見出し画像

子どもは好きですか?

子どもの面倒をみるバイトをしています。
放課後の小学生がメインですが、乳幼児から高校生まで幅広い年代とかかわる時間を過ごすことができています。さすがに高校生ともなると、面倒をみるというよりはただ見守っているだけになります。

そのことを人に話すと、「子ども好きなんだ?」と返されることがあるんですが、私はいつもここで困ってしまいます。
無条件に「子どもが好き」といえるほど、子どもという生き物をまだよくわかってない気がするからです。

いまのバイトを始めたきっかけは、STの学校で小児領域で活躍している先生の授業を受けて、興味をもったからです。日ごとに成長と発達の奥深さを感じています。同時に、子どもとは、人間とはどういう生き物なのかについて、自分がいかにわかっていないかを痛感します。

「小児は小さな大人ではありません。小児は小児です。」
勉強する中でこの言葉に出会い、ハッとさせられました。子どもを見るとき、自分が成長・発達してきた長い時間の隔たりを無視して、子どもの頃のある時の自分と大人になった自分を並べて比べているように思います。
しかし本当は、その無視した時間の分だけ、当時の最前線を生き抜いた自分がいて、生き抜き続けた先にいまの自分がいるんですよね。
いままで生きた全ての瞬間を全力で生きていたことを、自分で忘れてしまうはもったいないですし、かかわる子どもがいかに小さかろうと、その子がこれまで生きた全てが尊いと思うんです。

そんなことを考えると、目の前の子どもはかわいいだけではない、いまそのときを生きている奇跡的な存在に見えてきます。
それゆえに、最近の私は子どもに対して畏怖の感情を抱くことが多いかもしれません。神秘的すぎて触れ難いという印象です。
まあしかし、そんな感情のままで子どもに関わる仕事を続けられるわけありませんから、慣れたり理解したりして善く接することができるようになりたいと思っています。

ということで、最近の目標に「子どもを好きになる」が追加されたのでした。

♪今日の一曲

NHK『みんなのうた』で2010年に放送されていた楽曲です。
しばらくはこれ聴いてがんばろうと思います。
ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?