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進んでポジションは取らない,進んで金を稼がない,批評家にはならない,手は止めない,いのちは捨てない,さあ明日が来ないことを願って眠ろう.

時代を前に進めることにも,社会を変えることにも,自分の痕跡を歴史に残すことにも全く興味が無いので,ポジションは取らないし,いのちを捨てたりもしない.

民藝の源流を流れる手触りに共鳴したのはこうしたことを考える日々がここ2年続いていたからかもしれない。

落合さんのこの言葉が響いたのは、もう3年にも前になる。

「ポジションを取れ。批評家になるな。フェアに向き合え。手を動かせ。金を稼げ。画一的な基準を持つな。複雑なものや時間をかけないと成し得ないことに自分なりの価値を見出して愛でろ。あらゆることにトキメキながら、あらゆるものに絶望して期待せずに生きろ。明日と明後日で考える基準を変え続けろ」

落合陽一

この言葉を聞いて、ポジションをとるのに邁進する若者も多いのだろう。言葉というのは恐ろしいもので、受け取る側の世界に余白が無くなると暴走と破壊を始める。

僕に関しては、時代を前に進めるつもりもないし、スケールの大きなことをして社会を変えることにも興味が無いし、イノベーションにも興味が無いので、ポジションは自ら進んで取らないし、進んで金を稼がない。

自分が生きていた痕跡を残したいという思いも全く無いが、たった一つ、たった一つだけの守りたいものだけは守るために足掻いて死のうとは思う。

と、いうのも、最近色んな人と関わる中で、こんな人とギャップを感じる機会が増えた。

・「自分」というものが強く意識にある人
・「社会」を変えたいと思う人
・「実際にやらないと意味が無い」と言う人
・自分が生きていた痕跡を残したいと願う人

こういったキラつきやギラつきを持つ人に、たいして何も思わなくなった。基本は相手の世界観に合わせて無限に次元調整をするので、見た目の僕はなるべく「ふつう」であろう。

認識する世界の内部に閉じこもっている99.99%の人にあんまり興味が無く、「風」とか「音」との対話の方が楽しかったりする。

人類がどうなるだとか、イノベーションがなんだとか、社会問題がどうだとか、なんだとかなんだとか、それはそれは大事な話で面白い話で、よきよき。

「ポジションを取れ」と僕が言い出したら、きっと社会の中にお遊びで入りに行ったんだと思ってもらえればいい。こんな奴には何も頼らない方がいいし、舐め腐っていた方がいい。

ありんことか、単細胞生物みたいに思っといてくれたらいい。

さぁ、明日とか昨日とか今日とか、そんなの無く、ぐっすり眠ろう。そのまま目覚めないことを心の底から願いながら。悪夢を見つつ、小さな夢を叶えていこう。いのちは捨てず、抱きしめて眠ろう。



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itsuki minamiが今感じていること見ている景色を純度の高い状態で綴っています。 Will, a fleeting memory …

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