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光が、弧を描く瞬間(前編)

 いちジャス民による、WEST. DOME TOUR AWARD ~10th Anniversary~ 東京ドーム公演を経てのレポ、というより感想です。めちゃ長になってしまったので、MC前までの前編になります。


OP

 アリーナツアーと打って変わって大分しんみりしっとりした映像。ええじゃないかカラオケでホカホカになった会場が一旦「しん」となって、Rainbow Chaserのインストに乗せて7人が草原を歩いていく。その順番、泣いた。
 足元には2014のラインが引かれ、そこから1年ずつラインが書いてある滑走路に立ち、横並びで歩き出す。その横には、これまでリリースしてきた楽曲のMVで歌い踊る姿がちらちらと映る。ほんの一部分だけでもあの曲だって分かる衣装たち、WEST. 、いや、ジャニーズWESTのこれまでたち。そうして最後に2024のラインに立ち、2025、2026…と続いて、終わりの見えない滑走路をまっすぐ歩いていく7人。気が付くと、真っ白なスクリーンに映し出される、本物の7人のシルエット。もうこの時点で涙でべしょべしょ。まだ本編始まってないなんて…。

1.証拠

 バンドコーナーの1曲目や締めに持ってきていた 証拠 を、ライブのど頭に持ってくる。セトリをただ見ただけだと、最初から盛り上げていくぞ!という心意気なのかな、と思うが、実際観たら全然違う。真っ白なスクリーンに映し出される、七色の「証拠」の文字と、7人お揃いの上下黒のスーツ姿。「頑張っている証拠だよ」「間違ってない証拠だよ」、これは、10年やってきたことの証拠を、これからここに示すよ、って意味での、セトリ位置なんだろうなとか、思ったり。

2.AWARD

 でもしっとりした雰囲気はこれで終わり。私、何回みてもどんなライブでも、この事務所の方達の早着替えが理解できない速さで本当に意味が分からないのですが(おい)、この早着替えは本当に本当に本当に意味が分からない。みんな黒スーツだったじゃん。アリーナツアーから引き継がれた赤の衣装、全身全部、あの短い時間でどうやって着替えてるわけ?中に着込んでいたにしては、黒スーツが特別 膨れているようには見えないし、簡単に脱げるものなんだとしても速すぎる。淳太さんとか、マントいつ付けてるの?衣装解説待っております。夢があるな…。
 ここで仕切り直して、一気に祝祭モードに入っていく感じ、上手いなぁ。あとやっぱり赤の衣装好きだなぁ(衣装の話から逸れなさい)。

3.Toxic Love~6.We are WEST!!!!!!!

 アリーナツアーのセトリにサマドリ、ズンドコを加えて、ライブ定番!な盛り上がり。アリーナツアーの時も思っていたけど、会場全体の使い方が上手い。ムビステで移動してきて、外周とアリトロを使ってぐるっと会場中を巡ってメンステに戻る。この時点で既に後方の席でもこっちに来てくれた!って気持ちになるから、置いていかない構成が上手いんだろうなぁ。
 トキラブのりゅかみラップ、神山さんがずっと上目のキーで歌い上げてて、血圧グァ~なるのを感じた。最高アレンジ。桐山さんの落ちサビフェイクも丁寧で綺麗で伸びやか。安心感しかない歌声、ドーム中にしっかり響いてた。
 サマドリの水泳タイム、神山さんが犬かきしたり浮き輪したり可愛かったし、その後小瀧さんはおふざけしていて微笑ましかった。

7.Beautiful

 別名、藤井流星で地震が起きる曲。アリーナツアーでも相当凄かったけど、藤井さんご自身もいい意味で調子乗っててとても気分がよい。何パターン抜かれても全部お顔が綺麗だから全部ときめき。リアルに会場が揺れてた。もっとやってください。

8.アカツキ

 Beautifulからの繋ぎがいいなぁ。Beautifulの時もMVにある水色のクリスタルみたいなやつがバックの映像のキーになっていたけど、アカツキはその名の通り暁が真ん中に映し出される。バックの映像の使い方、上手い。というか、アカツキに関してはもはや聴けて嬉しい。

9.サムシング・ニュー~10.きみへのメロディ

 サムニュはもう、言うまでもない。ライブでやる定番みたいになりつつあるけど、改名後のFC動画で歌ってくれたことを踏まえると、29日のサプライズはなんか情緒がおかしくなりそうだったし、映像、あの花はジャスミンだったよなぁ…。ペンラの名前とも掛かったきみメロは、Beautifulから一貫して切ない愛みたいなものをしっとり、でもまっすぐに歌っているようでうわぁ〜〜〜んとなっていたし、瞬く間にリフターに乗るメンバーに合わせて七色に変わるペンラの海も綺麗だった。ドームだとより圧巻。生歌強いよねぇ~…終始、綺麗!綺麗!

11.ONI-CHAN

 はい、来ました、ユニットコーナー。京セラの時からセトリは踏んでいたのでこの後の曲の存在を分かっていて、この時点ですごい動悸がしてました。それは置いといて、りゅせじゅんって並ぶと今の髪色髪型も相まって、骨格そっくりだし顔小さくて足長くてほっそ〜〜〜マント似合う〜〜〜きゅるきゅるピンクの王子様衣装も似合っててそっちにばかり意識が行ってしまった。「でもお兄ちゃんは~」のところで2人がギュッと向かい合うところ、ぶつからないの凄いしにやにやしつつも歌い切るのとか、冷静に聴くとしっかりトンチキだけど、それを全力でやるお兄ちゃん、頼りになります。私はどっちもでお願いします(贅沢)。
 乗り越しラブストーリーへの曲振りも上手かった。ママチャリアイドルとお料理お兄さん、はたまた、乙女座でキュートな2人、アドリブ強い。

12.乗り越しラブストーリー

 これさぁ…。ピアノと三線と、きりしげ2人の声ってなんでこんなに合うんだろうね。この2人ってパブリックイメージ的に、歩くバイブスと綺麗なジャイアンとか言われるくらいだし、メンカラ赤とオレンジだし、情熱的なイメージが多いのでは?とは思っているけど、この曲に乗せるとすごく分かる、2人ともとてもとても心が繊細。それぞれのソロ演奏も綺麗だったし、丁寧で繊細な2人の声と演奏が本当に好き。個人的に、桐山さんが三線弾きながら片脚ゆらゆらさせていたのが好きだった。
 ここの曲振りも面白かった。重岡さん普通に側転上手くて、そりゃ基礎体力この人バケモンだもんな…と思ったが、ブリッジこんなにすると思わなかった、30日は大分後半までブリッジ引き摺られていたし 笑。横にいるのが桐山さんで、どうにか捌いてくれるっていう安心感もあるんだろうなぁ、勝手な想像。アクロバット、10年経っても出来るって本当に凄いよね。

13.GOD DAMN

 (長くなります。笑)AWARDの楽曲投票、あったじゃないですか。その選択肢にユニット曲が普通にあったので、当たり前のようにGOD DAMNには投票していたが、まさか、本当にこういう形で叶えてくださるとは、という感じ。オタクの妄言みたいな感覚で、叶うわけないよね〜〜〜だって、ユニットなんて組み合わせ沢山あるから、必然的に何曲か選ぶとメンバーによって披露する曲数に偏りが出てしまうし、衣装とか、コンセプトとか、何より、振り付けとか…。GOD DAMNに関しては本当に、あの時だから出来たもの、あの時だから輝いていたもの、だから、あれを生でもう一度観たいだなんて言うのは2人に申し訳なくて、とてもとても。自分もバク転出来るようになってから言うか…とか思いながら器械体操はてんでダメなのですが。それが蓋を開けてみたら、なんとびっくりセトリ入りしている。しかも、レポによれば衣装も、アクロバットの振り付けも、歌のキーも、パフォーマンスする場所も当時と同じ。京セラ後に出たレポのその字面だけで既に情緒がおかしくなってた。生で観てしまったら…聴いてしまったら…自分がどうなるんだか、楽しみというよりも怖さまであったかもしれない。
 いざ、実際に観てみて、なんというか、確かにこの目で2回観たものの、ずっとあれは本当なのか、本物のGOD DAMNなのか、いや本当だろと分かりつつもふわふわした感じ。WESTivalの円盤を擦り切れるほど観て、その様子に憧れて、アクロバットの技を決める度にひらひら舞う赤と青のガウンが綺麗でしょうがなくて。神山智洋と、濵田崇裕、この2人を推したい、その決め手だった、大事で大好きな曲。本当に生で観たんか…?(観てます)ペンラを持つ手がぶるぶるに震えて、2人のうちわを握り締めて、1秒たりとも、歌う2人の表情から舞い踊る衣装のその先まで、何ひとつも見逃すものかと目をひん剥いて観てた。気が付いたら、相打ちの格好になって真っ暗の中を履けていく2人。その後ろ姿でさえも、綺麗だった。私がずっと、振り付けが変わってでも観たいと願ってやまなかったそれだった。お前はちゃんと生きてる? その問いかけに答えられる人間であらねばと、思っています。身体的に限界もあっただろうに、特に濵田さんはアリーナツアーでの捻挫もあった中で、8公演やろうと決めて、怪我なくやり切って下さって、本当にありがとうございました。

14.Terrible~15.Lovely Xmas

 シンメっていいよね〜〜〜!!!となった2曲。Terribleはもう、脚長!スタイル!という感じ。そして思った、炎の特効使うのここなんだ!?いや、とてもとてもいいんだけど、ここなのね藤井さん…!ツインタワーのユニット曲に掛ける熱を共に感じてました。2人のダンスがそれぞれ抜かれるところ、小瀧さんの真面目さと、藤井さんの豪快さがそれぞれ出ていて非常によかった。手脚長い人ってダンスのバランスを綺麗に見せるの難しい(はず)だろうに、2人の振りの揃い具合がツインタワ~~~!!!という感じ。
 ラブクリ…真夏のクリスマス…もうずっと離さないから…はぁ。衣装から何から可愛い。登場で抜かれる時、重岡さんのぎこちない感じと、対称的な神山さんの振り切った可愛い感じ、最高にシンメ。後半で全員になるところ、プレゼントボックスから出てくる配置が、きりはまが前列なのとてもよいと思いました、なんとなく。29日は桐山さん、30日は濵田さんからの横取り小瀧さん。なんかもうずっと7人でわちゃわちゃしててくれ、頼む。

16.あなたへ

 お守りお薬の歌。真ん中で自慢げにギターをかき鳴らす神山さんと、立ち位置フリーになった瞬間その周囲を取り囲むメンバー。神山さんのギターってすごいよね、全然楽器わかんないけど。でも以前サマソニに無理矢理、ギターやってる弟を連れて行った時に「神ちゃんのギターやばい」、って言ってたし、多分本当。それを自慢に想っているんだなってすごくわかるメンバーの歌い方と立ち回りにほくほくしながら、歌詞のひとつひとつがじんわり暖かくて、受け取れて嬉しいな、と思った。29日、濵田さんが後半ずっっっと神山さんのギターの手元をガン見してて、最後にはギター触ってしまうという。演奏後には、濵田さんだってギターが弾けるのに、すっげぇよ!ピロリロリロって!と嬉しそうに褒めていて、最高にはまかみでした。これからも2人のギターが聴きたいな。
 神山さんご自身で、自作曲の中で一番好きと言っていたけど、どの曲も好きな中で確かに、神山智洋のここまでの集大成感ある歌でとっても好き。神山さんって真面目だし、気遣いとても出来るし、考えてみたらご自身が「ガチガチの心」だったり、「肩肘張って」たりすることもあるんじゃないかなぁ。私たちに向けてくれた言葉を、そっくりそのままあなたにも返したいよ、と思いながら緑のペンライトを振ってた。
 あと、他の曲でもそうだけど、水の演出あまりにも良すぎませんか…。この時バックの映像が神殿みたいなやつで、より、噴水みたいな、綺麗…こういう水の使い方するの、シンプルでめちゃくちゃ良い演出だけど意外に光や炎の方が多い気がして、藤井P~!となった。

17.まぁいっか!

 やると思ったよ〜〜〜!でも振り付け覚えるのは完全に諦めていたので踊れませんでした、失格ですね。CDは沢山予約してます。ロックも勿論だし、色気ある曲も、可愛い曲も歌えちゃうWEST.だけど、やっぱりこういうポップスが似合うなぁ。あと、YouTubeにはダンスフルバージョンは無いので、全体のフォーメーションが観られて嬉しかった。はまこたのアルプス一万尺みたいなやつ、可愛かった。


長くなりすぎたので、この続きは後編へ分けて載せます。・*・:≡( ε:)

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