バーモント州に越してはじめてできた友だちの死。さよなら、イエティ。
未だ信じられず、私達家族は悲しみの中にいます。
バーモント州に越してきてはじめてできた友人で、これまで綴ってきたブログに何度も登場している、スタンダードプードルのイエティが突然急死しました。
最後にイエティと会ったのは、亡くなるほんの数日前のヤードセールで。
享年12歳。
12歳だけど、子供っぽくて、無邪気で、天真爛漫で、優しくて...。
畑仕事に連れてくると、こっそり畑の柵を越えて脱走し、ご近所さんら総出でイエティを探す...っていうのがお決まりで(笑)、本当に無邪気でいたずらっ子で、まだ子供のようでした。
それが…数日前に飼い主である友人から知らされた突然の訃報メール。
『まだほとんどの人には告げていないのだけど...イエティが亡くなった。』
驚いて電話をかけるも、
『今、電話を取れる状態でなくて...ごめんなさい。』
それから数時間後、友人からの電話。
咄嗟に夫が出ると、嗚咽のある泣き声が電話越しに漏れました。
夫も、立ちすくしたまま泣いていました。
死因は、胃捻転。
散歩中、何度か足がもつれ、様子がおかしいと思ったら嘔吐。
すぐさま病院へ運んだものの、手の施しようもなく、数時間後に天国へ行ってしまったのです。
夕方、白い花束を抱えながら娘を学校に迎えに行き、なんと娘に伝えればいいのだろうと考えていましたが
「ねぇ!その花束どうしたの (^o^)?」
何も知らずに明るく問いかける娘に
「これから、イエティの家に行くの...その...あの...」
まごまごしている間に、娘がかぶせて
「あっ!!プレゼントするのね!!とってもいいプレゼントだと思うわ!」
そこから娘がその白い花束を抱え、ルンルンと鼻歌を歌いながら友人宅へ向かう後ろ姿に、私も夫も何も言えなくなりました。
数分後に娘が知るであろう悲しみを考えると、とりあえず娘の後を追うので精一杯で、こちらは複雑な心境を抱えたまま、ただ “その時” まで歩を進めるだけでした。
友人宅が見えてくると、さすがに娘にやはり説明をしなければいけません。
「ちょっと...。落ち着いてきいてほしいことがあるんだ。イエティが...」
友人宅の前で3人で泣きました。
そのまま友人の家へ行き、ノックすると目を腫らした彼女が出迎えてくれて、そこからは友人とみんなでハグをし泣きました。
この日、家に帰ってから、娘はそのままベッドに入って泣き続けました。
バーモントに越してきて、このアパートの内見の日も、それから入居日も、イエティは玄関先で私達が来るのを待っていてくれました。
まだこのバーモントに越してきて7ヶ月しか経っていないのだけど、もうずっと前から知り合いだったような...。
「あなた達のことをイエティは大好きだった。あなた達はファミリーだもの。」
そう言われて、本当に寂しくて、悔しくて、未だ信じられないのだけど、と同時に、バーモント州に越してきた意味も感じています。
イエティ、君に出会えて本当に良かった。
この悲しみを乗り越えるにはまだ時間がかかりそうなんだけど、いつものようにかくれんぼをしているだけなんだと、そう思ってみることにするよ。
(それにしても、今回のかくれんぼはハードルが高いけどね・笑)
きっとまた会えると信じてるし、そう…かくれんぼしている君をきっと見つけてみせるよ。
イエティ、私達家族に素晴らしい時間と思い出をありがとう。