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【今までのこと①】生後4ヶ月に初めての入院

春の昼下がりに産まれてきた娘

娘は2021年の春、昼下がりに誕生した。

出産の始まりは破水だった。夜中に破水し、病院に向かおうと外へ出ると、春や夏の星座が見えていてとても綺麗だった。車に乗り込むと、ナビから「今日は世界宇宙旅行の日です」と流れてきて、星好きな夫と「今日産まれてきたらすごい素敵だね」と笑い合っていた。1番好きなアーティストの誕生日でもあったので「今日産まれたら本当に運命だ……!」なんて思っていたけれど、まあ出産というものはやはり思うようにはいかなくて。結局その日は自然陣痛が来ず、その後丸2日かけて促進剤で苦しみ、娘は誕生したのであった。実にのんびり屋さんな娘だった。

私の出血量が少し多いことと足をつった以外は何事も無い普通分娩だった。ちなみにリモートで立ち会った夫が、陣痛中「足つった!」と苦しむのを見て「足つってる(笑)」と笑ったのは今でも根に持っているので、これから立ち会う予定がある方は気をつけていただきたい。

異変と入院

生後4ヶ月ごろまで、娘は本当にすくすくと育った。発達も月齢通りで、どこに行っても「むちむちでかわいいねぇ〜」と周りの大人を魅了するわがままボディな赤ちゃんだった。

だんだんと初めての赤ちゃんとの生活に慣れてきた頃。娘はまだまだ抱っこじゃないと眠れない時期で、いつも眠くなる時はギャン泣きして不機嫌になるタイプだった。ところがその日は何か様子が違った。

授乳した後に大体寝ていたので、また寝るかなぁとゆらゆらと抱っこ紐で寝かしつけていた。いつもなら眠くなってくるとギャン泣きして、その後落ち着いて眠るという流れだった。しかし、娘はどこかをぼーっと見て静かにしていた。そしてその後、スーッと目を閉じた。新生児の頃の眠り方と似ていたが、その頃の眠り方のパターンとは明らかに違っていて、さらに起こしても目を開けてはぐったりと眠る、という感じだったのだ。心なしか唇の色も悪かった。

寝不足だったのも相まって力が低下し、いつもと違う様子の娘を見てパニックになった私は救急相談に電話したが、うまいこと症状が伝えられず、結果として娘は救急車で搬送されることとなった。

救急車に乗ると、意識がはっきりしてきたのか、いつもとは違う周りの様子に娘はぐずぐずと泣いた。元気はないものの、普段と変わらないように見えた。

搬送されたのは近くの総合病院だった。外来の小児科の先生に診ていただいたが、異常はなかった。病院に着いた頃には娘の様子は別段変わりがなかったので、診察と採血だけで脳波の検査等はしなかった。念のため、その日は点滴を打ちながらの入院となった。

点滴されている普段と変わらない様子の娘を見ていると、ここまで大ごとにしなくても良かったのではないかと申し訳なさでいっぱいになった。

初めての入院の付き添いは、狭いベッド内でまだふにゃふにゃな娘を潰さないように隅で丸まって寝ていたからか、体中が痛んだ。

結局次の日に普通に退院して、私たちは日常の生活へと戻っていった。

(ヘッダーの写真は退院日に自宅で夫に抱っこされる娘)

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