DXとはそもそも何なのか、再び整理してみよう

ありがたいことに、今年に入ってからDXに関する講師・講演のご依頼をたくさんいただけるようになってきました。

DXの成功事例も増えてきていてそれは良いことですが、一方で中小企業などを中心に「まだ何もできていない」という企業も多いのが事実。お尻に火が着きはじめた感じでしょうか。

しかし、DXということばはかなりメタボなワードで、いろいろな解釈をされがち。

「結局、DXって何のこと?」
「結局、DXって何をすればいいの?」

という状態から脱せない経営者・DX担当者も少なくない気がします。

ここで今一度、DXとは何なのか整理しておきたいと思います。

そもそもの話なのですが、現時点で「売上もよくて、顧客も従業員もステークホルダーが全員満足している」という状態で、それが未来永劫続くのであれば、わざわざDXなんてする必要はありません。

しかし、ほとんどの場合、そうはいきませんよね。必ずどこかに「課題」があります。また、社会や市場の変化とともに、新たな「課題」が発生します。

企業として、それらの課題に対峙したとき、とれる選択は2つです。

・課題を無視する
・課題と向き合う

ここで「無視する」を選択するならDXは必要ありません。しかし、「向き合う」を選択するなら、次はその課題をどう解決するかという話になります。

ここでようやく「デジタル」の登場です。その課題を解決する手段として「デジタル」が超注目であるということです。

早く遠く離れた人に情報を伝達したい。そんな課題があったとき、以前は電話、FAX、手紙、直接出向くしかなかった時代がありました。

今や、地球の裏側とメールやチャットはもちろん、ビデオ通話でコミュニケーションがとれますし、VR空間でハイタッチもできます。

きれいで正確に書類をつくって渡したい。そんな課題があったとき、以前は電卓で計算&紙に手書きだったものが、今はExcelが自動計算、Wordのテンプレに貼り付けて完了です。

今や、生成AIが文面作成やレイアウトも手伝ってくれます。

デジタルはただの手段であり、その課題を解決できるなら別の手段でもよく、実際そういうことも少なくありません。

しかし、デジタルのすごいところは、その技術革新のスピード。インターネットが普及し、Web2.0が訪れ、スマホ一人一台時代に突入し、生成AIが急拡大…数年単位でできることが大きく変わっていきます。

つまり、最新のデジタル技術を扱える、それを使えるそういう状態を保つことで、以前は解決できなかったことが解決できるようになる、またはその解決のレベルが高くなるということが期待できちゃいます。

自社とそのステークホルダーが抱える課題、その解決手段として常にデジタルが有効な選択肢にある状態になること、これがDXといっていいのではないでしょうか。

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