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今大会初の枠内シュートで失点 無念のコスタリカ戦をデータで振り返る

この記事は、自社メディアの『The Analyst』から引用して翻訳・編集したものです。
元記事はこちら:Japan 0-1 Costa Rica: One Shot On Target, One Dream


これほど対照的な状況で両チームが試合に挑んだワールドカップの試合は、ほとんどないだろう。日本は初戦で4度の優勝経験を持つドイツを破り、コスタリカはシュートすら放てずにスペインに7-0で敗れた。

アハマド・ビン・アリ・スタジアムで行われた第2戦では、一体どのような波乱が起きたのだろうか。

前半の答えは、「キックオフに間に合うように早めに犬の散歩を済ませた皆さん、ごめんなさい」だった。開始から45分間、プレミアリーグを象徴する主審のマイケル・オリバーが笛を吹く姿を見られた以外には、特に何も起こらなかった。

前半に枠内シュートが生まれなかった試合は、今大会で初めてだった。前半を通した両チームのゴール期待値(xG)は、合計で0.05。試合のクオリティの低さを完璧に証明している。

▶参考:ゴール期待値とは?

ハーフタイムに行われるような、「ハーフウェイラインからクロスバーにボール当てられるかゲーム」の方が、きっと高いxGが出るだろう。おそらく、素人がスニーカーで参加するこのゲームの方が、まだ多くのドラマが生まれたのではないか。

出場選手の平均年齢が30歳318歳のコスタリカは、今大会ここまでで最年長のイレブンだった。強烈な太陽のもとで行われたこの試合で、日本が後半に目を覚ますのは予想通りの展開と言えた。

日本は後半開始から10分以内に7本のシュートを放った。フォーメーションも3バックに変更し、目に見える変化があった。しかし、シュート数が増えても、チャンスの質は上がらない。日本が放った13本のシュートの合計xGはわずか0.85。コスタリカからも、ほとんど驚異が感じられなかったので、ここは勝ち点1で終わらせて、次に備えるような試合になるかと思われた。

しかし、81分にそれは起こった。

今大会で184分以上(アディショナルタイムを含む)、枠内シュートがなかったコスタリカが、ついにシュートを決めたのだ。ケイシェル・フジェルのシュートは、「サッカーのスーパーゴール集」に収録されることはないだろうが、日本のGK権田修一の手をすり抜け、見事にゴールネットを揺らしたのだ。

日本代表は、運が良いのか悪いのか。史上最高の試合の次戦で、最悪の結果を出してしまった。

ワールドカップで7失点を喫したチームが、次の試合で勝利したのは、1958年のパラグアイ(フランスに7-3で敗れ、その後スコットランドに3-2で勝利)以来、初めてのことだった。

カタールでの200分以上のプレー時間において、コスタリカは枠内シュート1本と1得点、そして貴重な勝ち点3を獲得した。相手ペナルティエリア内でのタッチ数は2回のみで、これはワールドカップで勝利したチームが記録した中で史上最少記録となっている。

スペインがドイツと引き分けたため、グループEは4チームすべてが首位通過の可能性を残したまま、最終戦に挑むことになる。Eはエキサイティング、エンターテインメント、エクセプショナル(「突出した」の意)のEなのだ。


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