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コロナ禍での韓国ソウル出張(往路)

約9ヶ月ぶりにソウルへ出張します。所定の手続きを経て許可が下りれば、韓国入国後2週間の隔離の免除を受けることができますが、手続きが非常に煩雑かつ不透明です。そのため、2週間隔離を覚悟の上でスケジュールを組んでソウルに行きます。

普段は、羽田-金浦線を利用していますが、さすがに便がなく、アシアナ航空とのコードシェア便の成田-仁川線で移動します。また、普段は出発1時間前に空港に行くものの、何が起こるかわからないので、余裕を持って3時間前に行くことにしました。

家から成田空港まで

東京駅から成田エクスプレスに乗る予定でした。ネットで時刻表を調べると、午前9時発のNEXがあります。東京駅でチケット買ったり、駅弁買ったりする時間を考慮して、東京駅に8:30頃到着。 

券売機でNEXを買おうとしたところ、次の列車が18:20発?? 今の時刻8:35くらいなのに? 故障しているのかと、あれこれ販売機を操作しても結果は変わらず。改札の駅員さんに聞いてみたところ、ダイヤを調整していて、夜まで列車はない。行くとしたら、普通列車で行くしかないとのこと。時間を調べてもらったら、次の列車が9:20発で、成田空港到着が10:45。これは、きつい。

ということで、急遽バスに乗ることに。八重洲口バス乗り場7番から出ているというので、そっちの方に向かっていたところ、「成田空港行きバス、発車します」とのアナウンスが! ダッシュでバスに向かい、飛び乗るようにしてギリギリセーフ。8:40発9:45着のバスに乗ることができました。

座席は半分くらいの入り。思ったより乗客が多い印象です。そのうち、ほとんどが第3ターミナルで下車。第1ターミナルまで残ったのは自分を入れて2人のみ。

成田空港にて

早く着きすぎて、チェックインカウンターもまだ開いていない。朝ごはんでも食べながら待っているかとビルの中を歩いたものの、お店がほとんどやっていない。飲食店は、マクドナルドと寿司屋だけ。半分以上の飲食店は休業。休業していない飲食店も時短営業という感じです。チェックインロビーも飲食店街、土産物店街も人が閑散としています。

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チェックイン〜荷物検査〜出国審査

寿司屋でのんびりしたあと、いよいよ出国手続きです。どんなに面倒臭いことになっているのだろうか、ワクワクドキドキです。

まず、チェックインカウンター。おでこにレーザーか電波か何かを当てる機械で体温測定。発熱していないことを確かめられた上で、列に並びます。列といっても4-5人程度。開いている窓口が3−4箇所。特段、普段と変わることなく荷物を預け、搭乗券も発行されました。 少し拍子抜け。

次に、荷物検査。開いてるのは2レーンのみ。自分以外は一人だけ。超ガラガラ。こんなに空いている荷物検査は初めてかもしれない。久しぶりだったこともあり、カバンからPCを取り出すのを忘れ、再検査に。。慣れてたはずの手順も半年以上やらないと忘れてしまうものだなあ、とやけに感心。それ以外は、特に変わることなくスムーズに通過。若干、拍子抜け。

最後、出国審査。階段を降りて出国検査場へ。あの広い空間に2-3人の人しかいない。開いているの1レーンのみ。「マスクを外して顔見せてください」と言われた以外は、いつもと全く同じ。いや、人が少なすぎて不気味。写真を撮れないのが残念。で、あっという間に通過。全くの拍子抜け。

結局、万一に備えて3時間以上も早く空港に到着したものの、むしろいつもよりもスムーズに出国手続が完了してしまいました。

ANAラウンジは1箇所だけ解放。普段は、ダイヤモンドじゃないと入れない方のラウンジ。得した気分になるが、寿司屋ですでにビールを飲んで、腹一杯に食べてしまったので、ここではコーヒーのみ。ラウンジが開いていることが分かっていれば、寿司屋には行かなかった。ビール、タダで飲めるし。。ラウンジ内も人がほとんどおらず、とっても静かです。コーヒーカップを触ろうとしたら、その前にアルコール消毒をしてくださいということで、スタッフの人にシュッシュとスプレーされました。

搭乗手続〜着陸まで

搭乗手続きもいつもと変わりがありません。

飛行機に乗ると、CAさんが防護服とゴーグルをしていたのが印象的でした。1月下旬の最後の韓国出張の際、コロナが拡散し始めていた時ですが、CAさんがマスクもせずに対応していたのを思い出しました。それを思うと、隔世の感があります。

機内は、約3分の2くらいの混み具合。思ったよりも多い印象を受けます。片側3列ずつの小さな機体ですが、それぞれ左右に2人ずつ座っているという状況です。機内食もいつもと同様に出てきました。自分は食べなかったので、中身がどうなっているかは分かりませんでした。

機内食の後片付けが終わると、入国必要書類が配られます。通常は、税関申告書だけですが、今回はそれに加えて、「健康状態質問書」と「特別検疫申告書」の二つの書類の記入が求められました。

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その後、特に変わった様子もなく、15:45に着陸。

着陸〜空港出るまで

いよいよメインイベントです。入国者はほとんどいないにも関わらず、空港を出るまで約1時間くらいかかりました。 

まずは、検疫所で黄色い紙の検疫質問票が回収されます。簡単な質問応対もします。一人一人丁寧に進めているため、並んでいる人は少ないものの、なかなか前に進みません。検疫所を通過すると「検疫確認証」という証明書みたいなものを渡されます。

次に、スマホに「自家隔離者安全保護アプリ」というアプリをインストールするように支持されます。このアプリをインストールした画面を係員に見せないと次に進めません。約15人くらいがインストールコーナー(?)でスマホとにらめっこしていました。

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次に「隔離通知書」と「隔離通知書受領書」という書類をさらに記入します。このうち受領書の方は回収されます。この書類に記入した住所の場所に2週間隔離しますということを義務付けるための書類のようです。

最後に、スマホと各種書類を特設窓口の人に提出して、スマホアプリの設定を完了してもらいます。隔離場所管轄の役所と担当者がここで紐付けされるようです。ちなみに、この特設窓口の人は陸軍と書かれた制服を着ていたので、軍隊が対応しているようですね。

これで晴れて入国審査に進むことができます。入国審査、荷物のピックアップ、税関は通常通りでした。入国者が少ないため、あっという間に通過です。

ゲートから出ると、隔離場所への移動手段に応じて、どこどこで待機しなさいとコントロールされます。自分の場合、知り合いが空港まで車で迎えに来てくれていました。が、車を駐車する場所も指定されています。それを知らずに、指定場所以外に駐車したため、やり直しに戻っている間、しばし防護服の人に囲まれて待機です。

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車に乗車後、寄り道したい誘惑にかられながらも、まっすぐに隔離場所へ。アプリのGPS機能で行動がチェックされているので、下手なことができません。

隔離場所にて

↓がアプリの画面。一日2回、体温測定と、咳などの症状がないかの自己診断を入力しなければなりません。写真では大きな丸が青くなっていますが、赤くなると入力をしなければならないという合図になります。噂によると、机の上に置きっぱなしにして放置していると、本当に隔離場所にいるかどうか、スマホを部屋に置いて外出していないかどうかの確認電話が来るようです。ジャイロセンサーの情報を取っているのでしょうか・・・。

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入国日の翌日に管轄の保健所に連絡して、PCR検査を受けることになります。空港で検体を採取すると思っていたので、これは意外でした。


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