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【不動産売買】最後の最後までしてやられた

3月末に長年住んでいたマイホームが売れた。

昨日はその手続きの為に不動産屋へ出向く必要があった。

このコロナの最中にだ。

しかし売れたのは先月末。こちらの都合で決済を引き延ばしていた事情もあり今回は断らずに臨んだ。

不動産屋が指定した駐車場へマイカーを停めていざ不動産屋へ。

すでに司法書士が到着していた。

正確に言うと決済は平日行われる。しかし私が平日は仕事が休めないと駄々をこねたので不動産屋の担当者を代理人に立て決済が行われることになり、必要な書類を揃えるために司法書士と会う必要があったのだ。

5~6種類の書類を説明しながら渡されて順番に記名と押印。

書類は当然ながら紙だし記名は手書きだし押印は実印だ。

そりゃリモートワーク出来ない業種も沢山あるわけだ。

少しだけ司法書士と雑談。結構忙しいらしいが今の時期に会いたくないと断ってくる顧客もいるのだとか。

コロナを理由に断るという選択肢もあったのか。

司法書士との手続きが終了した後いよいよ買主とご対面。

売買契約書に始まり大量の書類に記名と押印。

こちらも書類は紙だし記名は手書きだし押印は認印だ。

ここもリモートワーク出来ない業種ということになる。

全ての説明が終わり両者納得のうえ手続きは滞りなく終了。

不動産屋が別室で書類に不備がないか確認する間放置される買主と私たち。

私たちが不動産を購入したのは十数年前でその頃はこんなに煩雑ではなかった。きっとその後色々とトラブルがあり都度法令で制定していった結果このような大量の書類に記名捺印という運びになったのだろうねという話をした。

私たちも買主もドライなもので築30年以上が経過した建物を今更お互いとやかく言うつもりもなく「この場合は」「あの場合は」などということはほぼ起こり得ないのだが。

買主は仕事中に来たらしく社名の入った上着を着ていてやたら携帯を取り出して時間を気にしている。


私たちはこれで終了となり後はお金が振り込まれるのを待つだけだが買主はこの後平日に改めて私たちの代理人である不動産屋の担当者と司法書士との間で売買契約を交わすこととなる。

いやはやオンボロ家一個買うのも大変だと買主に同情する。

実は私の本心は「よくもあそこまで買い叩いてくれたね」だったが夫はしきりに買ってくれたことに感謝の意を述べていた。相変わらずおめでたい人だ。


結局最終的に2時間もかけてやっとこさ手続きが完了した。

そこそこ狭い空間に5人がひしめきあって2時間。

現在濃厚接触者の定義は「1m以内でマスクなしで15分以上の会話」

全員がマスクを着用はしていたものの「1m以内で15分以上の会話」というところにはガッツリあてはまる。

この場合この中の誰かからコロナ感染者が出たら感染経路を辿るために呼び出されて検査されたりするのだろうか。そして自身がもし感染していたら○例目の濃厚接触者という記載のされ方をするののだろうか、と、ふと思った。


最初に不動産屋の2人が部屋を出て次に買主が部屋を出て最後一番奥にいた私と夫が部屋を出る時夫が言った。

「途中で支払った印紙の領収書貰わなアカンちゃうか?」

「いや、印紙は契約書に貼ったから」

「そっか。」

……待てよ?昔私たちは売り上げを現金でもらっていて領収書に印紙を貼っていた。その印紙代はレシートで取っておいて経費計上していた。

「いや。要るな」

「要るよな」

不動産屋を出る時夫が担当者に言う。

「印紙代の領収書は?」

バレたかという顔をする担当者。ポケットからレシートを取り出した。

「急いでいたので金券ショップで買って。差額は勘弁してください」

私たちは印紙代として1000円払ったのだがそのレシートには990円と記載されていた。

急いでいたのにわざわざ金券ショップ?しかも額面ちょろまかしておいて差額は勘弁?

最後の最後までしてやられた。相変わらずこの不動産屋はほんとにもう。

しかし2時間も手続きに取られ疲弊していた中年の私たちはそこで噛みつく気力もなく990円のレシートを手にもう二度と会うことはないであろう不動産屋を後にしたのだった。


いつも読んでくださってありがとうございます。

これから再びFF7リメイク調べます(笑)←まだ諦めつかない

私の経験や考え方が少しでもお役に立てたなら嬉しいです(◍•ᴗ•◍)