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ルーツミュージックを感じるためニューオリンズを旅した話〜DAY 3〜

前回までのお話



さてこの日でニューオリンズ滞在3日目。

今日から本格的に足を使ってジャムセッションできるところを探していこう。

例によって夕方までは暇なのでニューオリンズの街を散歩したり観光したりした。

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街並みはこんな感じ。

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有名なドーナツ屋さんにも行ってみた。

ひたすら甘かった。


そしていよいよ夜になる。

当初の目的であるセッションをするべく街を探索する。

旅の目的やきっかけなどはこちらをご覧ください。

https://note.com/start_drum/n/n34917a86b840

ニューオリンズの街中はこんな感じでメインのバーボンストリートという道があり、そこには数え切れないほどのライブハウスが並んでいる。

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中に入る時にいくらかチャージを払うところもあれば、タダで見れて気に入ったらバンドにチップを渡すスタイルの店もある。

とりあえずどこにいくにもスティックを握りしめたまま手当たり次第にいろんなライブハウスに突撃した。

そして様子を伺いジャムれそうなとこや、飛び入りできそうなとこを探した。


だが中々見つからない。

思いの外、観光地と化していたニューオーリンズ(バーボンストリート)。

バンドは往年のアメリカンポップスを演奏し、観光客が集まり踊っているような店ばかりだった。

違う。もっと俺はマジなやつを探してるんだ!!


そこで演奏終わりのバンドのドラマーに話しかけてみる事にした。

ハロー!ナイスなショーだったよ!
実は俺もドラマーでジャパンから来てるんだ!
ルーツミュージックを感じて学びたいんだ。
こっちの人と一緒にセッションしたいんだけどどこかそんな場所知らないかな?

こんな感じのことを聞いてみた。

するとそのドラマーはフレンドリーながらもこんなことを言ってきた。

なるほどな。お前も知っていると思うがここはミュージックのタウンだ。
ワールド中からミュージシャンが集まる憧れの街さ!
ここのステージには簡単には上がれない。
俺の知り合いにジャパニーズのキーボーディストがいるがそいつはここに来てからステージに上がるまで5年かかった。
そんなにすぐにできるもんじゃないのさ!

愕然とした。

甘かった。

スティックさえ握りしめてりゃなんとかなるんじゃないんかい!

正直ショックを隠せなかった。

見かねたそいつが

まあ、そんなに落ち込むなよ!
一杯飲んでけばいいじゃん。

と言ったが正直そんな気分ではない。

サンキューとだけ伝え去った。


途方に暮れトボトボと歩く僕。

そんな事情は全く知らない空気の読めないホームレスにも「へへ、マニー恵んでくれよ!」
とたかられイライラも増す。

まずい。

自分だけでなく色んな人が応援してくれたりカンパしてくれたりして来たのに何もできませんでしたじゃ帰れま10!


ただそのまま歩いているだけではしょうがないので適当に通りがかりのライブハウスに入ってみた。

ここでの演奏がやばかった。

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超絶ファンキー過ぎてもうめちゃくちゃ感動した。

曲はソウルの名曲中心にやってたんだけど左端の座ってるおじいちゃんのベースがファンキー過ぎてぶったまげた。

ドラマーもタイトでパワフルで正確。

過去にライブ見て歌が良かったり曲が良かったりで泣いたことはあったけどすごい楽しい曲でファンキー過ぎて感動して泣いたのは初めてだった。

お客さんも大盛り上がりでテンション上がった黒人のおばちゃんがおっぱい出して踊ってた。


終演後、感動を伝えるべくドラマーに話しかけてみた。

まじで最高だった!
あんた素晴らしいよ。
超感動したよ!
握手しておくれ!
特にウィルソン・ピケットのムスタングサリーっていう曲が好きなんだけどそれやってて感動したよ!

その黒人ドラマーは笑顔で対応してくれた。

そして勢いで恒例のあのセリフを言ってみた。

実は俺もドラマーでジャパンから来てるんだ!
ルーツミュージックを感じて学びたいんだ。
こっちの人と一緒にセッションしたいんだけどどこかそんな場所知らないかな?

するとこんな答えが帰ってきた。

うーん、よく分からないけど多分フレンチストリートとかじゃないかな。
そういえば知り合いのミュージシャンがそういうのやってるから後で聞いて連絡してあげるよ。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

WAHT KIND A MAN!!!

興奮して思わず叫んだ。

その後Facebookで友達になり、サンキューを連呼してその場を去った。


やった!!

ついに道が繋がった!!


とりあえずその日はホテルに帰りその黒人ドラマーからの連絡を待つ事にした。

明日くらいには来るかな。

ドキドキしながらベッドに入った。


続く








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