見出し画像

Pickup【手足の痺れ】抗がん剤の副作用と対策・抗鬱薬が効く?

4.抗がん剤治療1クール目に起こりやすい副作用と対策
8)手足の痺れ・冷え
手足共に、指先の痺れが常態化します。ふらつきと相まって転倒しやすいので歩行に注意。また、細かい作業等に影響の出る場合があります。たとえば錠剤の薬をパッケージから押し出すのが大変であれば、袋のパッケージに変更して貰うなど、困難な事を医師に伝えて解決策を提案してもらいましょう。刃物の取り扱いにも注意。手足の痺れは治療が終わっても治らない場合があります。

痺れにともない、手足の冷えを感じるかも知れません。シャワーで済ませず入浴する、あたたかい靴下を履くなどのケアを。

痺れにともない、熱い・冷たいの感覚がわかりにくくなります。やけどに注意を。

・痺れに効く漢方薬やビタミン剤について
痺れに作用する漢方薬、またはビタミン剤などがあります。わたしは漢方薬を試しましたが効果を発揮してくれませんでした。これには個人差があるようで、薬がピタッと効いて痺れが治まる患者さんも居るとのこと。漢方薬もビタミン剤も副作用が少ないとされていますから、試してみるのも良いかも知れません。ただ、やはり薬の服用で痺れを改善するのは、難しいとされています。

抗がん剤治療の副作用はいつごろから?  副作用一覧と対策・注意点

※闘病仲間のリリコイさんが、痺れは温めると悪化するという情報をくださいました。冷えがともなう場合と、痺れ自体が辛い場合、臨機応変に対処するのが良さそうです。

抗うつ薬を使って痺れを治療する

トリプタノール

古くからある抗うつ薬です。痺れを改善する目的では、10㎎(精神科・心療内科で処方される最低量より更に少ないミリ数)を処方されます。

サインバルタ

トリプタノールより新しい抗うつ薬ですが、比較的古くからあります。痺れを改善する目的では、20㎎(精神科・心療内科で処方される最低量より更に少ないミリ数)を処方されます。

ベンゾジアゼピン系に注意! 処方薬も市販薬も依存の危険がある

抗うつ薬は、即効性が期待できます。ただし効果には個人差があります。生活困難なレベルの痺れに対して処方される場合が多いようです。

ベンゾジアゼピン系の薬ですから、主治医とよく相談し納得した上で処方してもらうのが良いと思います。

牛車腎気丸(漢方薬)

牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)は、痺れの改善が期待できる漢方薬です。

効果には個人差があり、2ヶ月間程度服用しても改善が見られない場合、継続する価値は無いと言って良さそうです。

トアラセット(疼痛治療薬)

トアラセットは、痺れによる痛みに対して処方される場合があります。眠くなりやすい薬ですから、服用には注意が必要です。

ポララミン(痒み止め)

ポララミンは痒み止めで、抗がん剤治療の前に点滴投与される他、錠剤があります。抗がん剤治療後、痒みが強く現れた際に錠剤が処方されます。

痒みが強い期間は朝夕1錠ずつ服用する他、頓服として用いることもできます。

特に寒い季節には、痺れにともなう痒みが現れやすいので、頓服として常備しておくのがお勧めです。

メチコバール(ビタミンB12)

メチコバールはビタミン剤です。

痺れの改善が期待できるエビデンスが確立しているため、整形外科などでも処方する医師は多いですが、メチコバールを服用して痺れが改善する例は少ないと言って良さそうです。

単なるビタミン剤ですから副作用の心配はありません。