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#21「クラウドセキュリティで日本企業の成長を支えたい」Cloudbase株式会社 代表取締役 岩佐晃也さん

「Startup Now」では、資金調達を実施したばかりの起業家をお招きし、創業にかける想い、事業の現状や未来の話まで、アレコレお伺いするインタビューをお届けしています。このインタビュー記事は要約版となっております。気になった方はぜひFull VersionのPodcastもお聴きください!

第21回目は、Cloudbase株式会社 代表取締役 岩佐晃也さんをゲストにお招きしました。
Cloudbaseは、クラウドセキュリティプラットフォーム「Cloudbase」を開発・提供されているスタートアップです。
代表取締役の岩佐さんに、Cloudbase創業の経緯や事業の展望についてアレコレ伺いました。


学生起業を決意するまで

 岩佐さんは、小学生の頃からプログラミングとゲームが大好きでした。ゲームをプレイするだけでは飽き足らず、遊んでいたゲームのレアアイテムを手に入れるためにバイナリを操作したり、アイテム獲得を自動化するプログラムを書いてみたり、時には攻略サイトを集めたポータルサイトを作ってみたりと、ものづくりの楽しさと可能性に目覚めていきます。
ところが、大学生になるころ、海外製品がスタンダードになっていることに危機感を覚えます。小学生時代には、開発ツールの中心はサクラエディタや秀丸といった日本製が中心でしたが、大学生になるころには海外製ツールが中心になっており、開発ツールのみならず、iPhoneやAndroidのアプリも海外プレイヤーがつくったものがデファクトになっていたのです。そこから岩佐さんは、「日本から偉大なサービスを作りたい」という思いを強くするようになります。
大学ではコンピューターサイエンスを学ぶかたわら、開発会社でアルバイトをしながら、起業に関心を持つ仲間との出会いを広げていきました。起業の転機となったのは大学4年生の時。東京のVCであるEast Venturesの金子さんから「明日からでも東京に来るなら1000万出資する」と言われたことをきっかけに上京、スタートアップへの一歩を踏み出します。

Cloudbaseにたどり着くまでに行ったピボットは6回

起業直後の岩佐さんは、ビジネス・経営がよくわからない中、アーティストのように思いついたアイデアを開発。そのため、事業として成立するかどうかの事前の検討・リサーチが不十分でした。机の上におにぎりをたくさん表示するだけのARアプリはその一例です。当時はこれが革命的だと信じて疑わなかったそうですが、どのようにマネタイズするのかといった論点は後回しにしていました。
2年半もの間、同じような失敗を重ねる中で、ある夜、株式会社HOKUTOの現代表取締役会長である五十嵐北斗さんから助言を受けます。そこから3ヵ月はエディターを開くのを辞め、考え抜いた結果たどり着いたのが今のCloudbaseという事業だったのです。

深刻化する日本企業のセキュリティ課題

現在提供しているのは、クラウドセキュリティプラットフォーム「Cloudbase」です。従来は社内にサーバーを置きオンプレミスで開発を行っていた企業が、近年ではパブリッククラウドを活用するケースが増え、それによって新たなセキュリティリスクが生まれています。
オンプレミス時代は、ネットワークを物理的に切り離すことでセキュリティを担保できました。しかし、クラウドでは、ボタン一つでデータがインターネットに公開されてしまうなど設定ミスが起こりやすく、また重大なリスクににつながりかねません。加えて、クラウド上で利用できるサービスも多岐にわたるため、一つ一つに適したセキュリティ設定を施す必要があり、セキュリティ管理は非常に複雑化しているのです。
この課題に対し、日本企業の多くは十分なリソースを割けていないことが現状です。セキュリティ対策を担当するのは、新入社員や専門外の人材であることも珍しくありません。こうした状況に危機感を抱いた岩佐さんは、専門性を問わず、誰もが使えるクラウドセキュリティサービスが必要だと考えました。

Cloudbaseが提供していること

Cloudbaseでは、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudといったクラウドサービス上のあらゆる環境を自動でスキャン、ハッカーから攻撃を受ける可能性のある脆弱性や設定ミスを検知します。そして、専門知識がなくても理解できるよう、「健康診断」のようにリスクを可視化、緊急度を示し優先度を明示した上で、具体的な改善方法を記したレポートを提供しています。
セキュリティの専門家でなくても、クラウドを安全に活用できる環境を整備することで、日本企業のDXを下支えしていきたいと岩佐さんは考えています。現状、日本企業はセキュリティ対策のため、プロダクトリリースまでに膨大なコストと時間をかけています。しかしながら、セキュリティ対策に時間をかけている間に、グローバル企業がサービスのアップデートを繰り返してしまう中では、日本企業がグローバル企業に勝つことは難しいです。Cloudbaseでは、そうした足かせを取り払い、これまでセキュリティ対策にかけていた時間を少しでも短縮するためのサポートを行っていきます。

Cloudbaseで仲間を募集中

 創業から5年が経ち、順調に事業規模を拡大しているCloudbase。現在は、エンジニアをはじめ、セールス、カスタマーサクセス、マーケティングなど、幅広いポジションで採用を行なっています。
Cloudbaseでは、「日本企業が世界を変える時代をつくる。」というミッションのもと、「Unlock」と「With」、2つのバリューを大切にしています。
そして、このミッションやバリューに共感し、仲間となるメンバーを募集しています。


自身の原体験から、スタートアップの世界に飛び込んだ岩佐さん。志高く、仲間とともに未来を切り拓いていこうとする姿を、心から応援していきたいと思いました。


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