【MTG】【備忘録】PSAに鑑定を依頼してみました。

(2023/03/12)
この記事から3年半ぶりにPSA鑑定依頼を出し、
「この記事を書いた時と何が変わったか」を書いてみました。
【MTG】【備忘録】3年半ぶりのPSA鑑定依頼から考えた、3年半前との変化

0.事の発端~それは奇跡から始まった~

8月某日、都内某所。

運よくMTGの店舗大会で優勝してプレミアムプロモパックを入手した私は、
先の熱戦の興奮も冷めやらぬ状態で、それを開封しました。

そして、とんでもない奇跡を目の当たりにする事となったのです。

天野リリアナのFoil。

それがプロモパックから出るという話を都市伝説だと思っていた私は、
あまりの出来事に、どう感情を表現していいか分からなくなりました。
(一応、すぐスリーブに入れるほどの冷静さはありましたが。)

その日は普段より少し落ち着かない様子で帰宅し、
それが本当に天野リリアナのFoilであることを念のためもう一度確認し、
スリーブを3重にしてローダーに入れてから、眠りにつきました。

…ここまで自己紹介もせず、失礼いたしました。
初めまして、ミッサーと申します。
普段、たまに東京都内でMTGを遊んでいる者です。

今回、私が前述のような奇跡に巡り合うことができた後で、
「何を考え、どんな事をしてみたのか」を残しておこうと思い、
初めてnoteを書いてみることにしました。

少し冗長になってしまうかもしれませんが、
ご興味がある方はお付き合いくださいますと嬉しいです。

1.情報収集~PSAって何だろう~

「奇跡の日」から一晩明けた後。
私は、自分の心がまだどこか浮ついていることを自覚しつつ、
職場に向かう電車の中で、今後どうしようかと考え始めました。

・即座に売って、資金に替えてしまうか。
 →すぐ欲しい物も思い当たらない状況で、これは勿体ないか。
・そのまま、家で保管しておくか。
 →ただ取っておく、というのも少々味気ない感じがするし、劣化も不安。

などと色々悩んでいた時、唐突に「PSA」という単語が頭をよぎりました。
そして、「鑑定に出してみるのも面白そうだ」と思ったのです。

仕事を終えて帰宅後、私は早速PSAのホームページを覗いてみました。

結果、ひとまず以下のようなメリットがある事を理解しました。
・カードに「点数」が付くことで、客観的に信頼性のある評価がつく
・点数付きのカードは、そうでないカードより高い価値がつく
・鑑定したカードは、保護に最適な特殊ホルダーに入れてもらえる

他方、1つ大きな疑問も私の中で芽生えました。
「どうやら、鑑定料は『申告価格』なるものによって変わるらしいが、
果たしてこの『申告価格』とは、一体どんな意味を持つ価格なのか」

その疑問について答えを探してみたところ、動画の中にありました。
(申告価格の他にも、「鑑定の流れ」など役立つ情報が豊富な動画でした)

この動画の中で、PSA日本代表のアラム氏が『申告価格』について、
以下のように説明してくれていました。

・申告価格=カード紛失時に(保険として)検討される価格
 カードが紛失した場合、申込時に記入した申告価格と
 市場価格のうち、どちらか低い方が支払われる

要するに申告価格とは、「自分はこのカードにxx円で保険をかけます」と
申告するものである、と理解しました。

その他、Cardshop Serraさんのコラムにも何点か役立つ情報がありました。
例えば↓のコラムには、PSAの大まかな鑑定基準が載っております。

2.比較検討~直接申し込みか、鑑定代行か~

それから、PSAへの鑑定依頼は代行サービスもあることが分かりました。
先ほどのCardshop Serraさんの他、MINTさんでも行っているとのこと。

で、自分なりに調べた情報の中で検討した結果、
今回はMINTさんの鑑定代行で依頼しよう、という結論になりました。

判断のポイントは以下の3点。

1.費用が安くなる
PSA申し込みと、MINT鑑定代行の費用を比較してみると以下のとおり。
※2019/8/31現在。価格はすべて「税抜」とのこと。

【PSA申し込み】の場合
・レギュラー(申告価格 ~10万):1枚3,000円
 →50枚以上の申し込みで1枚1,500円、100枚以上で1枚1,000円
・プレミアム(申告価格 ~100万):1枚6,000円
・送料:1,500円~(枚数や申告価格の合計値によって変動)
・事務手数料:500円(申込用紙に記載あり)

【MINT鑑定代行】の場合
・レギュラー(申告価格 ~10万):1枚3,000円
 →5枚以上で1枚2,500円、50枚以上で1枚1,800円、100枚以上で1枚1,200円
・プレミアム(申告価格 ~100万):1枚7,000円
・お店に行くための交通費

例えば、リリアナFoil1枚を「プレミアム」の申告価格で出すとした場合。
一見するとPSAに直接申し込んだ方が1,000円安いのですが、
MINT鑑定代行を利用すれば送料・事務手数料がかからないため、
(交通費が高くない限り)合計額としては安くなります。

「レギュラー」の鑑定についても、MINT鑑定代行ならば
5枚以上で価格が下がる、というのも大きな利点だと思います。

2.梱包の手間がかからない
PSAに直接申し込みをする場合、以下の手順書にあるとおり、
自分でいろんな道具を用意して梱包作業を行う必要が生じます。
https://www.psacard.co.jp/Content/pdf/PSA-Japan-How-to-Submit-2019.pdf

一方、MINT鑑定代行の場合はお店が用意してくれる専用ケースに
その場でカードを入れれば良いため、手間をかなり省くことができます。

3.お店の人に相談しながら申し込みできる
今回が初めての鑑定申し込みである私にとって、
いかに手順や見本用紙がホームページに載っているとはいえ、
やはり申し込みの際のミスは心配です。

お店にカードを持って行ってその場で手続きをする形式なら、
店員さんにその場で質問や相談をすることができます。
その方が自分としては安心感があって良いかな、と考えました。

※一方、以下のようなケースに該当する人は、
鑑定代行を利用せず直接申し込みを検討した方が良いかもしれません。
・代行を受け付けている店舗が近くにない
・一度に大量の鑑定を申し込む(特に「レギュラー」が50枚以上ある場合)
・「プレミアム」のカードを同時に4、5枚以上申し込む

3.事前調査~カード選びと、必要な情報の推測~

鑑定代行の利用を決断した後は、鑑定に申し込むカードを選びました。
せっかくの機会だし、リリアナ1枚だけというのもな…と考えた私は、
「レギュラー」のカード6枚もあわせて鑑定に出すことにしました。

それから、代行サービス申込書を見て必要そうな情報を推測。
http://www.mint-web.co.jp/pdf/psa-applicationform-r.pdf

この時点では「クオリファイヤ」とか「ミニマムグレード」とか
何となくの意味しか分かっていなかった単語もあったのですが、
その辺は申し込みの際にお店の人に聞けば良いと考え、
以下の情報だけスマホのメモ帳にまとめておくことにしました。

・カード名(日本語名、英語名のフルネーム)
・カードの収録セット名(例:灯争大戦)
・収録セットの発売年
・カード番号(カード左下に書かれている通し番号)
・申告価格をいくらで出すか

例えば、リリアナについては以下のように情報をメモしました。

・戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana,Dreadhorde General
・灯争大戦(2019年)
・カード番号 97
・申告価格:xx万

発売年についてはPSA公式の「鑑定分布データ」を見て、
収録セットの名前がどの年度の欄にあるか、で判断しました。
※例えば、灯争大戦(War of the Spark)は2019の欄にあったので2019年。

申告価格については、晴れる屋やBIG MAGICなどの
大手通販サイトの販売価格を見て、それに近い額で見積もりました。

4.当日確認~お店に電話して聞いた事~

自分なりに色々調べてから迎えた次の休日。
受付可能日時は「ご来店前に店舗に確認してください」との事だったので、
私もMINT新宿店さんに電話をして、受付可能か聞いてみました。

すると「はい、可能ですよ」と明るく返事をいただけました。

その他にも、電話ではいくつかの情報のやり取りがありました。

・「持ち込み予定のカードの種類」について聞かれる
 →「MTGです」と答えたところ、言語についても聞かれました。
  どうやら、受付可能なのは英語版か日本語版のみで、
   日本語版はミラディン以降のカードのみ対応可だそうです。

・持ち込み予定のカードの発売年度と申告価格については、
 事前にまとめておいてもらえると手続きがスムーズだと説明を受ける
 →これを聞けて「調べておいてよかった」と感じました。

そして、この日のうちに来店予定であることを告げて通話を終えました。
店に行く前に確認したのは正解だったと、改めて思い返しています。

なおMINT新宿店さんは、Twitter(@mintshinjuku)でも
鑑定代行の受付可能日時に関する情報を発信しています。

5.鑑定依頼~大切なカードを引き渡すまで~

電話をしてから数時間後、私はカードをもってMINT新宿店さんへ。
いよいよ、大切なカードを鑑定に出す時がやってきました。

ちなみに、持参したのは鑑定に出すカードと代行費用(現金)のみ。
それ以外のものは、特に手続きでは使用しませんでした。

鑑定依頼の手続きは以下の流れで進みました。

1.店員さんに話しかけ、鑑定代行を依頼したい旨を伝える
→すると、カードを用意して待つよう言われました。

2.代行サービス申込書をもらい、規約を読んで同意の署名をする
→特に大事だと思ったのは「代行店は紛失の責任を負わない」という点。
 要するに、代行店からPSAにカードを送る間での輸送事故については
 一切の保証がきかない、というリスクがあるという事です。
 (PSAに渡って以降の輸送事故は、先述のとおり保険があります)

3.住所・氏名・電話番号・返送サービス有無を記入する

→「返送サービス」とは、鑑定後にPSAから店舗に返ってきたカードを
 自宅まで送ってくれるサービスとのこと。ただし、ここにも保証は
 つかないため、可能なら直接店舗に取りに来てほしい、との事でした。

4.お店で専用ケースをもらい、鑑定に出すカードを自分の手で入れる

→ケースに入れる前、スリーブは「透明スリーブ一重」にする必要があると
 店員から説明があったため、余分なスリーブを外す作業から入りました。
 なお、専用ケースに入れる作業は店員には手伝ってもらえません
 そこでカードに傷をつけてしまうと大問題になってしまうためです。

5.申込書にカード情報を記入

→その際、店員さんから受けた主な注意点は以下のとおり。
 ・英語版カードについては、商品名(収録パック)も英語で記入する
 ・Foilの場合、カード名の後ろに(Foil)とカッコ付きで追記する

6.ミニマムグレード、クオリファイヤについて要望があれば記入

→それぞれ、以下のようなものであると店員さんに教えてもらいました。
 私は今回はどちらも要望を記入しませんでした。
 ミニマムグレード:ここで指定した点数に満たない評点となった
 カードについては、点数も専用ホルダーも付かない状態で返ってくる。
 しかし鑑定料は取られるため、指定する人は基本ほぼいないとか。
 クオリファイヤ:変色や枠ずれなど、PSAの評点とは別の欠点。
 それが見られる場合、「9 OC」のように点数とは別枠で表記されるが、
 「クオリファイヤなし」指定時は、代わりに減点評価として扱われる。

7.代金を支払い、申し込み控え用紙を受け取る

→他にも、カードが返ってきた際は電話で連絡をくれることと、
 返ってくるのは恐らく11~12月になる、という説明もありました。

これで、私のカードは私の手元をいったん離れました。

記入がスムーズにいったからというのもありますが、
手続きが完了するまでには30分もかかっていなかったと思います。
思っていた以上にすんなりと、依頼を終えることができました。
店員さんも気さくな方で、非常にやりやすかったです。

6.まとめにかえて~私が感じた3つのこと~

長々と語ってしまいましたが、最後に「鑑定」というものについて、
この一連の出来事のなかで私が感じたことを3つ挙げてみます。

1.鑑定に出す前の検討や調査は重要
鑑定について検討する中で、鑑定の意義や依頼方法、かかる費用など、
私がそれまで知らなかった情報にたくさん出会えました。

また、鑑定に出すことを決断した後も、
「そういえば、このカードって何年前の物なんだろう」とか、
「実際、今は何円ぐらいで取引されているのだろう」とか、
普段私が意識していない点について調査したのは、新鮮な経験でした。

そもそも鑑定に出すのかどうかも含めて事前にしっかり考えるのが重要で、
そのための情報集めも同じく重要だと、私は強く認識しました。

2.鑑定にはリスクを受け入れる気持ちが必要
特に、店舗で手続きをする際に感じたことがこれです。

わずかとはいえ、事故等でカードは返ってこない可能性があり、
状況次第ではその保証すら受けられないこともある。
依頼する人は、その点をちゃんと受け入れる必要があるのです。

カードを専用ケースに入れる作業を自分でやるという部分にも、
「カードは提出の瞬間まで責任をもって自分の手で扱う」という
重要な意義が込められているのかな、と思ったりもしました。

3.意外と手軽だし、楽しさもきちんとある
これだけの文章を書いておいて説得力があるのかは疑わしいですが、
鑑定依頼のプロセスは割と分かりやすいように組まれており、
その気にさえなれば意外と手軽にできるものなんだな、と感じました。

また、カードを手放した直後は一瞬だけ不安にもなりましたが、
今はカードが立派なホルダーに入って返ってくる日が待ち遠しいですし、
どんな評価が付いて返ってくるのかが楽しみで仕方ありません。
気長に待つことを楽しめる人には、特に向いているように思います。


以上、ちょっとした奇跡から始まった私の鑑定依頼に関する記録でした。
鑑定結果が戻ってきた際は、それも改めてnoteに書いてみるつもりです。
(あまりの結果の悪さにショックを受けた場合、その限りではありませんが…)

もしこれを読んでPSA鑑定に興味を持った方がいらっしゃいましたら、
お気軽に鑑定依頼にチャレンジしてもらえると嬉しいです。
先ほども言ったとおり意外と手軽ですし、良い思い出になると思います。

ここまで読んでくださった皆様、お付き合いありがとうございました!

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