(詩)言うのは簡単だよね
笑いかけてくれてる けど
私を見てるようで見てない目
優しい口調で話してくれる けど
彼女の大事な物は私じゃなかった
生きてきた道でどんなことがあったのか
尖った小石で足の裏を何度怪我したのか
仕方ないと受け入れたかった
努力では どうにもならない事もある
努力では 本質を変えるのは難しい
些細な事で不機嫌になって
思いもよらない事で怒鳴られて
殴られるだけなら全然平気だけど
何をしても上手くいかない
何をしても駄目だと言われる
いつしか、駄目な人間である現実に安心するようになった
不安な時間が多すぎて、不安を感じる事で安心していた
人生が上手くいくなんて嘘だ
絶対に落とし穴がある
どうせ、お前らの気持ちなんかすぐに変わる
どうせ、私の事なんか皆忘れる
私だけが不幸なんて思ったことはない
むしろ、私の相手をしなきゃいけない
皆の方が可哀想だと思ってた
これが当たり前の生活だったから
これが普通だと思ってたから
今更変われと言われても難しい
壊れるのは簡単、治すのが難しい
悲しみに立ち向かうよりも、順応する方がずっと容易だった
同じ靴を履いて同じ道を歩いて来たわけでもない
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