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時が経てば経つほどつらいのだとしても

秋めく東京よりこんばんは。

がんのことを、しばらく書いていませんでした。
それはきっと、化学療法を終えて始めたホルモン治療が予想以上につらくて、記事にまとめる気持ちの余裕が全然なくなっていたから、というのもあるのだと思います。
今も気持ちの余裕が出てきた、というわけではないのですが…書けるようになったので少し書いておこうかなと思ったのです。

終わるのかどうか心配だった化学療法は拍子抜けするくらいあっさり終わって、抜けてしまってた髪も生えてきています(これは嬉しくもあり、元の長さにはまだ到底届かないので日々悲しくもある)。
順調、といえばそうなのかもしれませんが、順調と言えるほど気持ちが元気ではないので、どう言葉にしたらいいかはいつも悩みます。

ホルモン治療の副作用について、詳しくはこの記事では省略しますが、心身どちらにも影響のある副作用が発作的に毎日起こっています。紛らわすことは難しく、日々本当に戦いのようです。
来月で手術をしてから1年が経ちますが、治っているという実感は持ちづらく、治療をしている時間が長くなればなるほど気持ちは落ち込んでいくのが本音。

ここにきて尚、わたしは自分のがんを受け入れてはいません。がんに罹患して治療が必要なことを理解はしているけれど、受け入れているつもりはありません。
受け入れてしまって、わたしは今治療中なのだと思った方が楽かな、とは思います。そうして治療に臨んでいる方もいるかもしれません。だけど、わたしは受け入れてしまったらがんと、治療と共存しなきゃいけないように感じてしまう。だから絶対受け入れることはしない、そう改めて思うことにしました。
悲しいこと、受け入れ難いことは生きていればただでさえ起こる。だからこそ、がんばかりに悲しんでいる余力はわたしにはないのです。

タイトルにもしたのですが、がんの治療は時間が経てば経つほどわたしにはつらいです。傷などと違って、時間の経過と共に治っていく、というように感じられないからだと思います。気持ちが折れそうになることは、何度も何度もあります。
そうであっても、楽しくはない治療を続けて(しかも仕事にも復帰して)、日々を生きている。それだけでも自分のことえらいなって、謎の「自分を誉めたい気持ち」が生まれている。

ここまで散々つらいつらいと書いてしまいましたが、つらい気持ちに日々なっていたとしても、一才楽しみがないわけではないし、何も楽しんでいけないわけではない。
わたしはわたしでいていいし(それは所謂ありのまま、ということではないです。これも考えをまとめてまたいつか書きます)、治療に関しては今はやっていくしかない。つらくても頑張れば道は拓ける、とは全然思っていないけれど、やっていけば進むことはできるはず。そう思うしかない、そう思いたいだけかもしれないけれど。

つらくても、負けたくないから立ち上がらなくちゃ。
そういう気持ちで、今は過ごしています。

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