ルーツミュージックを感じるためニューオリンズを旅した話〜プロローグ〜
もう5年以上前の話になるだろうか。
本場の音楽を体感するために2週間ほどアメリカのニューオリンズを旅したことがある。
今回はその旅について今更ではあるが記憶に書き留める意味も込めて書いていこうと思う。
所々記憶が曖昧のところもありますがご了承を。
事の発端は当時、僕がサポートでドラムを叩いていたハナビさんという人のライブの打ち上げでの話から始まった。
音楽の話をしていた流れでハナビさんと CRACK BANQUETのベーシストの古屋氏(一緒にサポートしていた)から一度、本場の音楽を体感する為にニューオリンズ行ったらええやん!みたいな提案されたのだ。
そしてそこでセッションでもして色んなものを感じて来いよと。
二人の先輩からそんな話を振られた僕。
しかし当時、僕はあまりお金がなくCRACK BANQUETもがっつり動いていたので難色を示しグダグダ言っていた。
すると二人から、
よし、お金は俺らがカンパしよう!CRACK BANQUETのみんなには言ってあげるよと提案してくれたのである。
そこまで言ってもらえるのであればぜひ行くしかない。
二人からのカンパと、当時全財産の貯金20万円、あとありがたいことにこの話を伝えたら何人か他にもカンパしてくれた方達がいてニューオリンズ行きを決意した。
すでに決まっていたCRACK BANQUETのライブの日程の都合上行けるのは2週間程度。
色々な思いを馳せながら航空券や諸々準備に取り掛かった。
調べてみるとニューオリンズではそこら中の何十軒ものパブが軒を連なりライブをしていたり、道端でブラスバンドが毎夜のように演奏していたりまさに街中が音楽に溢れているようなところらしい。
※イメージ
出発までの間の期間に出会ったSPIDER TETSUさんという超本格派のブルースミュージシャンにこの話をしたらとにかくどこにでもスティック持って行った方がいいよ、ステージに向かってやりたいって手を挙げればすぐやらせてくれるから!
とか様々なアドバイスを頂き想像を膨らませる毎日。
どんなミュージシャンがいるのかなー、とかすぐに友達できるだろうなーとかワクワクしながら出発の日を待っていた。
そして僕はこの旅で2つの目標を立てた。
①現地のミュージシャンとセッションする
②大好きなマッスルショールズのFAMEスタジオに行く
①はスティック握りしめてその辺のパブに入ればすぐ達成できるだろう。
②はニューオリンズから数時間の運転で車で行ける距離にマッスルショールズがあったので是非行ってみたかった。
その為に国際免許を申請し、アメリカの交通ルールも覚えた。
さて、これで準備は整った。後は出発まで待つのみである。
続く
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