2019/03/12 一日詩

8:49
海が近かった。朝起きて、海を見れるまでにたったの10分くらいじゃなかろうか。そんな世界があるんだと知る。起きたまま、ただ海がみたいがために家を飛び出して、その数分後には海にいる世界がここにはある。実際に生活した海のありがたみは日常に溶け込んで、風景の一部になっていくだろう。それは寂しくもあり、憧れでもある。ああ、海か。いつでも見れますよ。そこに、ありますから。
そう言える日がいつか来るのかもしれない。

12:06
海が輝いていた。太陽と海は何て相性がいいのだろうか。波は何度も生まれている。
輝きの生命と誕生。蒼の比率。世界は海には勝つことはできない。この穏やかな水の羅列は僕たちの命を簡単に奪っていく。そのことすら忘れて生きている。娯楽のように海を見ている。

12:37
相思相愛になりたい。相手を想うほど、相手もわたしに返してほしい。これだけ片思いを何年も続けても、まだずっとそこにいる、変わらない、あなたは一生の恋人以上だ。

12:52
ときめく場所をしっているのに、そこにいれないのはなんでだろう。これだけ想っているのに叶っていない理由が分からない。どうしようとここにくることが分かっているのに、泳がせられているみたいだ。まるで魚だったのはこっちの方なのか。

16:15
終わる。何をしても陽は落ちるものだし、夜に向かっていく。

17:37
終わりを迎えてしまえば、あっけないものだと知っている。そこに向かうまでのこの苦しさは、楽しさの余韻のようで。

オレンジ色の夕陽の空が、マジックタイムに染まる。パステルのレインボーにかけられた魔法は、とけない。これから365日魔法にかけられているんだろう。

18:06
終わり良ければ全て良し。だけど過程も大事だ。それぞれがうまくいった時ように。それぞれがうまくいかなかった時ように。もう、どっちも必要だ。

18:46
さっき海水を触れた手のひらが、乾いてパサパサになっている山手線

21:20
目蓋が重くなって、今日が終わっていくよ。終わるのか。そうだ、死ぬのか、今日が。毎日死んでいるんだ。そうでした。

#誕生日 #詩 #1日詩 #海 #七里ガ浜

時間ごとに詩の記録をつけてみました。
誕生日を大好きな海のそばで迎えられて良かった!

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