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検証したはずなのに、リリースしたら全然ダメだった理由

何度も使ってもらって検証サイクルを回し、いざ満を持してリリース。そうするとこのような壁にぶつかります。

  • 使い始めてもらえない

  • 全然使いものにならないと厳しい評価を受ける

  • 熱心な雰囲気を醸し出していたユーザーが、全く使ってくれない

検証したはずなのに、なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

もちろん検証が不十分だったのではということは挙げられますが、それ以外にも私が遭遇した陥りやすい理由をお伝えします。

本番(リリース)を想定した検証をしていないから

検証の中で機能を試してもらうことは何回もしています。
一方で、本番想定で最初からの流れを体験してもらっているケースは少ないのではないでしょうか。
リリース直前までアップデートに追われて全く余裕がないため、検証の優先順位としては下がることや、検証の時に側にいるのであれこれ説明してあげたくなる気持ちもよくわかります。

ただ、ハードウエアのように使い方が製品独自で異なるサービスや特殊なユーザーセグメントをターゲットにする場合は注意が必要です。
手元に届いたけど自分は何をすればいいの?どうやったら使い始められるの?という本当に最初のユーザーの状態に対して応えられないと、使い始めから大きくつまづく可能性があります。
本番と近い環境で検証を行うことを心がけて、スタート時のリスクを減らしましょう。

ターゲットではないユーザーが入ってくるから

全然使いものにならない!とクレームを言ってくるユーザーをしっかり確認しましょう。
狙ったターゲット層ではないユーザーが入ってくることも往々にしてあります。
大切なのは声に振り回されず、その声を挙げている人は自分たちのサービスが解決したいターゲットなのかということを常に念頭に置くようにしましょう。

検証協力ユーザーは違う動機を持っていることがあるから

検証に付き合ってくれるユーザーは、応援要素が強い人が多くいます。
お願いされているし協力してあげたいという気持ちで使ったうえで、熱量の高いフィードバックをくれます。また、世の中に出ていないサービスや製品の開発に自分が関われていることを嬉しく思う傾向もあります。
このような動機を持つユーザーは、リリースすると、自分が一生懸命使わなくても他のユーザーからフィードバックが来るだろうと一気に熱が冷めることがあります。
該当しそうなユーザーに対しては、あまりヤキモキせずに「応援者」というカテゴリーに入れておきましょう。

いかがでしたか?リリース後に思った通りに進まないと心が折れそうになりますが、まずは、なぜこの現象が起きているのかをしっかり捉えていきましょう!

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