(詩)光芒


泣いても助けて貰えない
だから歩いてる
急いでも良い事は無い
だから歩いてる

我慢出来るものは我慢した
我慢出来ないものも諦めた
失くしたくないものは遠ざけた
手が届くと閉じ込めたくなる

自分との会話は毎日している
れこそ腐る程
自分を客観視するのは難しい
如何どうしても自我に邪魔される

己を肯定的に見る難しさは人夫々それぞれ
否定的に見ていると安心する
誰からも期待されないほうが良い
誰にも愛されない方が良い
見捨てられる恐怖には未だ勝てない
自分で自分に出来ないことを、他人なら出来るとは思わないことだ

歳をとると、諦めるのが上手くなる
自分を納得させるのが上手くなる
欲しいものは手に入らない
抜け出したい場所からは抜け出せない
最低限、自分の足で立ちたい
それも無理だった

そんな低空飛行でも良いと思える
たった一つだけでも幸福があれば
目の前には訪れない
私を助けてくれる人も現れない
一生女としては幸せにはなれない
其れもいいか、と思える
面白い形の小石を見付けたからね



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