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町の中にある風景を探して

先日、店の本を入れ替えてくれたグリングリン店主のあやこさん
コーヒーを飲んで過ごしてくれた時に
こんな話をしてくれた。
「公園で休日過ごしていた時に、子守をしながらベンチに座っていた男性がいたんです。大体そういう時ってスマートフォンを見るか、子供を眺めてるか、とかなんですけどね。その人、ベンチで子供を見守りながら、本を読んでいたんです。

ああ、素敵だな!って。いい風景だなーって感動しました」

なるほど確かに!と私も
いいですねーとうなずいた。
秋の公園と、ベンチと、本。

何とも綺麗な情景が私の頭の中にも浮かんだ。

最近読書をしていて、改めて気付いたこと。
本を読んでいる間は、それ以外できないのだ。


スマホがなかなか手放せない昨今、
あれをやろう、と思いついたのについつい違うことを始めていたりする。
目的と違うアプリを起動していたり、ネットサーフィンをしていたり。

ひどい時には時間を見ようとしただけだったのに、
ついついアプリを開いてスクロールしてる自分がいるのだ。
反省反省。

物事に取り組む時、そこに風景はあるか考えるようにしている。

町の風景、人々の風景、暮らしの中の風景。
そこにあると、ああ、いい風景だな、と思える事象。

迷った時に立ち帰れることができるようなイメージ。きっとそれはベンチに座って、読書をする、というようなそんな感じのことなのだ。

街を歩いて、買い物をして、近所の人に挨拶をする。
そんな繰り返しで街を作っていきたいのだな、自分は。
と改めて思い出させてもらえた。

スマホの小さな画面の中にもたくさんのイメージはもちろん広がっている。
ただ、使う私の中に軸があるか、そこが大きな課題なのだ。

見失わぬ目印になる星のような、輝く風景、気持ち、いつも
意識して、ふと見上げたいな、と思った。

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