(詩)梯子を外された

転がった命と、揉み砕かれる心
何度も足を取られた
尖った石に素足を裂かれて
止まることが出来なかった

欲しいものは見えている
星として瞬いてる
触れたら壊れる
この瞬間も、命を転がしてる
足で蹴って投げやりに
それでも生きるしか無かった

手が埋まることは無かった
孤独が平気であれと求められたし
そうである振りが出来た

言う通りに生きることを求められた
反抗しながらも最終的には諦めた
ある程度持て余すと
今度は一人で生きろと言われた
私は何のために
結局何のために

自分の為に生きるなんて知らない
そうしたいとも感じない
言うことを聞かない奴は要らないって
そう言われて、捨てないでって
それだけで必死に生きてきたのに
私は何でここに
私は何でここに

望むものはずっと遠くに
手が埋まる日は訪れない

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