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【MTG】【備忘録】3年半ぶりのPSA鑑定依頼から考えた、3年半前との変化
0.前回の記事と今回の概要
初めましての方は初めまして。ミッサーと申します。
約3年半前、MTG(マジック・ザ・ギャザリング)のカードを
PSA鑑定依頼した際、備忘録として初めてnoteを書きました。
→【MTG】【備忘録】PSAに鑑定を依頼してみました。
そして2023年3月、個人2回目のPSA鑑定依頼を行ってきました。
前回と同様、MINT様の受付代行サービスを利用しての依頼です。
その手続きについて、3年半前とは異なる点も色々あると感じました。
そこで今回、私が感じた前回との違いを備忘録として残しておこうと思い、
3年半ぶりにnoteを書いてみよう、と思った次第です。
※以下、2023/3/12時点の情報をベースに、個人の所感を記載しています。
ご自身のカードをPSA鑑定依頼に出すことを考えておられる方は、
PSA公式や鑑定依頼サービスに関する最新情報をご自身で調査いただき、
本記事の内容は参考程度にとどめておくことをおすすめいたします。
1.比較点①:予約と書類記入について
詳細手順はMINT様のサービス案内ページに記載している通りですが、
「最初に電話で来店予約を取る」点は、3年半前と同じでした。
ただ、鑑定依頼の際に記載する申請書類の記入については、
3年半前の「来店時に、その場で用紙を受け取って手書きで記載」に対し、
今回は「来店前に、オンラインの事前申請フォームから記入」でした。
(事前申請フォームはMINT様のサービス案内ページにリンク有)
オンラインで事前記入できる部分を記入するシステムにしたことで、
来店後の手続き時間の短縮、というメリットがあるように感じました。
ただ、鑑定依頼経験があった私は事前申請フォームも難なく書けましたが、
全く初めての人は専門用語も多くて混乱するかも、とも想像しました。
事前申請フォームのページには記入例リンクや項目説明がありますので、
電話予約の前に何となくでも眺めておいた方が良いかもしれません。
それでも心配な人は、フォーム入力にかかる時間を長めに見積って、
余裕をもって記入が終わる日時で予約する、などしても良さそうです。
2.比較点②:料金について
2-1.料金表
2021年以降、PSA鑑定自体の料金が大きく変わったイメージがありますが、
当然それに伴い、MINT様の代行サービスも料金は大きく変わっていました。
以下、それぞれの料金表(申告価格100万円以下の範囲まで)です。
※MINT様の受付代行サービス料金の比較です。
PSA日本支社に依頼する場合や他の代行サービスを利用する場合、
かかる料金は異なります。(ここでは取り上げません)
【2019年8月】の依頼時
・レギュラー(申告価格 ~10万):1枚3,000円
→5枚以上で1枚2,500円、50枚以上で1枚1,800円、100枚以上で1枚1,200円
・プレミアム(申告価格 ~100万):1枚7,000円
【2023年3月】の依頼時
・レギュラー(申告価格 ~5万):1枚3,960円
※枚数による割引サービスは無い模様
・XP(申告価格 ~25万):1枚6,600円
・スーパーXP(申告価格 ~100万):1枚27,500円
(※申告価格:依頼者が記入する「このカードは1枚~円です」という額
PSA側の落ち度により鑑定対象のカードが紛失した場合、
申告価格とPSA調査の市場価格のうち、低い方の額で補償される)
3年半前と比べると、申告価格が100,001~250,000円である場合を除き、
鑑定料が値上げされている事が分かります。
特に申告価格が25万を超えるようなカードは、3年半前のおよそ4倍です。
鑑定が持つ大きな意味の1つに「鑑定済カードの市場価値向上」があり、
その効果は元々の市場価値が高いほど大きい傾向があると思われます。
恐らくその点を踏まえて、PSA側は価格改定を実施したのでしょう。
(市場価値が高いほど鑑定の責任が重くなる、という側面もありそう?)
2021年頃から言われてそうですが、割と強気な価格改定とは感じます。
とはいえ、実際には市場価値が25万以上のカードは極めて限られますし、
変に気にしすぎなくても良いのかもしれません。
2-2.コース変更と手数料
ただ、特に申告価格を「5万円近く」か「25万円近く」で出す予定の場合、
コース変更の可能性については気にしておくべきだと感じました。
どうやら、鑑定に出したカードが高いグレードとみなされたときなど、
例えば申告価格3万で出したカードでも「PSA的には市場価格6万で扱う」
という理由で、PSA側で鑑定コースが変更される場合があるそうです。
当然、この鑑定コースの変更は料金に影響しますが、
MINT様に依頼したカードにコース変更が発生した場合、
コースの差額支払いに加えて変更手数料1,500円が発生します。
これは推測ですが、PSA日本支社に直接依頼する場合は料金後払い
(=請求が来るのは、鑑定が終わりコースが確定してから)なのに対し、
受付代行サービスでは受付時点での前払いであることから、
コース変更時にMINT様にリスク(差額の肩代わりなど)が発生するため、
それを加味して手数料を取るという事なのだろうと思います。
何にせよ、「依頼予定カードはコース変更の可能性があるか」についても、
例えば鑑定済カードの取引前例があるなら調べるなどして、
きちんと考慮した上で申告価格を考えた方が良い、と理解しています。
3.比較点③:依頼~返送の期間期間について
3年半前は依頼から3か月で返送されると説明があり実際その通りでしたが、
今回は「8か月後予定、さらに遅れる可能性もある」と説明を受けました。
確定情報ではありませんが、以下のような理由が想像できます。
・ご時世的に、3年半前よりアメリカへの空輸が難しくなっている
・PSA鑑定の注目度向上により、日本からの鑑定依頼件数が増えている
・PSA日本支社の鑑定受付期間が不定期(数か月に1回)になっており、
依頼が一時期に集中する状況が生まれている
特に3点目については、「受付代行されるタイミングが限られている」
という部分でも、3年半前とは大きく状況が変わっていると感じました。
(3年半前は、あまりタイミングを気にせず鑑定依頼できた印象です)
※「アメリカに直接依頼する」等、返送まで期間が短くなる依頼方法も
調べればあるそうですが、今回の私は検討から外しています。
4.比較点④:店舗にて受けた説明について
店頭での手続きそのものについては、事前申請フォームを除き、
多くの点が前回と変わっていませんでした。
提出用カードセイバーにカードをしまう作業を
(責任をもって)自分で行う点も、3年半前と同じでした。
MINTの店員さんは、今回も丁寧に対応してくださいました。
しかしいくつかの点で、前回以上に「丁寧かつ慎重な」対応が
増えたり変わったりしているように感じました。
以下、印象に残ったポイントを書いてみます。
4-1.「クオリファイヤ」の記入に関する念押し
申請フォームには「クオリファイヤ」という項目があります。
「クオリファイヤ」とは目立った欠点を意味する言葉で、
例えば「枠ズレはあるが、それ以外は10点満点中9点」の場合、
「9 OC」と欠点の略称付きで結果が印字される、というものです。
これについて、オプションで「クオリファイヤなし」が選べます。
「なし」にした場合、目立った欠点があってもラベルには印字されず、
代わりに1点ないし2点の減点評価として扱われることになります。
(上記例の場合、「9 OC」ではなく「8」か「7」で印字)
私は最初「クオリファイヤあり」でお願いしたところ、
店員さんから「それで大丈夫ですか?」と念を押されました。
いちおう理由を伺ったところ、クオリファイヤが印字された場合は
「書かれている点数よりは状態が劣る」とみなされるため、
(クオリファイヤ付は)あまり人気がでない、と説明してくださいました。
私は(なるほど、今は市場に出すことも考えた説明をしてくれるのか)と
納得しつつ、10秒ほど考えて結局「クオリファイヤあり」を選びました。
※市場に出す時は不利になるかもしれないものの、コレクション的には
欠点付でもそれはそれで良いと思える、という私の感覚を優先しました。
4-2.鑑定時の過失による補償の説明と、現状の写真撮影
申告価格に関する一通りの説明を受けた際、店員さんから
「鑑定中にカードが傷ついて評価が下がった場合も補償されることがある」
と口頭にて説明を受けました。
その際、「TCGのカードは薄いため鑑定時にも比較的キズが付きやすい」
とリスクを話してくださった点も印象に残りました。
さらに、「鑑定時に状態が悪くなった場合にそれを証明するために、
現在の状態を撮っておいた方が良い」とおすすめされました。
その説明を受けて撮った写真のうち1枚が以下です。
![](https://assets.st-note.com/img/1678629195053-1ihKuhRN1Q.jpg?width=1200)
5.まとめにかえて
こうして3年半前と比較してみると、改めて「色々変わった」と感じます。
しかしもう1点、「私以外に受付代行の利用者っぽい人を何名か見かけた」
と言う部分も、大きく違ってきていると感じました。
思い返すと、3年半前は受付代行の電話予約を当日の午前中にして、
わりと「いつでも大丈夫ですよ」と言う感じで予約が取れました。
一方、今回は金曜日に「土日で受付可能な時間はありますか?」と聞き、
「割といっぱいで、空いているのはこの時間とこの時間ぐらいです」と
案内を受けた上での予約でした。もうこの時点で、雰囲気が違いました。
金額・返送までの期間・店舗での説明・そして予約。
変化点を総合的に見ると、PSA鑑定そのものの熱が高まっていることや、
そうであるが故に、付きまとうリスクを受け止め慎重に対応する姿勢が
依頼者にも代行業者にも一層求められること、などが感じ取れました。
正直な感想として、「鑑定により価値を高める」という側面が
3年半前に比べて広く注目されるようになって色々と変化が起きた結果、
「気軽さ」という部分は多少犠牲になっているのかも、という印象です。
実際、私もコレクション性という一面だけで鑑定依頼するカードは選べず、
「市場価値的に、鑑定する意味がどれ程あるか」を少し強く意識した結果、
依頼を見送ったカードが何枚か出ることになりました。
ですが、鑑定依頼したこと自体の感想は3年半前と同じで、
「考える機会にもなったし、鑑定依頼してみてよかった」でした。
ついでに、自分が3年半前に備忘録として残していたnoteを、
今回の比較対象として活かせた点も結果的に良かったな、と感じています。
PSA日本支社の依頼受付が不定期である点もあり、
私が3回目のPSA鑑定依頼を今後出すかどうかは、正直なところ未定です。
でもその時があるなら、2度の経験が良い形で活きてくれるだろうと信じ、
その日のためにもこうして3年半放置していたnoteを書いてみた次第です。
ここまで読んでくださった皆様、お付き合いありがとうございました。
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