそれは、いつの間にか発火している。
：その時！
：「イヤーッ！」天が割れんばかりのカラテシャウトが本堂に響き渡る！
：続けて、天井が真っ黒に染まると無数の何かがぼとぼとと落下してくる。
：それは小さな黒山羊であり、魚、蔦植物、色とりどりの花などに変化し、溶け合いながらひとところに集まっていく。
：「……SHHHHH、ドーモ、クロヤギ・ニンジャです」本堂の中央に澱こもった不定形の塊が君達にアイサツを行う。
：クロヤギ・ニンジャを名乗った肉塊は輪郭のところどころが01となっている。君達が儀式途中で乱入したため顕現が不完全なのだろう。
：「SHH101HH……010！」黒く泡立つ不定形は山羊と人間の女をでたらめに捻じ曲げ捏ね合わせたような姿に膨張しながら、君達に敵意を向け呪詛の唸りを上げている。
：「グレーターデーモン様はきっと神の下僕の血肉を求めているのよ！」「そ、そうだな！」2人の悪魔崇拝ニンジャは、自ら召喚したありうべからざる魔について身勝手な解釈を行って、自我の平衡を保とうとしている。
：「俺は錆び付いた血濡れのマサカリを振り上げ聖徳太子の首を撥ねる！」「アアアダブ！」「ドッソーイ！」ブラックメタリスト集団も、狂乱しているのは発狂しているのか、君達に向けて血走った目で武器を振り上げる。
：「S010110HHH……」クロヤギ・ニンジャの肉体は01分解しかけながらも徐々に再生を始めている。再生が分解を完全に上回り、現世に定着しきってしまえば果たしてどうなるか。君達のニンジャ第六感がそれだけはまずいと警告を叫ぶ。
：ニンジャ達よ！必死の力を振り絞って戦い、この呪わしく沸き立つ集積物をこの世から退去させよ！
点線枠内にPCを配置したら戦闘を開始する。
アトモスフィアは原則的に3、5ターン目開始時に上昇させる(NMが自由に調整しても構わない)。
悪魔崇拝ニンジャ達との交渉
悪魔崇拝ニンジャ達は他愛ない悪魔召喚の儀式を行ったつもりで、ネオサイタマを破滅に追いやりかねないクロヤギ・ニンジャを召喚してしまった。クロヤギ・ニンジャをグレーターデーモンと呼んで自らの理解の範疇内の存在だと思い込もうとしているが、そうでないことを薄々予感してはいる。
もし、PC達が望むならば、悪魔崇拝ニンジャ達を説得し、クロヤギ・ニンジャ撃退のために共闘を持ちかけるような『交渉判定』を行ってもよい。
◆悪魔崇拝ニンジャ達に対する交渉：対象との隣接時「その他の行動」消費、難易度U-HARD
最も適した交渉スキル（+2）：超然
次に適した交渉スキル（+1～2）：共感、鼓舞など
最も適した知識スキル（+2）：古代ニンジャ文明
次に適した知識スキル（+1〜2）：オカルト、現代的アートなど
◆判定失敗時のペナルティ：
悪魔崇拝ニンジャ達は敵対状態を維持する。
この『交渉判定』は1ターンに1度、成功するまで再挑戦することができる。
◆判定成功時に与えられる報酬：
悪魔崇拝ニンジャ達はPCの味方となり、クロヤギ・ニンジャ撃退のために協力する。また、ブラックメタリスト達は気絶あるいは逃走してマップから取り除かれる。
交渉が成功して悪魔崇拝ニンジャ達がPC側についた場合、そのまま戦わせると過剰戦力になるかもしれない。そのような時のための支援カード例を用意した。
悪魔崇拝ニンジャ達の支援：ターン開始時にどちらの支援を受けるかを決定し、任意タイミングで発動する。
マレフィカルム(術式干渉)：クロヤギ・ニンジャのジツがPCに命中した時、精神ダメージを2減少させるか付属効果の1つを打ち消す。
レオナール(ヘンゲカラテ)：クロヤギ・ニンジャに2ダメージ×2回の近接攻撃を行う(判定省略)なお、クロヤギ・ニンジャとの交渉は当然ながら不可能だ。ただし、PC全員がドゲザ降参するならば、おぞましいリアルニンジャの眷属になったものとしてそこで戦闘を終了してもいいだろう。
NPCデータ
クロヤギ・ニンジャおよび悪魔崇拝ニンジャ達のデータには下記ソウルサマリーを使用している。
クロヤギ・ニンジャ
「SHHHHH」//「……フュルルルル……！」//「ヨギスミカテ……ソルナガバレ……」
◆クロヤギ・ニンジャ （種別：ニンジャ/アーチ級）
カラテ 13 体力 32
ニューロン 16 精神力 23
ワザマエ 10 脚力 7/N
ジツ 7 万札 30
攻撃/射撃/機先/電脳 13/10/16/16
回避/精密/側転/発動 16/10/10/28
即応/緊急回避 5/0
◉狂気の伝染： アトモスフィアHARD化後、ターン開始時に回避不能の『回避ダイスダメージ1』。『回避ダイスダメージ』量はターンごとに+1。
★◉発狂加速： 『種別：精神攻撃』を持つジツへの回避難易度+1
◉◉タツジン：ジツ： 非ヘンゲ時、対ジツ回避・抵抗難易度-1
◇装備や特記事項
捻くれた杖(魔術的ニンジャ頭巾とみなす)
☆ノロイ・ジツLV3、
★ラピッド・ノロイ・ジツ、★クロヤギ・ヘンゲ・ジツ、★★ダブル・ノロイ・ジツ、★★グレーター・クロヤギ・ヘンゲ・ジツ、
★★★クロヤギ・ブンシン・ジツ
●連続攻撃3、●連射2、●時間差、●マルチターゲット、●ニンジャ第六感
◉◉グレーター級ソウルの力、◉◉アーチ級ソウルの力、◉◉タツジン・ジツ、◉狂気の伝染、
☆◉肉捻りのノロイ、★◉発狂加速、
★★★◉不滅、★★★◉半神的存在、★★★◉ロウ・ワンの呪い
記憶スロット：
◉狂気：禁断の崇拝×4
グレーター・クロヤギ・ヘンゲ・ジツ使用時のステータス
カラテ 17 体力 -
ニューロン 16 精神力 -
ワザマエ 12 脚力 9/-
ジツ 7 万札 -
攻撃/射撃/機先/電脳 17/12/16/16
回避/精密/側転/発動 14/12/-/28
『リーチ+1』『素手近接攻撃ダメージ2』『飛行移動（脚力x2マス）』『連続側転不可』『回避ダイス-2(反映済み)』
行動まとめ：
手番開始フェイズ：
★★Gクロヤギ・ヘンゲ・ジツ(★★Gアクマ・ヘンゲ・ジツ)：ステータス変動(詳細は上記)
★ラピッド・ノロイ・ジツ：射線上1体に精神ダメージ1+回避ダメージ+1
攻撃フェイズ：
Gクロヤギ・ヘンゲ素手近接攻撃：2ダメージ×3回、リーチ+1
★★ダブル・ノロイ・ジツ：精神ダメージ2+回避ダメージ2×2、回避HARD、時間差可、マルチターゲット可
出目【6,6,6】、回避難易度+1
出目【6,6,6,6】、命中時特殊サツバツ！発生。
★★★◉ロウ・ワンの呪い：★★ダブル・ノロイ・ジツ出目【6,6,6,6】時に効果上書き、ターゲットの1体と『ニューロン＋ジツ：U-HARD』で対抗判定、
敗者に成功数差分の精神力ダメージ、【カラテ】/【ニューロン】/【ワザマエ】D3能力値ダメージ+『氷像化』
★★★クロヤギ・ブンシン・ジツ：以後手番終了フェイズ時に5×5範囲に2体のクロヤギ・ミニオン召喚
出目【6,6,6】、この手番の終了フェイズの召喚数4体に増加 クロヤギ・ニンジャは「★★ダブル・ノロイ・ジツ」による精神攻撃を中心に戦い、出目次第では「★◉発狂加速」の特殊サツバツや「★★★◉ロウ・ワンの呪い」の対抗判定を繰り出していく。
折を見て「★★★クロヤギ・ブンシン・ジツ」を使用してミニオンを召喚していき、戦闘兵器などのジツが通りにくい相手には「★★グレーター・クロヤギ・ヘンゲ・ジツ」で増強した素手カラテを叩き込もう。
攻撃面では非常に強力だが回避ダイスはそこまでではなく、さらに「★★グレーター・クロヤギ・ヘンゲ・ジツ」と「◉狂気の伝染」の回避ダイス減少によってPCの攻撃が命中しやすくなるだろう。
クロヤギ・ミニオン
「ミイイ！」//「ミイイイイイイイイ！」
◆クロヤギ・ミニオン （種別：危険生物）
カラテ 2 体力 2
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 1 脚力 2
ジツ – 万札 0
攻撃/射撃/機先/電脳 2/-/1/-
◇装備や特記事項
捻くれた角と蹄：近接攻撃、ダメージ1
◉突撃
行動まとめ：
◉突撃→2ダメージ近接攻撃
クロヤギ・ニンジャに隣接して「その他の行動」消費：自身の【体力】をクロヤギ・ニンジャに与えて消滅、クロヤギ・ニンジャの能力値ダメージ1種完全回復
クロヤギ・ニンジャがダメージを受けた「攻撃フェイズ」終了時：自身の【体力】をクロヤギ・ニンジャに与えて消滅、クロヤギ・ニンジャを自身のマスに移動させる クロヤギ・ミニオンはクロヤギ・ニンジャの支援火力と外付け体力を兼ねる。
他エネミーの攻撃で回避ダイスが削れたPCに「◉突撃」で2ダメージを与えるとともに、クロヤギ・ニンジャの損傷が激しい場合は自身の消滅と引き換えに【体力】を回復させよう。
マレフィカルム
◆マレフィカルム （種別：ニンジャ）
カラテ 4 体力 8
ニューロン 7 精神力 12
ワザマエ 4 脚力 2/N
ジツ 5 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 4/4/8/9
回避/精密/側転/発動 7/4/4/16
即応/緊急回避 5/0
★◉発狂加速： 『種別：精神攻撃』を持つジツへの回避難易度+1
◇装備や特記事項
▶生体LAN端子LV1、▷ジツ支援サイバネ
タクティカルヘルム、タクティカルスーツ
魔術的ニンジャ頭巾
☆ノロイ・ジツLV3、★ノロイ・ピアサー、★★ダブル・ノロイ・ジツ
●時間差、●マルチターゲット、
◉◉グレーター級ニンジャソウルの力、◉頑強なる肉体、★◉発狂加速
行動まとめ：
★ノロイ・ピアサー：タテ、ヨコ、ナナメ4マス貫通精神ダメージ2+回避ダメージ1、回避NORMAL、隣接マス射撃可能だが回避難易度-1。
出目【6,6,6】、ターゲットのうち1体回避HARD
出目【6,6,6,6】、命中時特殊サツバツ！発生。
★★ダブル・ノロイ・ジツ：精神ダメージ2+回避ダメージ2×2、回避HARD、時間差可、マルチターゲット可
出目【6,6,6,6】、命中時特殊サツバツ！発生。 マレフィカルムは28ポイントスクラッチ作成のニューロン+ジツ型で、クロヤギ・ニンジャ同様に「★★ダブル・ノロイ・ジツ」中心に戦う。
PCがまとまっているならば「★ノロイ・ピアサー」での範囲攻撃を狙っていこう。
レオナール
◆レオナール （種別：ニンジャ）
カラテ 7 体力 11
ニューロン 4 精神力 10
ワザマエ 4 脚力 3/N
ジツ 5 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 7/4/2/4
回避/精密/側転/発動 8/4/2/9
即応/緊急回避 5/1
◇装備や特記事項
タクティカルヘルム、ニンジャブレーサー、ヘヴィテックアーマー
ブードゥー/聖遺物
☆ノロイ・ジツLV3、★ラピッド・ノロイ・ジツ、★クロヤギ・ヘンゲ・ジツ
●連続攻撃2、
◉◉グレーター級ニンジャソウルの力、◉滅多打ち、☆◉肉捻りのノロイ
クロヤギ・ヘンゲ・ジツ使用時のステータス
カラテ 10 体力 -
ニューロン 4 精神力 -
ワザマエ 6 脚力 5/-
ジツ 5 万札 -
攻撃/射撃/機先/電脳 10/6/2/4
回避/精密/側転/発動 11/6/-/9
『素手近接攻撃ダメージ2』『連続側転不可』
行動まとめ：
手番開始フェイズ：
★クロヤギ・ヘンゲ・ジツ(★アクマ・ヘンゲ・ジツ)：ステータス変動(詳細は上記)
★ラピッド・ノロイ・ジツ：射線上1体に精神ダメージ1+回避ダメージ+1、コスト+【精神力】1消費で精神力ダメージを体力に変換可
攻撃フェイズ：
クロヤギ・ヘンゲ素手近接攻撃：2ダメージ×2回
↑+◉滅多打ち：2ダメージ×3回、サツバツ！発生なし レオナールは28ポイントスクラッチ作成のカラテ+ジツ型で、「☆◉肉捻りのノロイ」で体力ダメージ変換させた「★ラピッド・ノロイ・ジツ」から「★クロヤギ・ヘンゲ・ジツ」で基礎ダメージ2にした素手近接攻撃を狙っていく。
さらに「◉滅多打ち」で3回攻撃を狙うこともできるが、上記2つのジツは発動タイミングが重なるためフルスペックを発揮できるまで時間がかかるのが難点だ。
なお、この2人のニンジャはクロヤギ・ニンジャクランのソウルサマリーを使用しているが、PLへの情報量を減らすためにカナシバリやヘンゲに置き換えてしまっても問題はない。
ブラックメタリスト集団
「ブッダの使徒を殺す！」//「首を撥ねる！」//「アアアダブ！」
◆アンタイブディズム・ブラックメタリスト （種別：モータル）
カラテ 2 体力 2
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 2 脚力 2
ジツ – 万札 1
攻撃/射撃/機先/電脳 2/-/2/1
◇装備や特記事項
フランベルジュやグレートソード： 近接武器、2ダメージ、攻撃難易度：HARD
◉血の狂乱：
体力が1になった場合、そのブラックメタリストは狂乱し、『突撃』を使用可能となる。
◉儀式的自傷：
自らの胸にナイフで逆さ鳥居や魔法陣などのパターンを刻み、異常興奮状態に入る。
手番開始フェイズに「瞬時行動」として自分自身に1ダメージを与えることができる（自動的に成功する）。
◆スモトリ・ブラックメタリスト （種別：モータル）
カラテ 3 体力 4
ニューロン 1 精神力 2
ワザマエ 2 脚力 2
ジツ – 万札 2
攻撃/射撃/機先/電脳 3/-/1/1
◇装備や特記事項
フランベルジュやグレートソード： 近接武器、2ダメージ、攻撃難易度：HARD
◉突撃 アンタイブディズム・ブラックメタリストは モブエネミーリストのデータを元に「◉儀式的自傷」を手番開始フェイズ瞬間行動に改変した。
スモトリ・ブラックメタリストは初版【騒霊の家】のNPCデータを元に、スモトリらしく「◉突撃」を常時使用できるように改変してある。
単発とはいえ最大3ダメージを叩き出せるため、サクサク倒せるが育ったPC達にも捨て置けない程度の脅威として機能してくれることだろう。
戦闘終了
勝利条件：クロヤギ・ニンジャの撃破、もしくは5ターン目終了時にPC1名以上のマップ内生存
敗北条件：5ターン目終了時までのPC全滅、もしくはマップ外への全員逃走 戦闘は5ターン目終了か、PC全員とクロヤギ・ニンジャどちらかの撃破で終了する。
5ターン目終了とともにクロヤギ・ニンジャは01分解して消滅し、その他エネミーがもし生きていた場合はドゲザ降参や狂気による昏倒で戦闘不能にしてやろう。
勝利した場合は倒したエネミーのドロップ万札が手に入る他、以下アイテムを獲得させてもよい。
【万札：20】：『*カラテノミコン写本*』
旧いニンジャ儀式などについて記された魔導書の写本。
多少損壊しているが、まだ判読できる部分も多い。
深く読み込めば、正気と引き換えに神秘の深淵に手を触れることができるかもしれない。
「グレーター・マキモノ・オブ・ニンジャアーツ」(使い捨て)として使用することができる他、以下の効果を持つレリックとして装備可能：
【精神力】-2、ジツ発動判定ダイス+2個（ジツを持たない場合はハッキング判定ダイス+2個）、
精神攻撃種別のジツに対する『回避判定』と『抵抗判定』難易度+1。4.評価と報酬
：◆◆◆◆
：ここはトコロザワ・ピラー中層部のブリーフィングルーム。君たちにミッションを授けた高位ニンジャ、つまりソニックブームがイライラと君達の帰りを待ちわびている。
：「オウ、戻ってきたみてぇだな。ビズは一体どうなった？」
：どのような形だったかはさておき、仕事を終えて帰還した君達。しめやかに結果報告を行おう。
A：戦闘に勝利し、クロヤギ・ニンジャを現世から退去させた：【万札】プール+80、【名声】+2
B：戦闘に敗北したが、クロヤギ・ニンジャからどうにか逃げ延びた：【万札】プール+40、【名声】+0
C：クロヤギ・ニンジャにドゲザ降参し、その尖兵となった：【万札】プール+0、所属を「ダークカラテエンパイア」に変更
EX：クロヤギ・ニンジャを撃破して勝利した：評価Aに加えて【DKK】10相当のカルマロンダリング権
評価に関わりなく余暇は4スロットクロヤギ・ニンジャを退去させてジアゲを完了させれば最高評価となり、さらにクロヤギ・ニンジャを撃破していればボーナスとしてカルマロンダリング権を得られる。
オプション可能性
今回のシナリオは単発セッション用のものだが、悪魔崇拝ニンジャ達をザイバツやニンジャ修道会などのニンジャ組織の所属に変更すればCPのストーリーに組み込みやすくなるだろう。
セッション難易度を下げたい場合は取り巻きを減らしたりクロヤギ・ミニオンの【体力】を下げてやるとよいだろう。
逆に、セッション難易度を上げたい場合、クロヤギ・ミニオンの【体力】やスキルを増やす、クロヤギ・ニンジャに防具を装備させる、その他にはセッション中に『NRS判定』を行ったり、クロヤギ・ニンジャに「◉古の恐怖」を持たせるなどしてもいいだろう。
セッション用スプレッドシート
最後に
NMはこの記事に含まれるデータを、セッション中に利用したり、自作のシナリオへ流用することができる。ただし当ページのデータを流用して作成したものを公開する場合、この記事を引用元として明記していただけるとありがたい(公式データなどとの混同がないように)。
スペシャルサンクス
テストプレイにご協力いただきました、origa_mi_dra＝サン、ウナ＝サン、ジークス＝サン、ヒフミ＝サン、まいぜお＝サン、現改＝サン、志喜屋夕＝サン、水戸のパンダ＝サン(英字、かな、漢字順)にこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
更新履歴
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