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SeanEllisテスト「このサービスが無くなったらとても残念か」は有用な設問か?(1/2)

プロダクトの検証フェーズで必ずと言っていいほど出てくるこの設問。

1.とても残念である
2.まあまあ残念である
3.残念ではない
の3つの回答から選択してもらい、1が40%以上かどうかがPMF達成の指標である、というもの。Dropboxの初期グロース担当のSean Ellisが考案したことからSean Ellisテストと言われています。

参考記事

PSFフェーズのCxOはとにかくこの指標を取ってPMFへの道を証明していくんだ!と考えている人が多い印象です。
一方で、私がプロダクト開発に携わり支援してきた中で、必ずしもこの指標だけで測れるわけではないと考えています。

なぜ、そう思うのか?


まず、この指標を取りたい本質目的に立ち返る必要があります。

PMFおよびPSFを達成するためには、そのサービスが日常生活やその人の課題解決に入り込んでいて、手放せないものになっている、使い続けたいという状態を実現する必要があります。

その状態を測る最適な判断材料は、ユーザーの継続的な利用行動ですが、その行動は、数か月や半年レベルで観察しないとわからないことがほとんどです。
そこで、いち早くユーザーの心理状態を理解するために、私たちはアンケートで聞くという手段を取ります。

この目的を達成するには

Sean Ellisテストだけにこだわることなく、自社なりの測定指標を設計する必要があります。
それには、サービスの特性、市場や顧客の特性、CEOとユーザーの関係性を踏まえる必要があります。次の投稿で、この設計についてお伝えします。

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