投資契約の実務〜契約内容:経営者の専念義務〜

【目的】
投資家が、経営者に対して、発行会社の経営に専念することを要請するのが通常です。

【記載例】
(会社を辞めない)
経営株主は、投資家の事前の承諾なく本会社の取締役又は代表取締役を辞任しないものとし、また、定款上の取締役の任期満了時に本会社の取締役及び代表取締役として再任されることを拒否しないものとする。

(専念義務・競合避止)
経営株主は、発行会社の株主、取締役、従業員又はアドバイザーとしての地位にある間及び本会社の株主、取締役、従業員又はアドバイザーのいずれでもなくなった日から⚫︎年間が経過するまでは、本会社の事業と競合する事業を直接又は間接に行ってはならず、本会社の事業と競合する事業を支援してはならない。

【論点】
経営者として、投資を受けた以上、事業計画達成にコミットするのは当然のことと思いますので、経営者の義務を避けることの方が問題かと思います。

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