スタートレックの未来は明るい
「スタートレック」というアメリカで制作されたテレビドラマを深夜の放送枠で知って、もう30年ぐらいになりました。
僕にとって初めてのスタートレックはTNG、ザ・ネクストジェネレーションでした。頭の禿げた艦長が落ち着いた指揮で問題を解決する様が実に恰好良かったのです。
パトリック・スチュワート、後の「Xメン」のプロフェッサー役の人でした。
毎週見続けていくと、SFというよりは人間関係などを描くヒューマンドラマだと感じ、それ以来ファンになり、以降スタートレックシリーズを追いかけるようになりました。
< スタートレックシリーズ >
1966年~1969年・・・TOS(トレックオリジナルシリーズ)。カーク船長、ミスタースポック、ドクターマッコイ達が宇宙船エンタープライズ号で宇宙探査をする作品。
1973年~1974年・・・TAS(トレックアニメシリーズ)。5年間の深宇宙探査を終えた宇宙船エンタープライズ号のその後をアニメーションで描いた作品。
1987年~1994年・・・TNG(ザ・ネクスト・ジェネレーション)TOS時代から約80年後。進化したエンタープライズ号D型でピカード艦長、ライカー副長、データ、ウォーフなどが活躍する作品。
1993年~1999年・・・DS9(ディープスペースナイン)。ベイジョーとカーデシアの境界線にある宇宙ステーション、DS9に駐留する惑星連邦宇宙艦隊のシスコ中佐、ベイジョー人キラ、カーデシア人デュカットなどが織りなす大河ドラマ。
1995年~2001年・・・VOY(ヴォイジャー)。謎の力で地球から75,000光年先のデルタ宇宙域に飛ばされてしまった宇宙船ヴォイジャーが、ジェインウェイ艦長の指揮で故郷を目指す物語。
2001年~2005年・・・ENT(エンタープライズ)。TOSシリーズの約100年前、惑星連邦が創設される頃の話を描く作品。
2017年~・・・DSC(ディスカバリー)。TOSシリーズの約10年前を描く作品。ウォーキング・デッドのサシャ役ソネクア・マーティン=グリーンを主役に配した作品。ミシェル・ヨーも出演。
2020年~・・・PIC(ピカード)。ロミュラン帝国で謎の人物シンゾンによるクーデターを解決してから約20年後、惑星連邦を退役したピカード艦長のその後を描く作品。
2020年~・・・LD(ロアー・デッキ)。宇宙艦セリトスの下部デッキに乗船する下士官クルーの日常を描くアニメーション作品。
2021年~・・・PRO…後述
20XX年~・・・SNW…後述
20XX年~・・・S31…後述
以上のシリーズ放映年を表にしてみました。
この表を見て思ったのが、すべての始まりであるTOS放映1966年から、スタートレック中興の祖であるTNG放映1987年まで約20年、そしてTNGの終わり、DS9、VOYの始まりが重なったスタートレック第2のピークである1994年から冬の時代(2006~2016)を越え、DSCの放映開始2017年までがまた約20年である事です。
約20年でひとつのサイクルが形成されている?
これは、TOS放映時に一所懸命観ていた15歳ぐらいのティーンエイジャーが35歳ぐらいになり、ドラマ制作会社などである程度の地位になって、次のスタートレック作品の制作に関わっていくという、まるで娘の頃に行ったディズニーランドが忘れられず自分が母になったら子供とまた行くみたいな好循環が起こっている事を示しているのではないでしょうか?
そして今、恐らくTNGを観て育った世代が一所懸命作り上げているスタートレックの波が、DSCを皮切りにして第3波となっているのではないか?と思いました。
そんなDSC、PIC、LD、3作品が観られるだけでファン冥利に尽きるところなのですが、さらに!今年の10月からアメリカ本国で子供向けアニメ、Star Trek: Prodigy(PRO:プロジディ)が放送開始されたそうなのです!!
とにかく早く日本語版で観たい!!
日本語の情報が少ないので正しい情報ではないかも知れませんが、どこかの星に遺棄されていた宇宙艦を、10代の若者たちがそれを盗んで冒険に出掛けるという話のようです。
その宇宙艦にはなんと、ヴォイジャーの艦長であるキャサリン・ジェインウェイのホログラムが組み込まれており、どうやら若者達の導き役になるようです。くわぁ、たまらん!
僕はこういうあだち充の「タッチ」の30年後を描いた「MIX」だとか、矢沢あいの「天使なんかじゃない」の冴島翠が「ご近所物語」の幸田実果子の作ったリュックを買うだとか、そういったクロスオーバーが大好物なんです^^
PROの後にもパイク船長の活躍を描くSNW(ストレンジ・ニュー・ワールド)の製作が決まったそうですし、元ボンドガールのミシェル・ヨーが惑星連邦の裏の顔、闇の部隊、セクション31で暗躍する姿を描くS31の企画も立ち上がっているという噂もあります。
ENTがシーズン4で打ち切りになったあたりから、スタートレックはファン人口が徐々に少なくなっていってこのままマイナー路線になっていくのかなぁ、と個人的に一時悲観に暮れていた時期もありましたが、ところがどっこい、ここ最近の復調ぶりたるや!
こうしてみるとスタートレックの未来は明るいなぁと思います!
そして願わくば、このスタートレック第3波を観て育った世代が作り上げるスタートレック第4波を、70歳の頃か80歳の頃か、なんとか死ぬ前に拝みたいものです^^
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