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2日前に決めた、初遠征の話

秋山黄色「一鬼一遊TOUR Lv.3」最終公演を観るために仙台に行った2022年6月11日のお話。

初の遠征、一人で関西から出る、飛行機、夜行バス、、。
6月3日に初めて秋山黄色のライブに行き、もう一度観たいとうずうずしていた頃、最終公演のチケットがまだ販売されていることを知った。
仙台。震災のボランティアで行ったきり。ここは関西。でも行きたい。
数秒しか戸惑うことなく、前々日に手配していざ出陣。いつもならこんな行動力なくて、自分で自分にびっくりしてる。案外どれも簡単だったし、一瞬だった。今まで何をかたく難しく考えて踏み止まってたんだろうと思ってしまうくらいに。
日本はどこまで行っても日本だった。慣れないのは電車の椅子の配置とエスカレーターの左寄り、土地勘くらいだった。これはもう国内なら余裕だと悟った。どこまでも行っちゃいそう。お金のある限り、、いや、なくても。それくらい夢中でもう一度あの時間を過ごしたいと思わせてくれる人だ。
行動すれば何かしら結果が出るし、そこまで悪いことは起こってない。もっと行動しようと思った。

会場のファン同士の仲の良さが逆にこちらを刺激する。乗り遅れたかのように感じるし、コミュニティってある意味怖い。あの中に入れたら楽しいんだろうなとも思うけど、外の気持ちは分からなくなりそうで。
座席は自由席でPA前のどセンターは最後列だったけど真ん前に黄色さんがいて最初ずっと目があってるような感じ(気のせい)がして気分上がった。最初は記憶しようとするけど、多分真ん中らへんで何曲やったか分からなくなってきて、終わった頃には風のように一瞬に感じる。そればっか繰り返すんだろうな。これからのライブも。

ライブ中に曲止まることは慣れたけど、ギターで野球にスクラッチ、ねるねるねるね、、全部が非現実で夢みたいだった。私にとっての常識と真逆くらい違うからほんと秋山黄色が存在してるだけで楽しい。まさに「分かり合えないって最高だね」の歌詞の通り。もとから「自分のしてること正しいと思ってるけど他人に分かってもらうつもりはない」って考えがかっこよくてわたしには無い発想だった。だって、私は「自分がしてること正しいか分からんけどみんなに分かってもらえるようにこうしよう」って周りの目ばっかり気にしてたから。これが当たり前だったから。そこが違うから今楽しいし全部新鮮なんだな。まじ曲止まったと思ったら黄色さん舞台袖に消えて、袋持って入ってきたかと思えばアンパンマンボール出してきて、普通すぎる私は「サインボール?!」とか期待してたのに、誠さんにボール渡しながら「野球やってたっしょ?俺もやってたんよ」とか言って自分はギター持ち始めて「お?持ち方おかしいぞ、、まさか」と思った頃にはもう打つ気満々で構えてたよねwwwこいつまじかと思ったけど秒で楽しそって乗り気になった。楽しかった。バァァァァンってボールがギターに当たる聴いたことのない音が気持ちよかった。夢の中みたいだった。だって現実でしたら100%クソみたいに怒鳴られるもん。楽しかったほんとに。

大阪の時より、何度もありがとう せんきゅー って言ってて、ちゃんといい人じゃんって感心してた。最後は深く礼してたし。
アンコールのMCで言った、「どれだけ人に嫌われても、自分にだけは嫌われないで。」って言葉と「気持ちを自分で抑え込むっていうのがいちばん心に悪い」って言葉が印象に残ってる。無意識のうちに、当たり前に私はそれをやってたから。日頃からそうやって自分をいじめながら生きてきてたのかと気付かされた。だから私は秋山黄色に出会うべくしていま出会ったんだなとなんか納得した。

「変わることを恐れてはないけど、変わろうとも思わない。俺がすることはいつも正しいと思ってやってっから。」ってめちゃくちゃかっこよかった。こんな自分に自信と誇りを持って生きる人の音楽が弱いわけないんだよな。天才。
大阪の時もそうだけど、「何よりも自分を大切に」ってことをいちばん伝えたかったんじゃないかと思った。

少なくとも私にとっては、無意識のうちにしてる自分へのいじめを解消してくれるのが秋山黄色のライブであり音楽だと思った。代わりに彼が叫んでくれる。それで解消されていく。「忘れたらまた聴きに来てください」って。毎日忘れてやらあと思った。曲中止まったり、アドリブみたいなとこ長くやってたり、その時間が一生ループして欲しいと思った。それくらい心地良かった。

感情剥き出しにして、今にも倒れそうなほど彼のすべてを訴えかけるようなラストが、ファイナルっぽくてここまで人が音楽で感情を露わにできるんだって泣きそうになった。てか泣いた。それでもまだLv.3を序章としてしか捉えていない、まだまだ先があることを感じさせる何かがあってワクワクした。

死ぬまで何万回でも会いたいし、人生の中であの時間の割合を増やしたい。あの空間にいる全員が分け隔てなく幸せになって欲しいと私も思った。

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