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【観劇】アンナ・カレーニナ

アンナ・カレーニナ | Bunkamura
2023.3.25 大阪府 森ノ宮ピロティホール

自分、俳優のオタクですと再三申し上げておるわけですが、
元をたどれば全部渡邊圭祐氏がはじまりなんです。
この男に沼入りしたのがすべての発端でした。

某最終回でメチャクチャ置いて行かれた気持ちになって
スルーしてた劇場版を見に行って、
鑑賞後マジで何も手につかなくなったのが忘れもしない2019年9月1日。

もともと一癖も二癖もある人間が好きすぎるので、
素の人物像を把握して以降はもう、抗えなかったわけで。
今でも出演作追って、フォロワーと野次りながら応援してます。
愛が歪んでおる。

なので見に行くんですよ、愛知のはしっこから大阪まで。舞台を。
フォロワーの家に泊めてもらって夜中まで酒飲んで寝不足で。
寝ろ。(でも渡邊氏の現場前夜なので逆に正しい姿感ある)(ないよ)

以上余談。長い。

舞台は約4時間の長丁場。
前日の睡眠不足がたたるたたる。

ストーリーについては今更過ぎるので割愛。

さて、自分が地方で地に足つけて生きてる家族の妻(母)なので
リョーヴィンとキティのことは親近感もあり大好きになったわけですが、
(クライマックスの言い合いのことを個人的にバカップル臨月レスバと呼んでいますが、あれがもう本当に好きで好きで…あれができる夫婦は絶対今後も大丈夫だ…)(ただし予定日3週間過ぎたら羊水やべーぞ!?で気は散った)
正直申し上げて不倫をする人間の気持ちってのは一ミリも理解できなくて、
だからアンナの生き様にもあんまり心が動かないタイプの人間です。
でもきっと、勝手をすることなんておそらく一切許されない中で、少しずつ「自分は悪くない、世間体ばかりのアレクセイ(※夫)が悪い、私を好きだと言いながら最優先してくれないアレクセイ(※ヴロンスキー)が悪い、そして私を悪しざまに言う世間も悪い」に認知歪めていったのか…と思うと、哀れではあるな、と。

さらに、こどもこさえるなら離婚成立してからにせえ、と思いつつ、それが許されないから強行突破だったのかな…と思うと
感覚的には親が許してくれない人がデキ婚するようなものなんだろうか、と今思い至るなど。

まあそんなわけでアンナには被害者の性質もあると思ってるんですが、ヴロンスキーはアンナの共犯者、さらに言うなら加害者寄りの立ち位置にいたと思ってるんですよ。
世間知らずの夫人を若さと勢いで搔っ攫って、あとで勝手に後悔してる自業自得人間、というか…
(馬蹴るシーン、衝動性と加害性が見え隠れしてああこいつ全然いい男ではないな、完全に若さと勢いを自分の力と誤認してるだけのツラだけがいい人間だな、ってなって興奮しました そういう役を演る渡邊氏が好きなので…)

あとカレーニンさん全部ド正論すぎて。
思うところは死ぬほどあるだろうに、よくちっちゃいアンナを正しく庇護してくれたなと…

ずっと汽車?のおもちゃを携えてひとりぼっちだったセリョージャが悲しくてならなかった。
おばちゃんちにおいでよ。

そんな感じで、「自分が若さと衝動のある人間だったらもうちょっと共感できたかもしれないな」と思いながら、バビュンと愛知に帰りました。

…というかこれ、『彼女を笑う人がいても』の時も同じこと思ったな…
(新聞社の偉いさんたちの言うことの方が正論だと感じてしまった)
もっと若いうちに見るべきものだったな…無理だけど…

最後に一つ。
2幕冒頭、ヴロンスキー、なんで脱いだ。
あれで完全に目が覚めたよチクショウありがとうございました。
当時の絵描きってそうなんですか???

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